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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 基礎知識コラム 卵子凍結のメリット・デメリットは? 知っておきたい基礎知識【専門医監修】 2ページ目(4ページ中)

2ページ目(4ページ中) | 卵子凍結のメリット・デメリットは? 知っておきたい基礎知識【専門医監修】

2024/07/30 公開
2024/07/31 更新
卵子凍結

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卵子凍結のメリット・デメリットとは?

とはいえ、卵子凍結はメリットばかりではありません。デメリットもあるので、どちらもよく知って納得したうえで、検討する必要があります。

【メリット】
●年齢の若い状態での卵子を保存しておくことができる
●採卵した年齢時の妊娠率を維持し、流産率を低くすることができる
●ライフプランを立てて、自分のタイミングで妊娠する時期を選ぶことができる

【デメリット】
●必ず妊娠が保証されるというわけではない
日本産科婦人科学会によると、凍結した卵子を融解して受精させた場合、受精率は71~79%と報告されています。卵子凍結さえすれば、将来の妊娠・出産が必ず約束されるとはいえません。

●1周期には、卵巣予備能に見合った分の卵子しか採卵できない
「卵巣予備能」とは「卵巣の中にどのくらい卵胞が残っているか」ということで、血液検査(AMH検査)で調べることができます。卵巣に原子卵胞として保存されている卵子は、半年前ぐらいから勝手に育ち始めます。1周期で採卵できる卵子の最大数は、半年前から決まっているといえます。

卵巣予備能には個人差があり、年齢が若くても残りが少ないケースもあれば、年齢が高くてもたくさん残っているケースもあります。残りが少ない場合は、1回の採卵で採取できる卵子の数も少なくなります。

●採卵時に卵巣内の卵胞に針を刺すため、腟内や針を刺した部分から出血する可能性がある
ただし、以前に比べると、採卵には細い針が使われるようになっていて、一般的には出血があったとしてもすぐに止まるので、それほど心配はありません。

●高齢で妊娠・出産する場合、リスクが高くなる
卵子を使う時期が遅くなると、高齢出産になります。妊娠中の妊娠高血圧症候群などのほか、出産時になかなか出血が止まらないなどのトラブルが起こる可能性が高くなります。

次のページ>> 卵子凍結は何歳ぐらいまでに行っておくのがいいの?

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監修
監修

医療法人浅田レディースクリニック理事長。
より短い治療期間で妊娠という結果を出すため、エビデンスに基づいた治療や痛くない不妊治療・痛くない採卵を行なう。1982年名古屋大学医学部卒業。88年名古屋大学医学部附属病院産婦人科医員として不妊外来を担当。95年同病院分院でICSIによる治療開始。同年日本ではじめて精巣精子を用いたICSIによる妊娠例を報告。2004年浅田レディースクリニック(現・勝川クリニック)開院、10年浅田レディース名古屋駅前クリニック開院、18年浅田レディース品川クリニック開院。著書に『名医が教える最短で授かる不妊治療』『女の子が知っておきたい卵子のハナシ。』がある。

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