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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 基礎知識コラム ブライダルチェックは男女で受けるもの?検査項目は?【後編】 2ページ目(3ページ中)

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基礎知識
2024/07/30 公開
ブライダルチェック

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知っておきたい!VPD、卵管造影検査、ビタミンD

K:そのほかでは…、風疹・水痘・麻疹ムンプス抗体っていうのは何ですか?

D:麻疹は、はしか、水痘は水ぼうそう、ムンプスはおたふくかぜのことです。

VPDという言葉を聞いたことがありますか? VPD:Vaccine Preventable Diseaseの略語で、あらかじめワクチンを接種することで予防できる病気のことです。

妊娠中はあらゆる感染症により、母体の感染症の重症化や流早産のリスクが高くなること、風疹・水痘などは胎児先天奇形を引き起こす可能性のあることがわかっています。けれど、VPDはあらかじめワクチンを接種することで予防できます。

特にVPDの生ワクチンは妊娠中に摂取できない、また接種後1〜2ヶ月の避妊期間が生じるため、妊娠前に計画的に接種する必要があります。特に風疹抗体は妊娠を希望されるかたは調べることを学会も推奨しています。

K:そうなんですね!予防接種をしたあと2ヶ月は避妊しなければならないのは、妊活中は時間がもったいないですね。予防接種をしたかどうかも、母に聞いておきます!そういえば、卵管造影検査をしたほうがいいと聞いたことがあるんですけど、受けたほうがいいのでしょうか?

D:卵管造影は、卵管に造影剤を入れて詰まりがあるかどうかを見る検査です。この検査は不妊のスクリーニング検査としては大事ですが、卵管造影による感染やアレルギーなどもゼロではないので、妊娠前の健康チェックの観点からは行われないことが多いですね。

K:知りませんでした。卵管造影は健康チェックとしてはやらないと覚えておきます。では、ビタミンDの検査はどうして必要なんですか?

D:最近の報告では、ビタミンDは反復着床不全との関連が指摘されています。つまり、ビタミンDが少ないと、妊娠までの期間が長くかかるといわれているのです。

K:えーっ!ビタミンDって、お日さまに当たればいいんじゃないんですか?多くするにはどうすればいいんでしょう?

D:1日15~20分の日光浴や青魚を食べるのがいいといわれています。ただ、2020年に厚生労働省が出した国民健康・栄養調査の結果では、「日本人はビタミンDが圧倒的に足りていない」と報告があったことから、今はサプリメントをとるのが一般的です。

K:よくわかりました。さっそく病院に行ってみます!

D:ちょっと待ってください。まだ大事な話が残っています。

一般的なブライダルチェックは、いろいろな検査がセット料金になっていることがほとんどなので、その中に前出の項目以外のものが入っていることもあります。その場合は、はずしてもらうのがいいかなと思います。

それと、受けた結果、症状に合わせて対処する必要が出た場合に備えて、できるだけ不妊治療の知識があるところで受けたほうがいいですね。

K:待ってください、メモします!

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監修
監修

日本産科婦人科学会専門医・指導医、日本生殖医学会専門医。2006 年旭川医科大学医学部卒業。19 年より現職。エビデンスに基づいた、わかりやすくていねいな診療で信頼を集めています。最新刊『ヨム!妊活~私たち、妊娠できる?編』(主婦の友社)が好評。亀田IVFクリニック幕張公式Twitter @kameda_ivf

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