【妊活ご利益パワースポット】お遍路したら妊娠!?四国のおすすめ子授けスポット6選
29歳で結婚した私は、ブライダルチェックで子宮頸がんの異形成が見つかり、早めの妊活・妊娠をすすめられました。しかし毎日基礎体温を測り、自己流のタイミング法を何か月試しても結果は出ません。
婦人科で行ったいくつもの不妊検査でも、夫婦ともに異常なし。まさに原因不明不妊だと言われ、毎月規則正しく生理がくるたびにガックリ肩を落とし涙していました。
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私の妊活ヒストリー【子授け神社巡り】
当時の私は結婚後もバリバリの営業職。「24時間戦えますか」レベルで働いていました。さすがに新婚だからとお弁当を作ったり、掃除をがんばったり、家のこともなんとかこなしたい日々。
仕事と新婚家庭の両立+妊活はかなりのストレスだったようで、結婚から2年目で体調を崩します。新卒から10年続けた会社をやむなく退社しました。
そして、ここから私の神頼み、子授け神社めぐりがスタートしたのでした。
どうせ神頼みするなら、気晴らしに旅行も兼ねて…
「仕事を辞めたらいつか行きたい!」と思っていたのがお遍路さん。
四国の八十八カ所めぐりです。旅行も兼ねながら祈願もできるし最高だー!と夫を家に残し、母と二人でお参りを始めました。さすがに歩いては無理なので…車で、2泊3日を4回くらいに分けたスケジュールです。
八十八カ所回りきったら願いが叶うと信じて始めたのですが、巡っているうちにいくつもの子宝祈願で有名なパワースポットに出あいました。
私だけでなくて、ずいぶん昔から子宝のジンクスを頼って訪れる人はたくさんいたんだなと感じた時間です。
それでは、私が八十八カ所巡るときに出会った子宝スポットを6選お届けします。
【子授けスポット①19番さん】「立江寺」子安地蔵尊が有名
徳島県小松島市にある立江寺(たつえじ)。天平19年(西暦747年)に光明皇后の安産祈願のため建立されたことから、特に安産祈願と子授け祈願で有名なお寺です。
今も、日本全国から安産を祈願する人の姿が絶えません。また、邪悪な心をもつ人や罪を犯した人には罰が下り先に進めなくなるという伝説があり、「四国の総関所」としても知られています。
有名なのが、境内を入ってすぐのところにある子授地蔵尊。
もともと一寸八分(約5cm)の金でできた小さな延命地蔵尊が、胎内に納められたお地蔵さんです。今では「子安の地蔵尊」や「立江の地蔵さん」と呼ばれて、多くの人に親しまれています。また、観音堂内の絵天井には花や鳥が美しく描かれ、豪華で見ごたえがあります。
お寺では、子宝祈願の後に無事妊娠出産されたかたが、お礼参りも兼ねて参拝されている姿も見ることができました。お寺のかたの話によると、先祖代々5世代に渡って立江寺に祈願をして、安産の恩恵を受けたかたもいらっしゃるとか。身近な存在として親しまれているお寺だということがわかりますね。
【住所】徳島県小松島市立江町字若松13番地
【HP】https://www.tatsueji.com/
【子授けスポット②30番さん】「善楽寺」子安地蔵堂のかわいい絵馬が人気
高知県高知市にある善楽寺(ぜんらくじ)は、土佐で最も古く開かれたお寺です。土佐国一の宮・土佐神社のすぐ隣にあり、弘法大師が土佐神社の別当寺として創建しました。難産で苦しんでいる妊婦を、大師が祈祷し安産させたという伝説があり、安産祈願や子宝祈願にご利益があると言われています。
その由来となっているのが、本堂の向かいにある「子安地蔵堂」。優しい顔をしたお地蔵様が鎮座しています。
子安地蔵堂の隣あるのは「梅見地蔵」です。かつて梅の木の下にあり、顔が少し上を向いた角度で梅を仰ぎ見ているような姿であったことから、この名で親しまれています。
その姿から、首から上の病気にご利益があると信仰されるようになり、脳・目・耳・鼻の病気やノイローゼ、学力向上に合格祈願まで幅広くお願いをされるお地蔵さまになったのだとか。
また、フェルト地の可愛い地蔵絵馬がお寺の見どころにもなっています。さまざまなお願い事が書かれたお地蔵さまが、所狭しとかけられていました。お地蔵さんの絵馬は奉納せずに持ち帰ることもできますが、わたしは納めて帰りました。
【住所】高知県高知市一宮しなね2丁目23-11
【HP】http://www.zenrakuji.sakura.ne.jp/
【子授けスポット③51番さん】「石手寺」亜梨帝母天堂の子宝石が有名
日本最古といわれる道後温泉の近くにある石手寺(いしてじ)。巡礼者のほかに、湯治客でも賑わうお寺です。国宝の仁王門のほか、本堂・三重塔・鐘楼など境内のほとんどの建物が国の重要文化財に指定されています。ミシュランで1つ星を獲得し、愛媛県を代表する観光スポットです。
「お大師さん」の愛称で親しまれる石手寺の寺名の由来は、四国遍路の元祖といわれる人物「衛門三郎」の生まれ変わりが、手に石を握って誕生したことにちなんだとされています。この石は今でも、石手寺の宝物館に「玉の石」として展示されています。
パワースポットとしても知られる石手寺を代表する石が「子宝石」。子宝石は、重要文化財のひとつである「訶梨帝母天堂」に積まれていて、お守りとして持ち帰ると子宝や安産にご利益がある石です。無事出産を終えたら石を2つにして返すそうで、赤ちゃん連れの参拝者の姿も見ることができました。たくさんの石が積まれていたのが印象的です。
また、長い巡礼の休憩に、餡子が入った焼き餅の「おやき」が有名です。昔はお遍路さんへの接待のために出されていたお菓子が、今では名物として親しまれています。
【住所】愛媛県松山市石手二丁目9番21号
【HP】http://nehan.net/
【子授けスポット④61番さん】「香園寺」子安大師像が有名
聖徳太子が用明天皇の病気平癒を祈願して建立したのが、香園寺(こうおんじ)です。見た目は近代的で、巨大なコンクリートのつくりということもあり、あまりに今までのお寺と雰囲気が違うので驚きました。広い本堂には多くの席が設けられ、お寺というよりはコンサートホールような雰囲気。座って参拝することが可能です。
香園寺は「子安の大師さん」として親しまれ、安産祈願や子宝祈願で有名で、多くの女性や夫婦が訪れています。弘法大師が難産に苦しむ女性に出会い、加持祈祷したところ安産となり、元気な赤ちゃんを出産させることができたという言い伝えがあります。その時に安産・子育て・お身代わり・女人成仏を祈る秘法を寺に残したことが、香園寺が安産や子宝にご利益がある由来となりました。
境内の子安大師堂にあるのが、赤ちゃんを抱いた弘法大師「子安大師像」。穏やかな表情と立ち姿が印象的です。大正時代始めに創始された「子安講」は、日本国内はもちろん、中国、朝鮮、アメリカなど世界中に広められ、本尊の大日如来よりも多くの信仰が集まっているんだとか。
建物のいたるところに、香園寺のご利益で子宝に恵まれたという赤ちゃんの写真が飾られ、見ていると癒される空間になっています。
【住所】愛媛県西条市小松町南川甲19
【HP】http://www.koyasudaishi.or.jp/
【子授けスポット⑤65番さん】「三角寺」子授けのしゃもじが有名
伊予最後の寺となる三角寺(さんかくじ)。安産子安や開運厄除けの観音さまとして古くから信仰を仰いでいるお寺です。
子授け祈願で人気の三角寺は、子授けのしゃもじが有名です。子授けを祈りながらしゃもじを使って夫婦仲良く食事をすると、子宝に恵まれるといわれています。
また、妊婦の場合は、出産の際にしゃもじを床下に置くと安産にご利益があるというものです。かつては、寺の庫裏にあるしゃもじをそっと持ち出していたようですが、現在では、納経所で申し出ると授けてもらうことができます。
願いが叶った後は、2本のしゃもじを持ってお礼参りをするんだとか。もちろん私も納経所で御朱印をいただいたあと、お願いしてしゃもじを授けてもらいました。
【住所】愛媛県四国中央市金田町三角寺甲75
【HP】なし
【子授けスポット⑥74番さん】「甲山寺」子安観音のお地蔵様の前掛けが有名
甲山寺(こうやまじ)は、弘法大師生誕の地といわれる、香川県善通寺市にあります。本尊は、弘法大師が自ら刻んだ薬師如来像です。子宝成就・安産祈願で知られています。
子宝祈願の地蔵尊となっているのが、大師堂へ続く石段の隣に祀られた子安地蔵。お守りとしてお地蔵さまの前掛けを持ち帰ると、子宝にご利益があるといわれています。子どもを授かれば、新しい前掛けを奉納するのが習わしです。私がお参りしたときも、お地蔵の首もとにものすごい数の前掛けが重なり合って着けられていました。
手水舎の横にいる親子ウサギは、願いを込めて優しくなでると、運気上昇・病気平癒・子宝安産などのご利益があるとか。きれいな花手水もあって、心が和むひと時が過ごせます。
【住所】香川県善通寺市弘田町1765-1
【HP】なし
八十八カ所を巡り終え、最後は高野山まで
妊活のために仕事を辞め、子宝祈願のジンクスやパワースポット巡りを兼ねて始めた四国遍路。
最後のお寺に到着したとき、なぜだか涙か止まりませんでした。
「妊娠」という言葉に翻弄され、毎日必死になっていた当時の私。少しのことでイライラすることも多かったのですが、お遍路のおかげで卑屈にならず、とにかく周りへの「感謝」を感じることが増えました。
ちなみにお遍路さんの最終目的地は88番目のお寺ではなく、和歌山県の高野山。
迷わず参拝ツアーに申込みました。宿坊に泊まり、写経をして、精進料理を食べて…。心が洗われるような気持ちです。
そして、カメラの持ち込みNGで撮影も許されていない奥の院では、再びなぜだか止まらない涙。ついにお遍路さんも終わるのかという達成感と虚無感で胸がいっぱいになりました。達成感のない長い妊活中において、なにか一つの区切りになった気がします。
【番外編】お遍路以外のお気に入り!最強子宝パワースポットも紹介
お遍路を皮切りに、とにかく神頼みにはまって子授け神社を巡った私ですが、特にご利益を感じた2つをご紹介します。
京都の「鈴虫寺」独身時代から全部の願い事が叶っている!
京都にある鈴虫寺は、「どんな願い事も叶う」とされるお地蔵さまで有名です。いつ行っても行列ができている人気スポットなので、参拝されたことのあるかたも多いのではないでしょうか。まるで落語を聞いているかのような「鈴虫説法」も有名ですね。
お寺の正式な名称は「妙徳山 華厳寺(みょうとくざん けごんじ)」。四季を通して鈴虫を飼われていて、鈴虫の音色を聞いて和む場所というところから、「鈴虫寺」と呼ばれ親しまれています。
お寺の入り口の長い階段を上り切ったところにあるのが、「幸福地蔵さん」。
このお地蔵さまが、どんな願い事も「一つだけ」叶えてくれるといわれる所以です。日本で唯一わらじを履いたお地蔵さまで、願いを叶え、救いの手を差し伸べるために歩いてきてくださるためだとか。家に帰ってからも、お守りを手に鈴虫寺の方角を向いてお願いをするとご利益があると聞いて、まじめにお願いをしていました。
独身時代から何度となく訪れ、気づけばいつも願いが叶っている場所です。
【住所】京都府京都市西京区松室地家町31
【HP】https://www.suzutera.or.jp/
島根の浅利富士「高仙地蔵」妊娠判明数日前に子宝祈願で登山!
じつはお遍路さんよりも最強の子授けスポットなのでは?と個人的に思っているのが、島根県江津市にある「高仙地蔵(こうせんじぞう)」。
通称・浅利富士(あさりふじ)と呼ばれる標高246mの室神山(むろかみやま)の山頂にある、大きさ2mほどの大きなお地蔵さまです。私の4年にわたる不妊治療、最後の神頼みとなりました。
子宝に恵まれやすいことで有名で、遠近より参拝者が絶えないとか。高仙地蔵の周りには、赤い頭巾と前掛けをした多くのお地蔵さまが並んでいて、見応えがあります。水とお酒が好きなお地蔵さまということで、ワンカップ酒とペットボトルのお水を、お供え用に忘れないよう持って行きました。
島根県立少年自然の家から出発し、山頂まではハイキングコースにもなっています。コンクリートで舗装された歩道も多く、登山が初めての方でも登りやすい山です。
天気が良い日の山頂からは、空と日本海の美しい景色を一望できるので、持ってきたお弁当を夫と食べたことも思い出です。
この登山の数日後、生理が少し遅れていたので妊娠検査薬を試したところ、なんと陽性!
登山したときにはすでに妊娠していたのですが、きっと高仙地蔵のご利益だろうと思ったのでした。
【住所】島根県江津市浅利町
【アクセス】JR浅利駅から山頂まで徒歩60分
妊活中、気分転換こそ大切に!
原因不明不妊の日々から抜け出すために始めたお遍路さん。たくさんの子授け、子宝祈願スポットを巡ることで、結果的に気持ちのリフレッシュもできていました。神社やお寺は階段も多いので、知らず知らずのうちに適度な運動にもなっていたのもよかったかもしれません。
はたして私が4年経って妊娠できたのは、お遍路さんのおかげなのかはわかりませんが、四国遍路は本当におすすめです。時間が許されるのであれば、今回ご紹介した子宝スポットにぜひ出かけてみてくださいね。
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