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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 不妊治療コラム 妊娠率を上げるため、胚移植後に避けるべきNG行動は?【医師監修】 3ページ目(4ページ中)

3ページ目(4ページ中) | 妊娠率を上げるため、胚移植後に避けるべきNG行動は?【医師監修】

2025/04/02 公開

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妊娠を妨げるNG生活習慣

胚移植後に限定したことではありませんが、何よりNGな生活習慣は喫煙です。

喫煙は妊娠率を低下させ、流早産を起こしたり、胎児の発育を妨げるなど、よいことは一つもありません。夫の喫煙による受動喫煙も、妊娠出産に悪影響があることが明らかになっています。妊娠を望んだ時点で、ご夫婦そろって禁煙しましょう。

飲酒には、喫煙ほど明らかな妊娠への影響はないとされていますが、飲みすぎはやはり禁物です。女性は男性にくらべ、アルコールを分解する能力が低いため、酔いやすく、酔いが醒めるまで時間がかかることが知られています。お酒にはリラックス効果もあり、完全にやめることがむしろストレスになる人もいるでしょうが、妊活中も妊娠中も、赤ちゃんへの影響を考え、できるだけ控えるようにしましょう。

カフェインは、妊娠中に1日300mgを超えて日常的に摂取すると、流産や赤ちゃんの低体重を招くことがあるとの報告がありますが、200mg以下(1日にコーヒーをマグカップ1~2杯程度)であれば、その心配はないとされています。

NGではなく、その逆に、妊娠を考えたときから意識して積極的に摂取したいのが、葉酸とビタミンDです。葉酸は赤ちゃんの細胞をつくるのに欠かせない栄養素で、不足すると先天性の障害(神経管閉鎖障害)が出ることがあります。ほうれんそうやブロッコリーなど緑色の野菜やいちご、アボカド、納豆などに多く含まれていますが、妊活中や妊娠初期に必要とされる量を、食事のみからとるのはむずかしいので、サプリメントでの摂取が推奨されています。

ビタミンDは卵巣機能を向上させ、体外受精での妊娠率を上げることにも関わっていることが最近の研究で明らかになってきました。

実際に不妊で悩む方の血液中のビタミンD濃度を調べると、不足しているかたが多いのです。ビタミンDは日光を浴びることで形成され、多く含まれている食品は鮭やいわしなどの魚類、きのこ類、卵などですが、必要量を摂取するには、やはりサプリメントを利用するとよいでしょう。

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監修
監修

山下レディースクリニック院長。
1980年奈良県立医科大学を卒業し、京都大学産婦人科に入局。舞鶴市民病院産婦人科医長に着任。86年オーストラリア・アデレード大学で体外受精の基礎から研鑚を積む。90年神戸中央市民病院に着任。産婦人科医長、体外受精チーフとして数多くの患者さんの治療にあたる。97年神戸三宮に山下レディースクリニックを開設。これまでに約10,000 人の妊娠をサポート。著書『最新! 不妊治療ナビ』(主婦の友社)が好評。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。

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