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夫と泣きながら食べた鰻丼とハーゲンダッツ…。待合室の妊婦さんを見て、痛感した 「私、流産したんだ…」【妊娠8週目の流産体験談】

2023/08/27 公開

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授かった命との思いもかけない別れ。それでも、悲しみを乗り越えてママになることをあきらめなかった妊活卒業生はたくさんいます。
流産したときの様子、つらさや悲しみの乗り越え方、次の妊娠までの治療はどうしたの?…

今回は、自己流のタイミング法で妊娠するも8週目で稽留流産と診断された”めごちさん”の体験談をご紹介。
不妊治療専門ドクターからのアドバイスとメッセージも参考になります。

流産とは?

「流産」とは、妊娠22週までに何らかの原因で胎児が亡くなってしまうことをいいます。

流産の多くは妊娠10週未満に起こり、それ以上妊娠週数が進んでからの流産は、不育症の可能性もあります。流産の原因の6~8割は受精卵側(受精卵の染色体異常によって成長がストップ)の原因で起こる偶発的なものと言われています。

関連記事:不育症でも無事に出産できる?原因・検査・治療について詳しく

妊娠8週。流産の心配なんて、まったくしていなかった…

自己流のタイミング法を6回ほど行なって妊娠。6週3日目の健診で胎嚢と心拍が確認できました。

強い眠気と胸の張りが気になる程度でつわりはほぼなく、食欲も旺盛。「私はつわりがないタイプなのかも」なんて笑っていたのですが、8週5日目の健診で突然、稽留流産と告げられました。

流産の心配なんてまったくしていなかったので、エコーを見たときはショックで、信じられなかったです。

初期の流産はよくあるし、どうしようもないことだとわかってはいたものの、実際は想像以上のショックでした。診察台の上ではまだピンときていませんでしたが、待合室でおなかが大きい妊婦さんの姿を見たときに、「あ、私はこの人たちとはちがう。おなかに赤ちゃんはいるけどもう亡くなっているんだ」と痛感しました。

関連記事:【流産の○×△】転んだり、おなかをぶつけてしまったら流産するの…?

流産後、夫と泣きながら食べた鰻丼とハーゲンダッツ

じつは、その日は初めて夫がクリニックにつき添ってくれた日。

無表情で「ダメだった…」と伝えると、夫の表情がくもり、無言で私の手を握って背中をさすってくれました。
帰りは、私はバスで夫は自転車でしたが、待ち合わせのバス停に泣きはらした顔で現れた夫を見て、「私の前では泣かないようにしたんだな」と思い、胸が痛みました。

その夫の手には特上鰻丼とハーゲンダッツのアイスがあり、家に帰って泣きながら食べました。

「3人でもっといろんなところに行きたかったな」と私が言ったからか、翌日の夕方、夫が車で連れ出してくれました。そして、手術までの1週間、まだ赤ちゃんがおなかにいるうちに心残りがないようにと、家族3人でいろいろなところに行きました。

ドクターより
身体的には早めに処置をしたほうがいいですが、気持ちの整理をするうえでは、「待つ時間も意味がある」場合も。

妊婦健診をした診察室で流産の手術の処置を…

手術の前日にラミナリアを入れる前処置をしたのは、妊婦健診をした診察室。

まさかそこで処置をすることになるとは思わなかったので、つらかったです。手術後、私は「自分がいちばん悲しんでいい」と思ってしまい、つらい気持ちを夫にさらけ出し過ぎて、夫の気持ちをないがしろにしてしまいました。

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監修
監修

峯レディースクリニック院長。
日本医科大学医学部卒業後、同大学大学院女性生殖発達病態学修了。木場公園クリニック、新宿ARTクリニックをへて、東京・自由が丘に峯レディースクリニックを開院。厚生労働省研究班「不育治療に関する再評価と新たなる治療法の開発に関する研究」にも協力。

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