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親子おそろいの帽子でお出かけ。ちびぼーくんはもうすぐ10カ月(※取材時)

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自分の知らないうちに流産していた可能性があることを知り、驚くとともにとても落ち込みました。

気持ちを切り替えるためにも、時間をおいたほうがよさそうだな、と考えて1カ月ほど治療をお休みすることにしました。お休み期間は、旅行を満喫したり、妊活のことは考えないように過ごしました。

そして2回目の治療。妊娠検査薬で陽性を確認できました。しかし、うれしさよりも「もしダメになったら…」とネガティブな考えが勝って素直に喜べませんでした。

前回の知らずのうちの流産の記憶や、周りには流産を経験した知人が多くいたこともあって…。


クロミッド+排卵誘発剤でタイミング法を試してから2回目で陽性反応が。しかし素直に喜べなかったと話すMさん

その後クリニックに行き、着床や心拍の確認ができましたが、安定期に入るまではずっと不安が続きました。

関連記事:「これって妊娠反応?」妊娠検査薬リアル100選!陽性の線ってどれくらいの濃さ?みんなの写真を一挙公開

「なんで私ばっかり?」夫のフォローが余計にイラっとして…

排卵誘発の治療の際、通院するのに仕事を定時で切り上げる必要がありました。しかし、早く帰れても仕事量は変わらないため、結局次の日に忙しくなるだけ。

最初は夫のほうが子どもを望んでいたはずなのに、通院してスケジュールを管理して…、妊活を主導するのは私。さらに治療の痛みや負担も自分だけが受けていることに、徐々にストレスが溜まっていきました。

そして、私が病院から帰宅しても何も聞いてこない夫に、「なんで私ばっかり?」と不満が爆発。

いま思えば、夫は夫で私が追い込まれないように、あえて踏み込まないようにしていたんだと思います。でも当時はその態度にイライラしてしまって。

けれど本音を伝えたことで、夫もルナルナをチェックしたり、治療のサイクルを把握して、「そろそろだよね」と言ってくれるようになったり変化が見えはじめました。

痛みをともなう治療を受けた日は、私が好きなフルーツを買ってきてくれるなど、“2人で”治療に向き合えるようになったんです。寄り添うひと言や労わる気持ちを行動で表してくれるだけで、精神的に楽になるものなんですね。それからは夫への不満もなくなっていきました。


微笑みを浮かべるちびぼーくんのベストショット!スタジオで撮影したような写真ですが、これもセルフ撮影なのだとか。

妊娠したのは偶然?それとも運動していたおかげ?

妊活のために何かを意識した生活は…とくにできていなかったと思います。

ただ、結婚式を控えていたこともあり、ダイエット目的で毎日夫とウォーキングやランニングをしていたんです。夜ごはんは野菜スープにするなど健康的な生活を送っていたので、自然に体のコンディションが整っていたのかもしれません。

おかげで11キロのダイエットにも成功しました!産婦人科の先生からは、とにかく下半身を温めるように言われていました。そのため、もこもこのあったかグッズをたくさん持っています。


セルフ撮影のマタニティフォト。お腹の成長も記録に残してあると話すMさん

不妊治療についてはネットで検索して、本当にいろいろ調べました。とくに印象に残っているのは、だいたひかるさん、南明奈さんなどの妊活インタビュー。

「ダメだったら、そのとき次のことを考えよう」といったポジティブな考えかたに触れることができて、心がラクになりました。

関連記事→南明奈さん「正直、妊娠検査薬に線が入る日はくるのかなと思ったこともありました」

不妊治療費には保険が適用されました

私は排卵誘発剤をお尻に注射しましたが、通っていたクリニックでは注射か点鼻薬のどちらかを選べました。

注射だと保険適用内で、点鼻薬だと自由診療のため保険適用外とのこと。ちょうど妊活を始めたころに不妊治療が保険の適用対象となったため、診察時の費用は毎回数千円でおさまりました。


小物を使って、おうちスタジオでセルフ撮影♪ 

不妊治療を乗り越えられたのは周囲の理解があったから

私の場合、地元の友人はほとんど出産を終え、子どもが小学生前後だったり2人目が生まれていたりという状況でした。ただ、職場では子どもがいない女性も多かったので、焦りは感じることは少なかったかもしれません。

不妊治療のことは、事前に自分の親や職場の同じチームの職員には伝えていました。夫の親には、出産後に報告。母は、母自身がなかなか妊娠できなかったらしく、いい治療方法があるなら早めにしたほうがいいと背中を押してくれる存在でした。

職場の仲間も、机を運んだり体調を気遣ってくれたり、配慮してくれていたので働きづらさもとくに感じることはなかったです。


生後1カ月のちびぼーくん。お宮参りは鬼子母神堂で

わたしは幸いにもタイミング法で授かることができたので、通院しながら薬を飲んで注射をするだけではありました。が、それでも精神的、時間的な負担をとても感じました。

当時、友人のひとりが助産師をしていて彼女もまた不妊治療をしていたため、専門家としても、同志としても相談できたのは心強かったことを思い出します。

2人目妊活はまだ本腰を入れて考えられませんが、1人目が男の子なので次は女の子だったらいいな~なんて、漠然と思っています。産後3カ月で生理は再開しました。やっぱり生理周期は不安定なので、またピルを始めたいなと検討中です。

※あくまで個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。

まとめ/伊藤絵里子

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