2ページ目（2ページ中） | 【子どものいない女性の生き方】本音で話せる相手はいる？アンケート結果でいちばん多かった答えとは

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子どものいない女性が本音を話せる相手は？

「子どもがいないことの思いや本音を話せるか」の設問（上図参照）の回答で一番多かったのは、「誰にも本音を話したことはない」。

それだけ多くの人が胸の奥にしまっていることなのです。２番めが「親しくなくても同じ立場の人になら話せる」。境遇が同じ 相手なら親しくなくても話せる部分と、知り合いではないからこそ本音を言いやすい といった側面があると思います。

３番めの 「夫（パートナー）には話した」と４番め の「親しい友人には話した」のように親しい人にだけ話せるという人は３割ほどいますが、「誰にでも包み隠さず話せる」のは かなり少数派。

それだけ本音を話せる相手は限られているということです。子どもがいないことはセンシティブな問題がからんでいることがあるため、立ち入り禁止区域のように、むやみに入り込むことができないエリア。

たまに立ち入り禁止の看板が見えないのか、ぐいぐい入ってくる人はいますが、そういう人には「北風と太陽」の法則で本心を見せることはありません。ある参加者がうまいことを言ってくれました。

「ここは安全地帯だから安心して何でも話せる」と。同じ立場だから建前で話す必要がなく、初対面の見知らぬ人同士なので、あとで「あの人、あんなこと言っていたわよ」と噂になることもない。まさに子どものいない女性たちの安全地帯なのかもしれません。

ほかの人の悩みや事情を聞くことによって救われる思い

今まで孤独感にさいなまれていた人も「子どものいない人たちがこんなにいたなんて」と驚かれるくらい、一度にたくさんの気持ちを聞く機会はなかなかありません。

自分一人ではないと実感するだけでも心が落ち着き、元気をもらえたと笑顔で帰っていく方が多いです。参加者の感想の一部をご紹介します。

「皆さんのお話はそれぞれ心に響き、うなずけることも多かったです。人は表面からはわからない悩みを個々に抱えていることを改めて感じました。私が話すことも優しく受け止めてくれて、こうした場の重要性、必要性を強く感じました」（42歳・既婚・専業主婦）

「子どもがいない同じ立場の人と話せる貴重な機会が持てて、とてもよかった。人の否定を怖がらずに話せる場はないので、本心を話すことができました。普段は言えないことも吐き出すことができ、心が軽くなりました」（44歳・既婚・パート）

「いろいろな思いの皆さんの話を伺えて、本当に力になりました。心の解放にもなり、とても有意義な時間でした。このような機会がもっとたくさんあって、みんなが自分の声を気楽に出せる場所があると、もっと生きやすくなる気がします」（45歳・既婚・自営業）

女性のいいところは、思いを共有できるところ。同じ境遇同士で励まし合ったり、アドバイスしたりすることで、前向きに頑張ってみようかと思えたりします。

これはネットを検索しても得られにくい感情。子どものいない女性同士がリアルにつながって話す場が広がれば、気持ちが軽くなる女性がもっとふえていくはずです。

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【書籍情報】

『誰も教えてくれなかった子どものいない女性の生き方』（主婦の友社）
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