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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 体験談 時東ぁみさん独占インタビュー/不妊治療クリニックでの判定日。「ヨウセイ、デタネ」にきょとん【 顕微授精で妊娠するまで Vol.3】

時東ぁみさん独占インタビュー/不妊治療クリニックでの判定日。「ヨウセイ、デタネ」にきょとん【 顕微授精で妊娠するまで Vol.3】

2022/11/26 公開
2023/05/30 更新

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先生は続けて「現在4週と2日です。出産予定日は2022年4月4日です」と聞き、ようやく「妊娠していたんですね!」と確認することができました。なんだかフワフワした、不思議な感覚でした。

その場では全然現実感がなかったのですが、会計のときに受付の方がにっこり笑って「ご卒業、おめでとうございます」と言葉をかけてくれて胸がいっぱいになりました。

この病院に転院して半年ほど。スムーズに妊娠できたこともうれしかったのですが、スタッフさんたちのホスピタリティにもどれだけ励まされたかわかりません。

トイレに入るたびに「大丈夫かな」。コロナのワクチン接種も迷いました

妊娠していると言っていただけて、予定日を聞くことができても、まだまだ大喜びはできませんでした。
だって妊娠わずか4週です。前の生理が始まった日を1日目と数えるので、着床してからは2週間程度。検査していなければ妊娠に気づかない時期です。
自然に流れてしまい、「生理かな」と思って終わることもあるような、そんな初期の初期なのです。

トイレに入るたびに「大丈夫かな」とビクビクし、少しでも重いものは持たないようにしました。あまりに早く知ってしまったせいで不安を抱える期間が長くなってしまったようにも感じます。

安定期に入ったいまでも、まだ不安はぬぐいきれていません。

しかもコロナ禍。できるだけで出歩かないのは、ものすごいストレスです。ワクチンを接種するかどうかも迷いました。
だんなさんには先に接種してもらいましたが、私は妊娠12週を過ぎてから打つことにしました。この時期の妊娠は、迷うことがたくさんありますね。

不妊治療も妊娠も同じ。 みんなでオープンに話せる ようになりたいですね

いま自分の妊活を振り返って思うことは、「不妊治療をしています」と周囲の人にちゃんと話していてよかったなぁ、ということです。
4年半の治療期間には、つらい瞬間ももちろんありました。それでも乗り越えられたのは、ちゃんと話して理解してもらえていたからだと思うんです。

私たち夫婦は、一般のサラリーマンの方に比べたら時間の都合がつきやすい仕事だと思います。それでも不妊治療クリニックは待ち時間が長いことが多くて、終わる時間がなかなか読めません。

2時間たっても3時間たっても呼ばれないこともあります。そんな状況でも仕事に影響を出さないためには、職場の理解が本当に大切だと思います。

私の場合、身近な友人たちにも不妊治療していることは話していました。おかげで励ましてもらえたり、情報をいただけたり。通っていたクリニックも、不妊治療をしている友だちからの紹介です。

それでもブログで妊娠と不妊治療を公表したときには、何人かの友人から「実は私も不妊治療していたんです」「うちの子も顕微授精で生まれたんだよ」という連絡があって驚きました。みんな誰にも言ってなかったんだなぁって初めて知りました。

まだまだ、正直に話せる時代になってはいないですよね。 でも、妊娠も不妊も同じ話だと思いませんか?ってわたしは思います。
どっちも恥ずかしいことではないし、人間の誕生にかかわる大事なことです。

2019年に体外受精で生まれた日本の子どもは6万598人。この年に生まれた子どもの約14人に1人は体外受精で生まれた子なんだそうです。

これだけ増えているんですから、不妊治療って普通のことですよね。もっともっとオープンに話していいことなのだと思います。

「29歳なのに不妊治療?」 と驚かないで。若くたって 不妊治療したいのです

不妊治療は30代後半から40代の女性がするもの、というおもな認識も変わってほしいなぁと思います。
「まだ若いんだから、あせらなくてもそのうちできるよ」と言う人にも悪気はないと思うんですけど、20代でも簡単に妊娠できるとは限らないし、その時間が惜しい人もいます。

年齢にかかわらず、赤ちゃんが欲しい人全員が適切な治療を受けられるように、社会の空気と高額の治療費が変わるといいなぁと思います。若い世代は特に、お金がネックになる場合もありますよね。

「もしも妊娠できなかったら?」への私たちのアンサー

不妊治療のことを話すときに「もしも妊娠できなかったら」と聞かれることもありますが、私は「それはそれでいい」と思っていました。
この時代、子どもがいらっしゃらなくても幸せなご夫婦にお会いする機会はたくさんあります。いつまでも恋人どうしのように旅行や食事に行く姿も素敵だなと、そんな方々を見て「夫婦ふたりでも楽しそう」と思うようになっていました。

ただ、私も彼も子どもが大好きなので、養子縁組制度については調べました。でもね、私たちの仕事柄、養子縁組できる条件には当てはまるのはむずかしそうなんです。家族の形、夫婦の形が変化している時代ですから、そのあたりも変わってくれるといいなぁと思います。

いま妊活している方の中には、「パートナーが協力的じゃない」という人もいるかもしれません。私なんかが生意気なことを言える立場ではないと思うのですが、4年半の妊活・不妊治療の経験から、夫婦のコミュニケーションが基本だなぁって心から思います。

たくさん話して仲良くなって、「ふたりだけの人生も楽しいよね」っていう会話ができるようになってからでないと、「もう一人加わっても楽しいかもね」という会話は成り立たないんじゃないかな、と思うのです。

ふたりでおしゃべりして、大笑いできる時間を大切にしてください。そしてたくさん笑って、妊活を楽しんでください。心から応援しています!

時東ぁみさん

1987年9月25日生まれ。34歳。東京都出身。2005年にミスマガジンつんく♂賞でデビューを飾り、アイドル、女優、ラジオパーソナリティなど幅広い分野で活躍中。2016年にPsycho le CemuのヴォーカルDAISHIさんと結婚。約4年半の不妊治療の末に第一子を妊娠。撮影時は妊娠5カ月に入ったところ。 自身の不妊治療経験を発信するInstagram(@tanoshiku.funin)やnoteも開設。

撮影/佐山祐子(主婦の友社) スタイリング/海老原由佳 ヘア&メイク/山本さおり 取材・文/神 素子

衿付タックブラウス ¥8,690 (税込)、ナイロンティアードスカート ¥9,350 (税込)/ともにmystic(palgroup https://www.palcloset.jp/mystic/)、ベルト ¥8,800 (税込)/keiyamaguchi_works(ケイヤマグチワークス http://keiyamaguchiworks.com/)、靴 ¥19,800 (税込)/銀座かねまつ ☎︎03-3573-0077、眼鏡 ¥34,100 (税込)/白山眼鏡店 WALLS☎︎03-5468-0397
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http://keiyamaguchiworks.com/)、眼鏡 ¥34,100 (税込)/白山眼鏡店 WALLS☎︎03-5468-0397

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