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2ページ目(2ページ中) | 【夫の本音】妊活中、妻に言わない夫たちの心の声/妻は、夫は、どうすればいい?

2023/05/21 公開
2023/06/10 更新

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というのも、多くの男性は女性に比べ、感情を表現することを推奨されずに育ってきました。

男は弱音を吐かずに頑張らなければいけない
泣き言を言ってはいけない
男らしく強くあらねばいけない

このように、社会が求める「男はこうあるべき」という姿はなかなかハードです。

妊活中の妻への接し方はどこからも教えてもらえない

男性は、会社に入ればロジカルに話すことや問題を解決することを求められ、競争社会の中で自らを鍛えながら生きてきました。

会社でも習うのはビジネスマナーや、部下育成・後輩指導の方法です。
素直な気持ちを話す方法はほとんど習う機会がありません。
ましてや妊活中の夫の役割なんて、どこからも教えてもらえません。

あなたのとなりにいるのは、そんな不器用さを抱えた男性でもあるのです。

妻に対してよかれと思ったことが裏目に出る

だからきっと、妻に対して、アドバイスをしたり、正論を述べたりするのは得意なはずです。

それが役に立つときもあるけれど、ただただ共感して寄り添って欲しいときにはイラッときます。

こちらが悲しいときに、「気にしすぎだよ」と言ってきたり、気持ちを聞いて欲しいだけなのに「そんなの医者にはっきり言えばいいだろ」と言ってきたり。

それはもう「そうじゃない!」感が半端ない!(笑)

しかし、これは決して妻のことを大事に思っていないわけではありません。

もともと感情に付き合うのは得意ではないので、自分のやり慣れた方法で対応しているだけなのです。

度重なるリセット、そのとき夫がかけた言葉は…

たとえば、あなたが度重なるリセットで落ち込んでいるときに、夫が「二人でも十分幸せじゃないか」「もっと二人で楽しむことを見つけようよ」と言ってきたとします。

気持ちが落ち着いているときだったら「そうかもな」と思えることでも、圧倒的な悲しみに襲われているときには「子どもはいらない」に聞こえてしまうかもしれません。

そして、思わずカチンときて「それって子どもはいらないってこと!?」とブチ切れてしまうかもしれませんね。

【対応策①】善意を受け止めて、胸を借りよう

そんなときは、「ああ、この人はもしかしたら私を慰めようとしているのかもしれない」と思い、勇気を出して素直になって、

私のことを思っていろいろ言ってくれているんだよね。
私も二人でも幸せだってことはわかってるよ。
ただ、いまはとにかくつらくて悲しいの。ごめん、10分だけ泣かせてくれる?

と伝えてみてください。

私も高額の医療費を払って自己注射を続け、それなのに卵が育たないというのを繰り返していたときは、夫の胸を借りて何度も泣きました。

私もつらかったけど、夫も自分の胸で嗚咽する妻を見て相当つらかったと思います。

でもこのことは、苦楽をともにするという意味で、私たち夫婦にとって大きな財産になった、と今では思います。

【対応策②】こんなときはこうしてほしい、とリクエストを出そう

そして、気持ちが落ち着いたときに、「こんなときはこうしてもらえるとうれしい」というこちら側のリクエストも伝えてみましょう。

できたら、こういうときは「あんなに頑張ってたもんね。落ち込むのも当然だよ。いつも二人のために頑張ってくれてありがとう」って言ってくれるとうれしいな

ポイントは、責めるニュアンスを排除して落ち着いて伝える、ということ。
難しいけれど、やってみる価値はあります。

表現の仕方が違うだけで、「二人で幸せになりたい」という根本の思いは一緒です。

いつもと違う形で助け合えれば、その事実は二人の未来を支えてくれます。

妊活をしている夫婦のつらさや苦しみがわかるだけに、このライフイベントが夫婦の心を通わせるきっかけになればいいなと心から願っています。

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不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー
6年間の不妊治療経験者で、アサーティブ・コミュニケーション(自分も相手も大切にした自己主張)の専門家。講師歴は15年。治療中は、コミュニケーション講師でありながら、夫にうまく気持ちを伝えられず、話し合いの難しさを実感。その苦しみから抜け出すために自らの専門知識を総動員して現状を分析し、自分を客観視しながら、夫と対話を重ねていくことで「妊活コミュニケーション」を開発しました。ブログ「心が軽くなる不妊治療中のコミュニケーション」は15万PVを超え、多くの悩める夫婦の心の支えに。Twitterやインスタグラムでは「さな吉」という名前で情報発信中!(@sanakichi8)

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