35歳からの妊活★疲れすぎた夫からは疲れた精子しか生み出されない!? 夫の体調を改善したい【一陽館薬局の子宝漢方NEWS】
妊活はしているけれど、夫が仕事で疲れすぎて、タイミングをもてない、タイミングをとれてもなかなか妊娠できない…といったお悩みを持つ女性は多いと思います。今回は妊活中のメンズの体調に関するお話です。
疲れた夫…”妊娠させる力“がありますか?
男性の妊活では、よく「精力」という言葉が使われますが、「精」とはスポーツで使われるような「体力」という意味ではなく、本質的な「生命力」を表すものです。では男性の「生命力」とは何かと言うと、次の世代を生み出すための生殖力であり、言ってみれば“妊娠させる力”です。
「疲れすぎている」ということは、「精」も消耗していることになりますから、妊娠のために必要な元気さが不足しているということ。男性の分身でもある精子に置き換えると、精子に勢いがなく、動きが緩慢で、ムラがあるような状態といえるでしょう。疲れすぎている男性の体から生み出される精子も、“疲れ気味の精子”になってしまうのです。
夫の疲れ度を把握していない女性が多い
「うちの夫は元気だし、疲れているようすはないけれど…」と思われる方もいるかもしれませんが、漢方相談をしていると夫の疲れ具合を把握できていない妻は、意外に多いと感じます。
妻も自分自身の体のことでいっぱいで、夫にまで気が回らなかったり、そもそも夫に関心が持てなかったり。「この人はこういう人だから…」という思い込みや、逆に変に気を遣いすぎて遠慮しているような女性も。実際、夫に話を聞いてみると「排卵日だと分かると、そういう気持ちになれない」「今は特に忙しくて、とてもできない」といった理由を話されます。
夫のことを妻目線で決めつけてしまっているため、男性の実際の状況と、妻の感覚とのズレが出てしまっているのです。漢方相談で妻側だけから夫についての話を聞くと、実際にどういう状態なのか見えづらいことはよくあることです。
夫の疲れを見極めるには、生理前の夫の行動をチェック!
では、夫が疲れているかどうか、妻はどこで見極めればよいのでしょう?
私は、女性がナーバスになる時期、たとえば排卵前や排卵期、生理前などにも、しっかりと会話ができて、コミュニケーションがとれているかどうか、ではないかと思います。一見、関係がなさそうですが、そういうところで男性の疲れ具合が見極められると思っています。
もちろん、家に帰ったらすぐ横になったり、食欲が落ちていたりなど体力的な疲労も気を配らなければなりませんが、妊活では気力もひっくるめた疲労に目を向ける必要があるからです。
妊活は心と体のバランスだけでなく、夫と妻のバランスも重要
気力がある男性は、妻がナーバスになってとげとげしい態度をとりがちな時期にも、適切な対応をとれるものです。逆に心身ともに疲れていると、できるだけ妻と距離をとろうとしがちです。
妊活はそれぞれの心と体のバランスも大切ですが、パートナーとのバランスも重要です。夫婦がお互いの体のこと、心のことに目を向けられるような余裕が持つことが、妊娠への第一歩につながるのではないでしょうか。
妻が夫にできるケアは「ほめること」
「夫が疲れている」と感じたとき、妻はどんなことをすればいいのでしょうか。
たとえば栄養バランスのとれた食事を作り、しっかりと睡眠がとれるよう配慮して、体力的な疲れを癒すことも大事な要素ですが、妊活ではさらに「意欲」や「やる気」といった要素が必要です。
そこで漢方相談で私がご提案しているのが、「夫婦で1日1個ずつほめ合う」こと。「そんなことでいいの?」と思われるかもしれませんが、いちばん身近なパートナーである人を毎日ほめようと思うと、意外にむずかしいのです。
たとえお世辞でも、ほめられれば悪い気はしません
まず、パートナーに対して好意的な目を向けなければなりませんし、ほめるところを見つけるためには時間を共有し会話をしなければなりません。そして、ほめるポイントを見つけようとすると、自然とご夫婦のかかわりが増えることにもつながります。
「お世辞でほめられても…」という気持ちになるかもしれませんが、たとえお世辞でも、ほめられた側が嫌な気持ちになることはないはず。ネガティブなことよりもポジティブなことに着目し、疲れというマイナスな要素ではなく、ポジティブな点に注目することで、気持ちも前向きになり、相手にもやさしくなれます。たとえ体が疲れている状態であっても、工夫することで気持ちの面でカバーできるのではないでしょうか。
もし、ほめるところが尽きてしまったら、同じポイントをくり返してほめていきましょう。「それ、この前も言ったよね(笑)」と言われたとしても、そこから会話や笑いが生まれます。お互いのことに関わっていこうとすることが大事なのです。
「今さらそんなこと…」が夫婦で現状を変えようとするきっかけに
漢方相談で「お互いをほめ合う」ことを提案すると、「今さらそんなこと…」「漢方相談で、そんなことを言われるとは思わなかった」という反応が多いです。
でも「無理です」「できません」とおっしゃるかたはおらず、意外と男性も柔軟に受け入れてくれます。「ほめ合うこと」はほんとうに小さな行動かもしれませんが、ご夫婦がいっしょになって、現状を変えていこうとするきっかけにすることが大切なのだと思います。
お互いのことを考える機会をつくることも漢方相談の役割
実際、これを続けていくと、ご夫婦の雰囲気も実際に変わっていきます。
漢方相談は体の状態をみきわめて、体に合った漢方薬を処方するのが目的ですが、夫婦関係について改めて考え直してみることも、大事なポイントの一つ。
第三者に話すことによって、ご夫婦間の視野が広がり、相手の見え方が変わって、次第に表情もやわらかくなってきます。私からも見ても「お互いを理解しようとしているな」と感じられます。
「夫になんとかして漢方薬を飲ませたい」ではなく「夫が大切だから健康に」
ご夫婦で漢方相談に来る場合は、基本的には男性も漢方服用に関して前向きであることが多いのですが、難しいのは妻一人で相談に来たものの、夫も漢方を飲むべきだと思われるケース。夫がそもそも妊活に対して積極的でなかったり、漢方に対して不信感を抱いていたりするため、漢方薬の服用をすんなりとは受け入れてくれません。
このような場合は、まずは夫がどういうタイプなのかをお聞きして、作戦をたてます。
じっくり話し合って納得することが必要なタイプであれば、漢方の服用について話を持ち掛けるタイミングを見つけて、なぜ飲んでほしいのかをしっかりと伝えて納得してもらいます。理屈なしに受け付けないタイプは、言葉であれこれいうよりも、まずは妻が飲んでみて、調子がよくなったという姿をみてもらうこと。そうすると夫の気持ちも少し前向きにかわってくることがあります。
重要なのは、「夫になんとかして漢方薬を飲ませること」ではなく、「夫のことが大切だから、漢方薬を飲んでほしい」という気持ち。
夫婦の関係を大切にしていきたいからこそ、お互い漢方を飲んで健康になろうという思いが伝われば、夫の気持ちも柔軟になると思います。そういう思いを持つことが、効き目にも表れることが多いのです。
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取材・文/加藤夕子(リワークス)
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薬剤師。女性の体に特化した専門性の高い漢方と、豊富な経験による適切なカウンセリングで支持を得ていいる。1999年正倉館薬局、2004年に一陽館薬局 八木本店を開局。17年に一陽館薬局 学園前店を開業。最新刊『ストレスフリーな妊活で授かりたい』(主婦の友社)が好評。
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