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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 基礎知識コラム 強いかゆみや炎症…女性に起こりやすい「性器カンジダ症」を解説!妊活・妊娠に影響はあるの?

強いかゆみや炎症…女性に起こりやすい「性器カンジダ症」を解説!妊活・妊娠に影響はあるの?

2024/11/06 公開

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妊娠前に知っておきたい「性感染症」のこと。妊娠を妨げる原因となる性感染症もあるので、妊娠を考えたら早めに検査を受けることが推奨されています。そんな性感染症のなかから「性器カンジダ症」について、ドクターに教えてもらいます。

性器カンジダ症とはどんな感染症?

性器カンジダ症はカンジダ属によって起こる性器の感染症です。女性によく見られる病気の一つで、カンジダ属の真菌(しんきん)というカビの一種によって起こる性器の感染症になります。カンジダ属は、膣に常に生息している常在菌なので、性器からカンジダがみつかっても性器カンジダ症を発症しているわけではありません。

性器カンジダ症の具体的な症状

女性でのおもな症状は膣炎(膣の炎症)、外陰炎(外陰部の炎症)。外陰部などに強いかゆみがあり、ヨーグルト状の白いカスができ、膣壁に付着します。

男性だと罹患例は少ないですが、亀頭包皮炎が症状として挙げられます。亀頭包皮炎となり、かゆみや違和感を訴え、まれに尿道炎を起こすこともあります。

性器カンジダ症の原因は?

先ほども触れましたが、カンジダ菌は健康な人の体にも存在している常在菌で、通常だと増殖はしません。ですが、疲れやホルモンバランスの崩れなどの影響でカンジダ菌が増殖すると、カンジダ症が発症します。ウワサで聞いたことがあり、心配になっている人もいるかもしれませんが、プールやトイレなどでの感染はほとんどありません。

「カンジダかも…」と思ったら、何科に行く?

カンジダ症は、性感染症内科、泌尿器科、産婦人科などで治療することができます。女性も男性も、ともに1週間程度で治りますので少しでも不安なかたは医療機関を受診しましょう。

カンジダ症は自然に治る?放置しても大丈夫?

カンジダ症かも、と思ったら放置はしないでください。まれに自然治癒することもありますが、基本的には悪化するケースが多いと言われています。

病院に行く時間がない…!市販薬でも治りますか?

市販薬でも症状を抑えることは可能ですが、医療機関の受診をおすすめします。

カンジダ症にかかりやすいのは?

妊娠した女性のほか、がん治療薬の投与中、糖尿病、肥満の人は特に発症しやすいと言われています。

妊娠・出産にどんな影響が考えられますか?

お腹の赤ちゃんへの感染はありませんが、出産時に産道を通る際に、カンジダ症に感染する可能性はあります。


「みんなのプレコンセプションケア」プロジェクトでは、プレコンセプションケア(=妊娠前の健康管理)に関する情報を取材、発信中です。公式SNSなどもチェックしてみてくださいね。

監修・執筆
監修・執筆

性感染症(性病)に悩む患者さんに寄り添い、最善のご案内をすることを心がける性感染症専門クリニック「性感染症内科ペアライフクリニック」総院長。
日本内科学会 内科認定医、日本内科学会 総合内科専門医、日本腎臓学会 腎臓専門医、日本性感染症学会 会員、日本感染症学会 会員。
https://pairlife-clinic.com/

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