2ページ目(3ページ中) | 体外受精の採卵や胚移植、前日・当日の過ごし方/やってはいけないことは?【不妊治療専門ドクター監修】 | 不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし(赤ちゃんが欲しい)
MENU
不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 不妊治療コラム 体外受精の採卵や胚移植、前日・当日の過ごし方/やってはいけないことは?【不妊治療専門ドクター監修】 2ページ目(3ページ中)

2ページ目(3ページ中) | 体外受精の採卵や胚移植、前日・当日の過ごし方/やってはいけないことは?【不妊治療専門ドクター監修】

2024/09/22 公開

画像ギャラリー

採卵の前後や胚移植の前後に気をつけること・やってはいけないことはある?

採卵や胚移植を行う場合、当日に向けて体調を整えておきたいですね。出勤できるのか、着床を妨げないためにはどう過ごすのがいいのかなど、気になる点をまとめました。

喫煙 ✖

喫煙や受動喫煙は卵巣機能に影響を与えるので、採卵や胚移植をするかどうかにかかわらず、妊活中は禁煙する必要があります。卵巣機能の低下だけでなく、血栓症や脳出血、脳梗塞などのリスクも上がるため、健康のために禁煙しましょう。

飲酒 △

採卵前後も胚移植前後も、アルコールやカフェインなどを飲むことは問題ありません。ただし、飲みすぎは禁物です。翌日に備えて、適量にしましょう。

仕事 採卵当日はそれ以外は〇

浜田病院では、採卵当日に、採卵数が少ない場合は局所麻酔、多い場合や卵巣に癒着がある場合は静脈麻酔をするので、出勤はおすすめしていません。採卵の前日や胚移植の前後は出勤しても大丈夫です。

麻酔をするかどうかはクリニックによって異なるので、事前に確認しておきましょう。

運動 採卵前後は胚移植前後は〇

自然な排卵で採卵するケースもありますが、多くの場合はできるだけ多く採卵するために排卵誘発を行うので、採卵の前後は卵巣が腫れた状態になっています。そのため、運動すると卵巣がねじれる可能性があるので、運動は控えたほうが無難です。

胚移植の場合は、培養した受精卵(胚)を子宮に移植するだけなので、移植前後の運動に制限はありません。自然妊娠の場合、何も気づかずに運動していてあとから妊娠がわかることもあるように、運動したからといって着床しにくいことはないのです。

サウナ・ホットヨガ △

体を温めると採卵数が増えたり、着床率や妊娠率が上がったりするという科学的なエビデンスはありませんが、自身にとって温めることが心地よく、リラックスできるのであれば温めてかまいません。ただし、サウナやホットヨガで脱水状態になる可能性もあるので、注意しましょう。

男性の場合は、サウナに入るなどして精巣の温度が上がると、精子の運動率が下がるので、入りすぎないようにしたほうがよいでしょう。

入浴 △

入浴を控える必要はありません。ただし、まれですが、採卵後に細菌感染で骨盤腹膜炎を起こすリスクがあります。予防として抗生剤が処方されますが、浴槽には入らず、シャワーにしておくほうが無難です。

セックス(性交渉) ✖

採卵前後は妊娠する可能性があるほか、排卵誘発剤を使っているため卵巣が腫れやすく、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になったり、卵巣出血を起こしたりする可能性もあるので、セックスは控えたほうがよいでしょう。セックスする場合は、採卵日1週間前ごろまでに。

自然周期の場合は自然な状態で卵胞を発育させ、そこから推測される排卵時期から胚移植の日を決めるので、自然周期の胚移植日前後にセックスすると、移植した胚以外にも受精して多胎妊娠となる可能性があります。ホルモン補充周期の胚移植であっても妊娠しないとは言いきれないので、控えたほうがよいでしょう。

次のページ>>そのほかに気をつけるべきことは?

小畑会浜田病院 不妊科 医師。日本生殖医学会生殖医療専門医。診療を通じ、日々第一線で不妊治療に携わる。患者さんの気持ちに寄り添い、安心して臨んでもらえるよう対話を大切にした治療に定評がある。

X LINE
人気記事ランキング
  • 24時間
  • 月間
閉じる