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2ページ目(4ページ中) | 不妊検査の前日・当日の過ごし方/いつ受ける?気をつけることは?【不妊治療専門ドクター監修】

2024/09/20 公開

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それぞれの不妊検査で、何に気をつければいい?

6つの検査(血液検査、子宮頸管粘液検査、子宮卵管造影検査、子宮鏡検査、ヒューナーテスト、精液検査)について内容と注意点を解説します。

①血液検査

女性ホルモンや甲状腺ホルモンの値などを調べる検査です。

卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)、卵胞ホルモン(E2=エストロゲン)など女性ホルモンは、月経3~5日目ごろに調べます。月経中に調べる理由は、このころが最も卵巣の活動が落ち着いていて、女性ホルモンの変動が少ない時期だからです。なお、甲状腺ホルモン(TSH、FT4)は、月経周期による変動がなく、いつでも検査が可能です。

Q.ピルを服用している場合は?

この検査を受けるにあたって、ピルを服用している人は、できればピル服用時ではなく、自然に起こった月経時に検査をするのがおすすめです。

ピルは卵胞ホルモンと黄体ホルモン(プロゲステロン)が配合された薬で、服用すると脳に「妊娠した」と勘違いさせることができます。その結果、排卵に必要な卵胞ホルモンや黄体ホルモンの分泌量が少なくなり、排卵が起こらなくなって月経も止まります。つまり、ピルを服用しているとホルモンの値が服用していないときとは異なってしまうのです。

ただし、ピルを服用していないと月経が来ない人もいるので、そのような場合には、服用していることを医師に伝えれば、参考値とすることができます。

Q.多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の場合は?

また、排卵しにくく、ホルモンの分泌異常がある「多嚢胞性卵巣症候群」の場合、血糖値を下げる働きをするインシュリンの血中濃度が高い人がいます。その場合には、食事制限など医師の指示に従ったうえで検査を受けるようにしましょう。

②子宮頸管粘液検査

子宮頸管粘液(おりもの)は、精子が子宮に到達するのを助ける働きをしています。検査では、子宮頸管粘液を腟から注射器で吸い取り、量や透明度、粘りけなどを確認し、正常に分泌されているかを調べます。子宮頸管粘液は排卵日ごろに増えるので、排卵日と予測される日の3~4日前から排卵直前までに検査を行います

Q.前日の入浴は?

「腟をきれいに洗っておいたほうがいいかも?」と考える人もいるかもしれませんが、その必要はなく、ふだんどおりの入浴方法でOKです。

③子宮卵管造影検査

卵子や精子の通り道である卵管が細くなっていたり、詰まったりしていないかどうかを調べる検査です。腟から子宮に造影剤を注入するための管を挿入し、造影剤を入れたうえで、レントゲンで造影剤の流れを確認します。

Q.造影剤を排出するための水分摂取は?

たとえば胃のバリウム検査ではバリウムを早く排出するために水分をたくさんとるように指示がありますが、この検査は血液や消化管の中に造影剤を注入しているわけではないので、検査後に水分をとる必要はありません。

ただし、腟から子宮に管を挿入して行う検査のため感染のリスクがあるので、処方された抗生剤をしっかり服用することが大切です。万が一、腹痛や発熱などがあった場合は、すぐに受診してください。

④子宮鏡検査

超音波検査や卵管造影検査で子宮内にポリープや筋腫などがあることが疑われた場合に、腟から子宮に内視鏡を挿入して子宮の内部の様子を確認する検査です。

Q.検査当日の入浴は?

子宮の内部を確認しやすいよう、腟から子宮に生理食塩水を入れて内視鏡を挿入することで感染のリスクがあるため、当日の入浴はシャワーのみとしているクリニックもあります。処方された抗生剤はしっかり服用し、腹痛や発熱などがあった場合はすぐに受診するようにしましょう。

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小畑会浜田病院 不妊科 医師。日本生殖医学会生殖医療専門医。診療を通じ、日々第一線で不妊治療に携わる。患者さんの気持ちに寄り添い、安心して臨んでもらえるよう対話を大切にした治療に定評がある。

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