3回目の採卵を終えたころから、持病の子宮腺筋症が重くなってきてしまったのです。生理のたびに2日間くらい動けないような痛みに見舞われるうえ、生理後も重だるい痛みがダラダラと続く…。仕事や子どもとの時間など、日常生活全般に支障をきたすようになりました。
妊活を続けている限り、子宮腺筋症の根本的な治療はできません。
毎周期、排卵を促して妊娠の準備をするのが妊活ですよね。一方、子宮腺筋症の症状を抑えるには、子宮内膜様の組織が増殖しないように、ホルモンの分泌を抑制する治療が必要です。
「不妊治療か子宮腺筋症の治療か」という二者択一を迫られ、私たち夫婦が下したのは、子宮腺筋症の治療を優先しようという決断。
旦那からも「毎月そんなに痛いのは大変だよ、治療をしよう」という言葉があり、2人目妊活を卒業することにしたのです。
できれば、あともう少し、あと1年くらい、不妊治療を続けてみたかった。
未練がまったくないわけでないけれど、でも、きちんと心の整理をして、終わりにしようと決めました。
家族の期待を背負って踏ん張ったけれど…
ここまでで2人目妊活歴は約2年に及び、私は44歳になっていました。
最初は、「絶対に妊娠する!」「笑福をお兄ちゃんにしてあげるんだ!」と意気込んで始めた2人目妊活。
実際に始めてみると、妊活経験者とはいえ、人工授精とはまた勝手が違うし、思うように結果が出なくて心が折れそうになることもたくさんありました。それでも、亡くなった母や、「弟か妹が欲しい、できれば弟が欲しい!」という長男の切なる希望を背負っているから、「やってやるぞ!」と踏ん張ってきた。
でも、ストイックに頑張れば頑張るほど、苦しくなることも多くて。日々の生活も気づかないうちに妊活中心になっていたかなと思います。
食事にも気を遣うし、冷え対策に白湯を毎日飲むようにしたり、大好きな甘いものを控えたり、体重も4〜5kg落として、整体や鍼にも行きました。酵素浴やミネラルを補給するサプリメントなど、よいと思うことはいろいろと試して。
でも、一生懸命になるあまり、気づけば子どもや家族と向き合う余裕はいつのまにか減ってしまっていたのかもしれません。
白湯を飲むことは今も続けているそうです。持ち運ぶときはお気に入りの水筒に入れて。
続きを読む→【大島美幸さん2人目妊活記】44歳で区切りをつけた不妊治療。妊活を終えた今、思うこと【後編】
プロフィール●大島美幸さん
1980年生まれ、栃木県出身。1998年に、黒澤かずこさん、村上知子さんと3人でお笑いトリオ「森三中」を結成。2002年、放送作家の鈴木おさむさんと「交際0日」で結婚。妊活休業をへて2015年6月に第一子を出産し、子育てをしながらバラエティ番組などで活躍中。さらに、大島さんとガンバレルーヤの3人で音楽ユニット「MyM」を結成し、1st配信シングル「ASOBOZE」をリリースするなど活動の場を広げている。@morisanchustaff
取材・文/浦上藍子
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