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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 不妊治療コラム 【2人目不妊】妊活を再開したのに半年たっても妊娠しない?!そんなときは受診を!/医師監修

【2人目不妊】妊活を再開したのに半年たっても妊娠しない?!そんなときは受診を!/医師監修

不妊治療
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2025/01/10 公開

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「そろそろ2人目を」と思ってタイミングをとり始めても、なかなか妊娠できずに「もしかして2人目不妊?」と悩む人は少なくありません。そんなときの受診のタイミングや検査の内容について、桜の芽クリニック院長の田中弥生先生に教えていただきました。

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2人目の妊娠を考え始めてもいい時期は?

 

1人目を出産したあと、高血圧や糖尿病などの合併症妊娠や子宮破裂というような、妊娠中や分娩時に起こるトラブルのリスクが下がって体調が安定してくるのは、産後1年たってからと言われています。

そのころには子どもが1歳を過ぎて育児にも慣れ、気持ちにも少し余裕がもてるようになってきているのではないでしょうか。

卒乳した人、月経(生理)が再開した人も多くなってきます。授乳をしていると排卵が不安定になりやすいため、2人目は授乳を終えてから、産後1年が経過してから考えるのがいいでしょう。ただし1人目妊娠前に、すでに卵子の数が減っているなど問題があった場合には、1年を待たずに相談に行かれてもよいと思います。

2人目を希望して半年たっても妊娠しなければ受診を

妊娠には年齢が大きく影響します。年齢が上がるにつれて、生まれつきもっていた卵子の数が減少して老化すること、卵管の機能が低下して卵子をキャッチしにくくなること、子宮筋腫や子宮内膜症といった病気のリスクが高まることなどによって、特に35歳ごろから妊娠しにくくなっていきます。

2人目を希望するころには、1人目のときより女性の年齢は高くなっているので、2人目の妊活を始めて半年たっても妊娠しないようであれば、受診して原因をチェックしてもらいましょう。ただし、授乳をしている場合や、月経が再開していない場合には、卒乳後または月経の再開を待ってから受診します。

なお、早めに受診したほうがいい場合もあります。たとえば、出産前から子宮筋腫や子宮内膜症のある人は、月経が再開するとホルモンの影響を受けて、持病が悪化することがあります。そのため、月経が再開した時点で一度受診し、その後について相談するとよいでしょう。

また、内科系の疾患がある人も、産後早めの受診をおすすめします。たとえば高血圧の場合には、母体に脳出血の心配があるなど、年齢が高くなるほど妊娠中のリスクも高くなりがちです。そのため、二人目妊活はいつごろから始めたらいいか、医師と相談する必要があるからです。

まずは行きやすい医療機関を受診。40歳以上は不妊治療専門クリニックへ

受診する場合、1人目で不妊治療を受けた人は、1人目と同じクリニックであれば、これまでの経緯もわかったうえで診てもらえます。1人目を自然妊娠で授かった人は、1人目を出産した産婦人科や病院へ。

不妊治療専門クリニックは子連れNGの施設も多いので、まずは行きやすい医療機関を受診して、体が妊娠できる状態になっているかを調べてもらうといいでしょう。検査をして自分の体の状態を知っておけば、治療をすぐに開始したほうがいいなど、2人目の妊活について見通しが立てやすくなります。

ただし、1人目が自然妊娠であっても、40歳以上の場合には最初から不妊治療専門クリニックの受診をおすすめします。40歳を過ぎると急激に妊娠しにくくなるので、必要な治療を1日でも早くスタートしたほうがいいからです。

なお、最初に受診する際は、パートナーはいっしょでなくてもかまいません。精液検査をするとしても、自宅でも採取できます。上の子がいることを考えると、来院の必要がある場合を除いては、2人で留守番をしてもらったほうが助かるのではないでしょうか。

体の状態をチェック!検査の内容と費用は?

産婦人科などで体の状態をチェックするには、基本的な超音波検査や血液検査などを行います。当クリニックでは、次のようなスクリーニング検査を行っています。

・超音波検査
・AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査
・クラミジア抗体検査
・甲状腺検査
・感染症検査
・貧血チェック
・血糖チェック
・栄養チェック

幼い子どもがいると、睡眠不足だったり疲れがたまっていたり、栄養バランスよく食事がとれていなかったりすることもあるため、妊娠に向けた体の状態になっているかを確認します。

検査項目は医療機関によって多少違いがありますが、費用は上記のような検査内容で3万~4万円ぐらいでしょう。

不妊治療に必要な検査と費用は?

実際に不妊治療を始めることになった場合、ホルモンの値や精液の状態などを調べて、不妊の原因を探ります。

どのような検査が必要なのかは、患者さんの希望も聞いたうえで、医師が判断して行います。検査の内容や費用は医療機関によっても異なりますが、不妊治療に必要な検査をひととおり受けると、費用は4万~5万円程度かかるでしょう。

不妊治療専門クリニックを選ぶ4つのポイント

「2人目不妊かも?」と疑って検査や治療を受けることを決めても、どの医療機関を選べばいいのか迷ってしまったら、以下の4つのポイントを参考にしましょう。

①通いやすさ
検査や治療で何回も通うことになるので、いちばんのポイントは通いやすさ。自宅や職場の近く、通勤途中の駅近など、アクセスしやすいクリニックを選びましょう。

②子連れ受診が可能かどうか
不妊治療専門クリニックは、ほかの患者さんへの配慮やスムーズな診療のため、子連れNGとしている施設が多めです。

時間帯や曜日によっては子連れOK、キッズスペースがあるなど、クリニックによって対応がさまざまなので、事前に確認しておきましょう。なお、当クリニックは近くの保育園と連携して、1時間分の託児費用を補助しています。

③費用がわかりやすい
2022年4月に人工授精や体外受精・顕微授精が保険適用になった(条件あり)とはいえ、回数を重ねれば費用もかかります。検査費や治療費についてホームページで公開しているクリニックも多いので、受診前に見ておきましょう。

④ドクターが話しやすい
診察や治療は、プライベートに踏み込んだ内容にかかわることも多く、納得のいく治療を受けたいものです。そのため、医師との意思疎通がはかれるよう、話しやすい医師かどうかを見極めることも大切です。

妊娠は計画どおりにはいかないもの

「2人目は4月生まれにしたい」「2歳差で産みたい」などという声を聞くことがあります。もちろん、希望どおりに妊娠できれば、それに越したことはありません。でも、不妊に悩む多くの患者さんと接していると、「妊娠できるのは奇跡」とも言えるくらい簡単なことではないと感じます。

最先端の不妊治療を受けたとしても、思いどおりに妊娠できるとは限らないのです。きょうだいの年齢差、性別や誕生月など、計画どおりにならなかった場合に、それがストレスとなって妊娠に影響してしまうこともあります。ゆったりとした気持ちで2人目の赤ちゃんが訪れる日を待ちましょう。

取材・文/村田弥生

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日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医、日本生殖医学会認定生殖医療専門医。1997年日本医科大学卒業。日本医科大学産婦人科学教室に入局し、2004年に医学博士取得。06年より杉山産婦人科に勤務。17年桜の芽クリニック開院。豊富な産科経験をもとに、出産まで見すえた治療を行う。

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