30代後半には、卵子の減るスピードが加速!妊活プランの進め方【医師監修】
初婚年齢が男性31.1歳、女性29.7歳と晩婚化していることもあって、赤ちゃんを授かる年齢も高くなっています。エイジングの影響を大きく受ける30代後半の妊活について、神谷レディースクリニック(札幌市)の岩見菜々子先生に聞きました。
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治療は人工授精からスタートし、早めにステップアップ
30代後半になると、卵子の数が減るペースがスピードアップ。不妊治療をする場合、より早い段階でステップアップを検討したほうがいいでしょう。
たとえば半年以上避妊せずに性交渉をもっているのに授からず、不妊検査で問題なしの場合、人工授精からのスタートがベスト。人工授精4回で約85%の夫婦が妊娠するので、4回トライして結果が出ないならば体外受精を考えましょう。
この年代は、妊娠してからも妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病などの合併症のリスクが高くなるので、1歳でも若いうちに妊娠したいもの。2人目、3人目も欲しいのであれば、治療時に余った受精卵を凍結保存しておくのも手です。
①検査で問題がないなら、人工授精からスタート
卵子の老化(質が低下する、数が減る)が著しく、少しの時間もムダにしたくない30代後半。自然妊娠にこだわりすぎず、治療は人工授精から始めるのがおすすめです。
②早い段階で体外受精へステップアップ
30代後半の人工授精では、4回をめどに体外受精を検討し始めて。第2子以降を望む場合は、体外受精や顕微授精での受精卵を凍結保存するのがベター。次の治療を採卵から始めなくていいので、近道につながります。
③卵子の減るスピードが速まることを知っておこう
卵子は毎月減っていきますが、その減り方は35歳まではゆるやかで、36歳ごろからグンとスピードが上がります。喫煙、ストレスなども卵子の老化スピードを加速させます。
治療の合間に息抜きも大事!
妊娠はゴールではなく、スタートです。妊活だけに集中した生活を続けていると、気持ちが疲れたり、妊娠したとたんに気が抜けたりしてしまうこともあります。治療以外の楽しい話をする、カップル共通の趣味を見つけるなど、積極的に息抜きの時間をもつように心がけましょう。
『赤ちゃんが欲しい 妊活パーフェクトガイド2025』より転載しています。
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2005年札幌医科大学医学部医学科卒業後、初期・後期研修を終え、09年より札幌医科大学附属病院産婦人科にて在籍。その後11年より、札幌近郊の二つのクリニックに勤務。14年6月より神谷レディースクリニック勤務。日本産科婦人科学会認定専門医、日本生殖医学会 生殖医療専門医、日本抗加齢医学会 抗加齢専門医。「多くのみなさんができるだけ早く妊娠できる不妊治療がモットーです!」
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