妊娠のメカニズムを知り、改めて、「私たち夫婦はタイミングを合わせにくいかもしれないし、体外受精という選択肢も考えたほうがいいかもしれないな」と思ったことを覚えています。
妊活や不妊治療の進め方について夫婦でしっかり話し合っていました。
徹底的な検査でタイムロスを防ぐ!
結婚式を2023年12月に終えると、翌年1月に不妊治療専門クリニックを受診。妊娠を妨げるようなトラブルが隠れていないか、しっかり検査を受けました。
この時点で、自己流タイミングにトライして4カ月が経過。まだ妊活期間は短かったものの、2月からは夫は春季キャンプに入ります。この期間にできる検査を全部済ませておけば、スムーズに次のステップへ進めると考えました。
病院選びの際にポイントにしたのは、高度生殖医療まで対応していることと、徹底した検査を行ってくれること。そして、特に私が絶対に外せないと思っていたのは、子宮卵管造影検査です。
病院指導のタイミング法や人工授精の段階では、子宮卵管造影検査や通水検査は実施しないというクリニックもあります。でも、もし卵管に癒着や閉塞があったらタイミング法や人工授精では妊娠は不可能。
タイムロスを防ぐためにも、この検査はちゃんと受けたい、と考えたんです。
こうして受診したクリニックで、子宮卵管造影検査も含めたスクリーニング検査を実施。夫婦ともに明らかな不妊原因はないことがわかりました。
不妊治療の洗礼!?痛みと恐怖、そしてモヤモヤ…
子宮卵管造影検査は…痛かったです!
検査の日は、緊張しすぎて血圧が測定不能になるほどバクバクで。そもそも内診がこわくて婦人科を受診できないくらいビビリなのに、人生3回目くらいの内診で造影剤を入れるって、ちょっと急にハードルが高すぎました(笑)。
それほど痛みを感じない人も多いと聞きますが、私の場合は悶絶級の痛みで、不妊治療の洗礼を受けた思いがしました。
スクリーニング検査の結果をもとに、病院では私たちの希望や状況に合わせた体外受精の治療プランを立ててくれました。ただ、検査から治療方針決定までの数回の診察で、私のなかに“うまく言葉にできないモヤモヤ”が生まれていました。
・早く授かりたいけれど、どんな治療がベストなのかはよくわからない。
・本当に今すぐ体外受精からスタートするのでいいのかな?
・まだ内診への恐怖心も強いし、子宮卵管造影検査もあんなにつらかったのに、採卵手術に耐えられる?
待合室には多くの患者さんが座っていて、漠然とした不安をゆっくり聞いてもらうのもはばかられます。このまま治療に進んでいいのか、不安がふくらんでいきました。
「セカンドオピニオン」という決断
不妊治療をしていた友人に、その小さな引っ掛かりを相談してみると、彼女がアドバイスしてくれたのが「セカンドオピニオン」を受けることでした。
「お医者さんとの相性は人それぞれ。必要なことだけ端的に教えてくれる先生のほうがスピード感があっていいという人もいる。でも、ゆっくり気持ちに寄り添って、相談にのってほしいと思う人もいる。自分に合う先生を探すことも大事だよ」
確かに、納得できる治療を受けるために、ほかの病院の意見を聞くことは全然おかしなことではないはず。
「とりあえず話だけでも聞いてみれば?」という友人の言葉に背中を押され、彼女がすすめてくれたクリニックへ向かいました。
そこで出会った先生は、私のモヤモヤをすべて言語化し、丁寧に説明してくれる方でした。先生と話すうちにすっかり霧が晴れたように感じた私は、ここで治療を受けようと決めました。
治療中、ときには心が折れかけたこともありましたが、信頼できる先生がいたからこそ、気持ちを切り替え、次のステップに進むことができました。
よく「妊活の最大の敵はストレス」と言いますよね。不妊治療においては、先生との相性やクリニックの雰囲気に安心できることも大事なポイント!
少しでもモヤモヤしていることがあるなら、ひとりで抱え込まずに先生に相談することが大切なんだと思います。もし相談ができないようなら、別の病院を検討してみるのも、ひとつの手かもしれません。
続きを読む>>期待しては落ち込んで…を繰り返した日々。メンタルの大波を乗り越えてママになります!|大場美奈さん妊活インタビュー【後編】
PROFILE●大場美奈(おおば みな)さん
1992年4月3日生まれ、神奈川県出身。アイドルグループ・AKB48の9期生オーディションに合格し、AKB48のメンバーとしてデビュー。2013年4月からSKE48と兼任となり、その後、SKE48のチームKIIのリーダーを務めた。2022年5月にグループを卒業後は、ドラマや映画、舞台などで活躍。2023年1月にプロ野球選手の石川柊太さん(現・千葉ロッテマリーンズ)と結婚したことを発表。Instagramobamina__43
取材・文/浦上藍子
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