2ページ目(2ページ中) | 【元NHKアナウンサーの不妊治療】流産・不育症をへて50歳・白髪パパになるまで。タイミング法は生放送よりも緊張!?登坂淳一さん
流産の後、体外受精を再開するまでの間は、タイミング法にもトライしました。
ドクターが「排卵日はこの日で、だからタイミングはこの前後3日間。妊娠の確率は何%で…」と、非常にわかりやすく説明してくれるのですが、それはなかなかのプレッシャーにもなりました。
脳がさえすぎると本能が失われるといいますか(笑)。失敗できないので責任重大!長時間の生放送でも味わったことのない、人生初のプレッシャーでしたね。
“この日”だと知ってしまうと、朝からカウントダウンみたいに、どうしてもそのことが頭から離れないので、もしタイミング法をするなら、排卵日は女性だけが知っているほうがいいのかもしれません。
男性側の本音としては、このタイミング法がいちばんきつかったです。
【登坂淳一さんのメンズ妊活】治療後のご褒美!ラーメンとお寿司のはしご
「夫婦で不妊治療にとり組む」ってどういうことだろうと考えて、自分が治療を受けるわけではないけれど、妻が今どういう状況なのかを同じように知って理解することなのかなと思いました。
実は通っていたクリニックは遠方だったのですが、なるべくいっしょに病院に行き、ふたりでドクターの話を聞くように。
僕が仕事で行けないときは妻がメモをとってきて、常に同じレベルで情報を共有。
僕はフリーランスなので、仕事のスケジュール調整はしやすかったけれど、会社員だったとしても、有給休暇や休み時間を使ったりして、都合をつける努力はしたと思います。
治療の後はお寿司とラーメンをはしごしちゃったり、楽しみを作るようにしました。
あとはなんだろう? 妻が治療でお酒を飲めないとき、自分も禁酒したくらいかな。
【登坂淳一さんの採精&精液検査】クリニックで落ち着ける自分の場所を発見!
不妊治療を始めるにあたって僕も検査を受けました。幸い検査結果は良好でしたが、やはりレディースクリニックに初めて足を踏み入れたときは緊張しましたね。僕は顔も知られているし、白髪も目立つので、普段はかぶらない帽子をかぶったりして、かなり挙動不審だったと思います(笑)。
精液検査はクリニックで受けたのですが、採精室というところはなんというか、決して広くない。
むしろ広さは必要ないんですが。なんとも無機質で、「すみやかによこせ!」と言われているようでしたね(笑)。まぁ楽しむところではないんだなと。
通院2回目からは帽子をかぶるのはやめましたが、その代わりクリニックの中で自分が落ち着ける場所を見つけました。待合室の窓際にちょっとしたスツールがあって、外の景色を見ていれば顔も見られないし、居心地がよくて。妻の診察を待っている間は、そこで雑誌を読んだりして過ごしていました。
【登坂淳一さん流・妊活夫の役割】排卵誘発や自己注射の苦労はねぎらうべし
不妊治療で夫にできるのは、妻を支えることに尽きると思います。検査で自分に問題がなくて、じゃあ、あとは“妻にお任せ”というスタンスでは、余計に女性にストレスがかかってしまう。
妊娠・出産するのは女性ですが、男性も当事者意識を持って、同じ気持ちで横にいて、同じ歩幅で進んでいくのがいいのかなと思います。
簡単なことだけれど、僕がいちばん大切にしていたのは、妻の話をよく聞くことです。結論を求めたりせず、ただ耳を傾ける。
それと、妻が飲む薬が複数あったので、「朝飲むのはこれだよ」と声をかけたり、自己注射の時間を確認したり。
あとは、つわりのときに妻がキッチンに全く立てなくなっていたので、そうめんを作ったりも!
6週目。エコーで見た約2cmの小さな胎嚢。心拍が確認でき心からほっとしました。
【登坂淳一さんProfile】
1971年6月10日 東京生まれ。1997年NHKに入局、アナウンサーとして数々の報道番組を担当、「麿(まろ)」の愛称で親しまれる。
2018年フリーに転向、現在はBSフジニュースなどで活躍中。2021年4月に第一子(女の子)誕生。
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