3ページ目(3ページ中) | 38歳「不妊治療は延期しない。私は移植一択でした」【コロナ時代の妊活】
通院している患者さんの年齢が高いことを考慮してくれているのだと、ありたがく思いました。
赤ちゃんをのぞむ夫婦にとって、治療は一日も先送りできないですものね。
病院からはもちろん、不安な人は無理して続けなくていい、遠慮なく治療をお休みしてくださいとの説明もありました。
私の場合、心配だったのはむしろクリニック自体が治療をお休みしたらどうしようということでした。
コロナの不安はありますが、終息する時期がまったく読めない状況が続いています。とはいえ、年齢のことを考えると一日一日が私にとってとても大切です。 治療のこともコロナの終息を待ってから再開すると考えると、いつになるのだろうという不安のほうが大きく、私は治療を続けることに一切の躊躇はありませんでした。
年齢的な焦りがあるので、とにかく早く子供が欲しい。その気持ちばかりでした。 移植をする前、夫には「ホルモン値もいいし、内膜もOKだから移植できるって!」と話しました。夫は「順調だね!よかったね!」と言ってくれました。
移植を決断する前は「治療続行! 移植!」の一択でしたが、移植後は妊婦さんがコロナに感染するとどうなるのか、薬も使えないので別の不安があります。
けれども、クリニックはコロナ対策などにも配慮しつつ、通常どおりの診察をしてくださっていることに、とても安堵しています。
明るい未来を信じて、自分ができることを徹底する
自分だけは大丈夫という言葉は決してありませんよね。
移植までに計9回通院しましたが、電車に乗るとつり革や手すりに触って大丈夫なのかなど、常に考えました。
持ち運びできる小さなアルコール消毒薬を携帯して、物をさわったら常にアルコール消毒しています。 通院の際はとにかく人との距離をとり、電車が混雑していない時間帯にクリニックの予約を入れたり、クリニックでも人との間隔をあけて、座るようにしています。
クリニックでの様子に大きな変化はありませんが、患者さん同士は近づかないようにしようという気持ちが働くのか、座るときの間隔が自然にあいています。院内のいたるところにアルコール消毒が置いてあるので、みなさんこまめに使っています。
もし私が20代とか30代前半で、AMHの数値が低くなかったら一度治療をお休みして、不安というストレスがなくなってから、治療をスタートさせたかもしれません。
妊活のいちばんの敵はストレスといわれていますものね。
でも実際には38歳と年齢が高く、しかもAMHが低いため、妊活できる時間は限られている!不安とともに闘うしかないと思い、治療の続行を決めました。
新型コロナウイルスのもいつかは終息すると思いますが、それがいつになるのかの目処はわかりません。
でも、明るい未来は絶対にあるはずだと信じ、自分で気をつけられることは徹底的に気をつけて、毎日を過ごしていきたいです。
編集部より
アラフォーであることを考慮し、治療の続行を決めたまりもさん。ご自身の納得いく形で治療を進めたことで、日々生じる不安な思いも受けとめることができると話してくれました。
自分に合うクリニックを選んでいたことが、未曾有のピンチにおいても、決断の支えとなりましたね。10組のカップルがいれば、10とおりの妊活がある。こんなときなら、なおさらです。赤ちゃんが欲しい編集部はみなさんそれぞれの選択、決断を応援し続けます。
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