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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 体験談 東尾理子さん「不妊」という言葉に違和感を感じた〜妊活振り返り1万字インタビュー 6ページ目(7ページ中)

6ページ目(7ページ中) | 東尾理子さん「不妊」という言葉に違和感を感じた〜妊活振り返り1万字インタビュー

2020/02/19 公開
2023/09/14 更新

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2人目の治療で凍結していた卵を戻して妊娠したんです。2人目も1人目と同様に自然周期の体外受精を行っていて、採卵しても必ず移植できるというわけではなかったので、採卵は毎月していたんですね。そのとき、うまく胚盤胞まで育った卵が1つだけ残って、凍結保存していました。

2人目の授乳が終わったとき、この凍結していた1つの卵を、破棄するのか戻すのかという話になったんですが…私のなかでは破棄する選択はなかったんです。いつかタイミングが合ったときに、必ず戻してあげようと思っていました。

――凍結していた1つの卵を戻したら、奇跡的に妊娠されたと。

そうです。私にとっては卵が採れることも、受精して胚盤胞まで育つことも数ヵ月に1度くらいのことだったのに、凍結していたたった1つの卵で妊娠したんですから、夫も私も本当にびっくりしました。

しかもこの凍結卵は、2人目となる卵を移植した、同じ月に採卵したものなんです。この年齢になると着床率も低いし、流産率も高くなっているのに、ここまで順調に育っている。だから運命めいたものも感じましたね。

夫は子どもは2人でいいと思ってたし、私も2人で満足していました。凍結卵がなければ第3子は考えていなかったです。

――妊娠がわかったときは、どう思われましたか?

妊娠判定の日に血液検査をしたんですが、数値が低かったんですね。ドクターからは「着床はしているけれど、たぶんだめになるだろうと思います。次は2週間後くらいに来て欲しいんですが、その前にきっと生理がくるでしょう。でも一応診察には来てください」と言われました。

私は着床したこと自体に驚いたし嬉しかったですが、数値が低いと聞いて、「まあ、そう簡単にうまくはいかないよね」と思って、半ばあきらめ気味でした。

その後、すぐに子どもの夏休みに突入したので、子どもと一緒に川に飛び込んだり、ラフティングをしたり、かなり激しい夏休みを過ごしまして(笑)。他のお母さんたちはボートには乗ってても濡れないようにされる方が多い中、私はしっかりと川に入って遊んで。

2週間後に診察に行ったところドクターが「血液検査の数値が伸びてます」っておっしゃるんです。胎のうを確認したところ、「あ、ありますね」みたいな感じで(笑)。

うれしいというより、本当にびっくりでした。周囲に報告しても、「おめでとう」っていう言葉よりも「え?あ?なに?」っていう言葉が出て、しばらくしてから、「あ、おめでとう」っていうリアクションが多かったです。

だって、妊娠初期の大事な時期に、私は川に入って激しく体を動かしてたんですよ。一緒に旅行に行っていた人たちも「川に入ってたよね?」とか「岩から飛び込んでたよね?」って言われて、驚かれました。本当に強い生命力を持った子だなと、夫も私も感じています。

ダメだったとき、夫は私より残念がっていました

――「頑張っても妊娠しなかったら、私の人生はどうなるんだろう?」というような、漠然とした不安はなかったですか?

子どもがいなくても、他にたくさん楽しむことがあるだろうなと思って、あまり先のことを不安視しませんでした。

結婚するときも「浮気されるの心配じゃない?」とか「介護と育児が一緒に来るよ」とか、仲のいい友達から助言をもらったんですけど(笑)。でも、そうなるかどうかわからない未来を、自分で勝手に作り上げて不安視するのって、時間と労力の無駄でしょう。

同じ時間を過ごすなら、楽しい思いをして、幸せなことをして、ハッピーでいたほうがいいですから。

――パートナーは妊活には協力的でしたか?

「やりたいようにやってくれればいいよ」っていうスタンスでしたね。私のほうが体の負担が大きくなりますし。夫は自分から知識を得ようとするタイプではなかったので、私が全部教えていました。

2つめの病院を変えるときには、「もうしばらくは変えないほうがいいんじゃない?」って言われましたが、私が「変える!」って決めました。私が人から言われて、意見を変えることは、まずないんです(笑)。

家事は私がお願いしたことはやってくれました。自らやることはないですけど、お願いしたことは断らずにやってくれるので、ありがたかったです。

――どうして自ら気付いて進んでやってくれないの?という不満はなかったですか?

やらないものはしょうがないですよ。そこはもう求めません(笑)。

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