【39歳】母子手帳もらってからの流産が辛すぎた。編集部も一緒に泣いた「不育症」「体外受精10回目移植」からの妊娠! | 不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし(赤ちゃんが欲しい)
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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 体験談 【39歳】母子手帳もらってからの流産が辛すぎた。編集部も一緒に泣いた「不育症」「体外受精10回目移植」からの妊娠!

【39歳】母子手帳もらってからの流産が辛すぎた。編集部も一緒に泣いた「不育症」「体外受精10回目移植」からの妊娠!

2022/04/27 公開
2023/06/06 更新

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妊活メディア『赤ちゃんが欲しい』の読者モデルとして、誌面で活躍してきたまみさん。一度、うれしい妊娠報告を受け、編集部も大喜びで授かりインタビューさせていただいたのですが、その後、稽留流産という悲しいお知らせが届きました。

編集部一同、再びコウノトリが飛んでくることをお祈りしていたところ、10回目の体外受精の移植で妊娠され、先日、おなかが大きくなった笑顔のまみさんと再会。不育症を乗り越え、あらゆる移植法にトライした麻美さんの3年半にわたる不妊治療ストーリーを伺いました。

妊活history/まみさん(39歳  妊活歴3年5ヶ月で妊娠)

34歳
結婚。自己流タイミング法で妊活スタート

35歳
近所のA婦人科で卵管造影検査をして癒着が判明。
体外受精から不妊治療を開始するも、排卵済で採卵できず。

36歳
卵管水腫の手術後、不妊専門Lクリニックに転院。採卵1回目。

37歳
2回目の採卵後、Rクリニックに転院。

38歳
5回目の移植で陽性判定後、稽留流産の手術。
不育症検査の結果を踏まえ、ヘパリン注射開始。
9回目の移植で妊娠するも、再び稽留流産。

39歳
10回目の移植で妊娠、まもなく出産予定。

「あなたの場合、体外受精でしか妊娠しません」

私の不妊治療はいきなり体外受精からのスタートでした。
結婚後1年ほど自己流のタイミング法にトライしていましたが授からず、友人に相談したところ、卵管造影検査をしたら卵管の通りがよくなって、その後半年くらい妊娠しやすいゴールデン期間があるとのこと!

そこで近所のA産婦人科で卵管造影検査だけをお願いしてみたところ…。
なんと!両方の卵管に癒着が見つかり、片方には水腫もあって「あなたの場合、体外受精でしか妊娠しません」と告げられたのです。

妊娠の確率が上がればと、軽い気持ちで検査を受けたのに、まさかそんな結果が出るとは思いもよらず、ショックで大泣きしました。それまで生理痛がひどくて、常に痛み止めは飲んでいましたが、子宮頸がんの検査も毎年クリアしていたので、自分が不妊症だとは思ってもみなかったのです。

担当医からは、おなかを開けてみないとどの程度癒着しているかわからないし、そのまま体外受精をしたほうがいいのではと提案が。夫に相談したところ、それで授かるならやろうということになりました。

最初にかかったのは小規模の産婦人科で、排卵誘発剤も1種類しかとり扱いがなく、採卵日の日程を決めて受診したら、すでに排卵してしまっていたということが2周期連続でありました。さらに、あなたにはこの薬は合わないから転院してくださいとすすめられため、卵管水腫の腹腔鏡手術を受けた後、不妊治療専門のLクリニックに転院しました。

そこで低刺激法の体外受精を採卵2回、移植4回行いましたが、卵のグレードは悪くないものの、妊娠の兆候は全く見えず、さらにRへの転院を決めました。
成功率の高さと、そのころ妊娠した有名人が通っていたと聞いたのがきっかけです。

関連リンク:妊娠成功のカギは病院選びが8割!?

体外受精のSHEET法や二段階移植。さまざまな移植法にトライ

ここで最初に行った体外受精で妊娠の陽性判定をもらいました。
ところが8週目で胎嚢、心拍を確認したものの、9週目に入ると赤ちゃんの心臓が動いていないことが判明。稽留流産の手術を受けました。

本当に悲しくてつらかったけど、担当の看護師さんがやさしい言葉をかけて、一緒に泣いてくださって…。こんなに応援してくれるかたがいるんだと救われました。よい面に目を向ければ、私って妊娠できる体なんだ!と知ることができたし、落ち込んでなんていられない!と、再び気持ちを切り替えました。

私の場合、卵子の数も20個以上採れて胚のグレードも悪くないのに、何度移植を重ねても着床しないのが悩みでした。こちらのクリニックでは、顕微授精と体外受精を組み合わせたり、移植の方法を変えたり、流産後は移植する卵の数を2個に増やしたりと、前回のカルテや移植時の卵の状態をしっかり見て、1回1回方針を検討してくださって、心強かったです。

移植はまずSEET法という方法を試しました。胚盤胞を移植する前に、その胚を培養していた培養液(SEET液)の一部を注入する方法です。培養液に含まれる受精卵からのエキスによって、子宮が刺激を受けて、着床しやすくなるそうです。

このSEET液がとれないときは二段階移植にもチャレンジしました。これはまず初期胚を1つ戻し、その3日後に胚盤胞1つを戻す方法で、何度も体外受精や顕微授精を行っても妊娠しない場合に適用されるそうです。ただ、この方法は2回分の移植代(計40~50万円)がかかるので、結果につながらなかったときは、ここまでやっても無理なのか~と、さすがにこたえました。お金をムダにしてしまったのではないかと、夫に申し訳ない気持ちもありましたが、治療費のことは気にせずにやれることはやろうと彼が言ってくれて救われました。

不育症検査でトラブル判明。勇気を出して受けてよかった

8回目の移植で陰性判定が出たあと、何度やっても妊娠しない原因を追究するため、できる検査は全部したいと医師にお願いし、不育症検査を受けました。

この検査も6万円くらいかかるので、最後の最後に受けることが多いようで、けっこう勇気がいったのですが、その結果、抗カルジオリピン抗体という項目で異常がみつかりました。子宮内の血流が悪く、血栓ができやすい状態とのこと。

それ以降、ヘパリン注射を自分で打つことになりました。打ったところに内出血やしこりができて、おなか、脇腹、お尻と場所を移動。そのうち打つ場所がなくなり、夫に腕に打ってもらったりして、かなり大変でした。

9回目は体外受精と顕微授精を2:1の割合で、SEET法で行いました。培養士さんから「凍結したのを溶かして、今こんな状態ですよ」と説明を受け、移植のときはモニターで受精卵を見せていただくのですが、雪だるまの形をした卵がプルプルっとカテーテルに吸われていくのがもう可愛いくて。
もしかしたらこれが我が子になるのかと思うと愛おしくなって、毎回感動しながら見ていました。

受精卵を見られるのは体外受精の特権。愛おしくて、毎回感動です

ヘパリン注射で子宮内の環境がととのったのがよかったのか、採卵4回、移植9回目で妊娠することができました。
ちょうどお正月前だったので、移植周期をずらして1ヶ月間、思う存分食べたいものを食べて、大好きなお酒を飲んで過ごしました。それまでは休みなく採卵→移植を繰り返し、食事も玄米と魚中心、甘いものやお酒も控えていましたが、妊活ストレスがなくなったのが逆によかったのかもしれません。

妊活中は落ち込むことが多く、ストレスがたまりがち。私の周囲にも、治療のことで頭がいっぱいになって、うまくいかず苦しんでいる人がたくさんいますが、自分の気持ちを大切にしながら治療を続けることが大切だと身をもって経験しました。妊活にストレスは敵だとよく言いますが、本当に敵です!
がまんし過ぎず、たまには食べたいものをおいしく食べたり、したいことを存分にしたりして、自分を甘やかすことも大事だと思います。

⇒【後編へ続く】絶句…!二度目流産は染色体検査でダウン症だった…


編集部より

まみさんと喜びを分かちあった1回目のインタビューはここで終わったのですが、その後、残念ながらまみさんは稽留流産…。
母子手帳を受け取り、産院の分娩予約も終えたあとでの言葉にできない体験となりました。

しかし、まみさんの「母になりたい」という想いは強く熱かった!夫とご家族の大いなる愛に包まれながら、治療という歩みを再開し、3ヶ月後に再び妊娠されました。2度目のインタビュー(後編)へ続きます。

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