婦人科合併症を持つ不妊治療の権威の医師×日本最高水準の 胚培養士により最適な治療で難治症例に向きあう【フェニックスアート クリニック】
さまざまな治療が受けられるクリニック「フェニックスアートクリニック」にお話を聞きました。
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治療内容は全国で統一化された一方、標準的な治療では妊娠困難なケースも
「体外受精の技術は年々進歩をとげ、一定水準の医療が日本全国どこでも受けられる。そんな時代がやってきたのは事実です。大変喜ばしい状況ではありますが、すべての人が同じような治療を受けても、皆がいい結果につながるわけではない。そこが不妊治療の奥深いところです。」そう話すのは、フェニックスアートクリニック院長の藤原 敏博先生。
2022年4月に、体外受精が保険適用となったことを皮切りに、費用面で治療へ踏み切れなかったハードルが下がり、高度生殖医療へとアクセスしやすくなってきている。
藤原院長は東京大学医学部附属病院IVFセンターでセンター長として従事したのち、山王病院にて手術を含む数々の症例を経験。30年以上にわたり不妊治療の第一線で活躍してきたスペシャリストである。その豊富な知識と経験、技術で「妊娠をあきらめかけていた人」にも最適な治療を提案できるよう寄り添い向き合い続けている。藤原院長のもとには、全国から難治症例の患者様が多く受診されているが、なかでも婦人科合併症がある方が多く訪れるそう。
受付・待合は水槽や間接照明があり、リラックスできる空間。
婦人科合併症とは『子宮内膜症』、『子宮筋腫』、『子宮腺筋症』などを指し、妊娠を目指している間はそれら疾患の治療は難しく、放置されてしまうこともあるという。
「このような疾患に対して適切な処置が行われないまま、ひたすら体外受精を繰り返している方も少なくありません。不妊症の症例には原因がわからないことも多くありますが、これらの婦人科合併症は原因がはっきりしています。複雑ではあっても、要因を整理して正しい道筋で治療をすれば、妊娠の可能性が見えてくるのです。」と話す。
「例えば、一口に子宮筋腫といっても手術した方がいい場合と手術せずに進めた方が良い場合があります。一概に良性だから手術は不要!反対に、手術をしてとってしまえばいい!などと、簡単に片づけることができません。
きれいに取り除いたとしても、それによって妊孕性(妊娠する力)を落としてしまうこともあるからです。筋腫のある場所によっても見解は変わりますし、一人ひとりの状況に合わせた判断が重要になります。」
単純な婦人科疾患の治療と、妊娠を見据えた疾患の治療ではアプローチが全く違う
藤原院長は体外受精の権威でありながら、長年にわたり婦人科疾患の外科的な手術もこなしてきた。その両方に精通していることも高い臨床成績を誇っている理由。
「体外受精はやるけど手術はしない、あるいは手術するけど不妊治療は専門ではないというように、どちらか一方を主体としている医師の方が圧倒的に多いです。こういった場合、どうしても自分の得意分野を優先する治療に舵を切りがちです。
対して両方の知識や経験があれば、手術をするべきか、どんな処置が必要かをニュートラルに判断できます。また、対応できる症例の幅も広くなりますから、体外受精と手術の両方の経験を積んできたことは私の強みだと思っています。」
婦人科合併症の一つに『子宮内膜ポリープ』がある。着床を妨げる原因となる婦人科疾患だが、フェニックスアートクリニックでは、安全・迅速に摘出できる「TruClearTM」という先進的器具を全国に先駆けて導入。
外来で日帰り手術ができ、なおかつ非常に高い効果を出しているという。疾患に対して適切に対処しながら妊孕性を残して結果にむすびつけていく、そのために「単なる標準」に留まらず、幅広い技術を用いて向き合っていく、藤原院長の強みはここにもある。
最新のMRIとCTの両方を完備。全国に先駆けて導入したTruClearで不妊の原因も見逃しません。(画像提供元:コヴィディエンジャパン株式会社)
「子宮内膜症に対しては基本的に薬物療法を用いることが多いです。一般的には内膜症の治療を終えてから不妊治療を再開するというように、治療の連続性が断たれてしまいます。
この時、使う薬剤をうまく組み合わせれば、体外受精と同時並行での治療も可能です。また、子宮内膜症が卵巣にできてしまうチョコレート嚢胞の手術をする場合は、病巣を全部とるのではなく、嚢胞の内腔表面を焼灼する方法を用いることがあります。こうすれば妊孕性の低下を抑えられるからです。」と話すように、やみくもに手術をしたり、治療を先延ばしにしたりすることで、妊娠に与える悪い影響を見逃すことはしない。
質の高い不妊治療には胚培養士の技術レベルも不可欠
「不妊治療において一番の土台は卵子。いくら私たち医師がしゃかりきになっても、卵子や胚のハンドリングができなければいい結果は出ません。
そして、難しい症例に対応していくためには、医師と胚培養士、その両輪が高い次元で機能していくことが必要です。」そう話す院長が信頼を置くのは、日本最大手のクリニックで経験を積み、日本各地でラボの管理や胚培養士の育成や指導にあたってきた胚培養室統括室長の川口 優太郎さん。
胚培養室統括室長の川口優太郎さん。埼玉医科大学を卒業後、国際基督教大学(ICU)大学院博士前期課程へと進学し生命科学を学ぶ(理学修士)。大学院修了後、加藤レディスクリニック(新宿区)に勤務し、同クリニックの系列病院となった中国上海永遠幸婦科医院生殖医学センターへと出向。2022年には、胚培養士として初めてJCI JAPAN TOYP2022で総務大臣奨励賞を受賞したほか、数々のビジネスコンテストを受賞するなど、多方面から高く評価されている。
川口さんは、「難しい症例に幅広く対応するため、当院ではいくつかの技術を組み合わせる独自の方法で妊娠率の向上を目指しています」と話す。
「例えば、胚移植の際に行われるアシステッド・ハッチングという手法があります。卵子は、透明帯と呼ばれるいわゆる“卵の殻”に包まれていて、着床するためには赤ちゃんになる細胞が大きく拡張し、殻を破って外に出てくる孵化という過程を経る必要があります。自然妊娠の場合と異なり、体外受精では様々な要因から孵化することが難しいため、殻を人工的に切開するアシステッド・ハッチングという技法を施します。
一般的には、殻の一部分に少しだけ切れ込みを入れることが多いですが、我々は透明帯を完全に除去する方法を採用しています。当然ながら、完全な除去を安全に行うことは技術的に難しくなりますが、我々は十分な知識と経験を有しています。
子宮側に婦人科疾患があると、着床そのもののハードルが上がってしまうため、少しでも胚を着床しやすい状態にもっていくことが有効になります。実際に、透明帯の完全除去によって妊娠率が向上しています。」
リラックスへと導く解放感ある採卵室。
婦人科合併症を持つ難治症例の治療は簡単ではなく、どのクリニックでも対応できるわけではない。それに対応できる日本最高水準の治療を備えるのがここフェニックスアートクリニックである。
だからこそ、藤原院長も胚培養士の川口さんも「妊娠をあきらめる前に、ぜひ一度足を運んでほしい」と話す。
Message
当クリニックでは子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症などの婦人科疾患がある場合の不妊治療をテーマにした無料セミナーも月1回のペースで開催しています。疾患を指摘されている方、過去に「難治症例」などと言われ、妊娠をあきらめかけている方などもぜひご参加ください。
監修
フェニックスアート クリニック
院長 藤原 敏博 先生
東京大学医学部卒業、医学博士。米国ハーバード大学マサチューセッツ総合病院へ留学。東京大学医学部附属病院女性診療科・産科講師・周産母子診療部IVFセンター長、山王病院リプロダクション・婦人科内視鏡治療センター・センター長をへて、現職。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医・指導医、日本生殖医学会認定生殖医療専門医、日本産科婦人科内視鏡学会認定技術医[腹腔鏡・子宮鏡]。
フェニックスアート クリニック
住所
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-12-18
アクセス
東京メトロ副都心線「北参道駅」3番出口より徒歩1分、JR山手線・総武線「代々木駅」西口改札より徒歩9分、東京メトロ大江戸線「代々木駅」A2出口より徒歩9分、JR総武線「千駄ヶ谷駅」より徒歩10分
電話番号
03-3405-1101
時間
月/9:00~12:30、14:30~18:00
火/12:30~13:30、14:30~18:00、18:00~20:00
水/-
木/12:30~13:30、14:30~18:00、18:00~20:00
金/9:00~12:30、14:30~18:00
土/9:00~12:30、14:30~18:00
日・祝/-
休診日:水曜・日曜・祝日
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