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自分の身に起こるなんて…16歳で妊娠、初期の中絶手術「望んだ妊娠」をするために知っておきたいこと【彼女たちの中絶手術とその後】

2023/10/12 公開

こうして2人の子どもを持った今でも、自分の中で中絶手術のことは消化できていません。このまま、ずっとそうなのだろうと思います。自分の経験を消化はできないながらも、今後何か役に立てたい、という気持ちはあります。まずは、2人の子どもたちに、男女の体のこと、妊娠のこと、早めに教えておこうと準備をしています。

【ドクター解説】これからの「望んだ妊娠」のためにも避妊方法は正しく知っておきましょう

ご自身もお相手の方も高校生でいらしたということで、予想外の妊娠は心身ともに大変なご経験でしたね。

妊娠を望んでいない時期であれば、避妊すること。
避妊方法は、一般的には男性に使用してもらうコンドームが最も多い避妊法になりますが、コンドームを使っていても妊娠するということは珍しくはありません。男性の精液が女性器に付着しただけでも妊娠する可能性はあり、性行為の始めから終わりまで正しく装着していないと妊娠することはあると考えてください。

コンドームより避妊効果の高いものとしては、低用量ピルと子宮内避妊具があります。

低用量ピルは毎日内服する手間はありますが、飲み忘れがなければ99.7%という高い避妊効果があります。子宮内避妊具は、5年間子宮内に留置したままでよく、種類にもよりますが、器具の位置がずれたり脱出したりしなければ95〜98%という高い避妊効果があります。

低用量ピルも子宮内避妊具も、どちらも使用を止めれば妊娠することが可能です。

例えば、コンドームを使ったけれど途中で外れてしまったなど、しっかり避妊できなかったと性行為後に心配になることもあるかと思います。そういうときはアフターピルの内服も考えてみましょう。名前の通り、行為の後に内服します。72時間以内に内服するものが多いですが、医療機関によっては120時間以内まで内服できるものもあり、種類によりますが、だいたい98%の避妊効果があります。

妊娠初期、中期の中絶手術について

さまざまな事情で、中絶することを選択された場合、母体保護法により妊娠21週6日までの中絶手術が可能です。

初期妊娠の中絶手術の場合は、妊娠11週6日までと決められています。医療機関によりますが、日帰りでできることが多く、手術は5〜10分程度、術後は1〜2時間で帰宅できます。

手術をスムーズにおこなうために子宮の出口(子宮頸管)を事前に拡張する処置をする医療機関もあり、その場合は術前数時間前に処置します。術後は1週間ほど経ったころに子宮内の遺残の確認のための超音波検査をします。そこで問題がなければ終了になります。

妊娠12週以降は中期中絶といい、入院での処置となります。中期中絶は薬で陣痛を起こし「分娩」という形になるため、初期中絶に比べて心身の負担が大きくなります。早めに妊娠検査薬を使うか婦人科を受診しましょう。

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レディクリニック名古屋伏見院長
福井医科大学(現 福井大学)医学部を卒業後、名古屋市立大学病院で研修、名古屋市立大学医学部大学院を卒業、複数の医療機関で勤務。東京都内の婦人科や美容皮膚科でも経験を積み、2021年にレディクリニック名古屋伏見を開業し、2023年医療法人沙月を設立。
「安心・納得の医療を提供する」ことをモットーに、女性の健康の増進に美容が助けになるという思いから、婦人科•美容皮膚科の2院目開院を準備中。
医学博士、日本専門医機構認定産婦人科専門医、母体保護法指定医

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