MENU
不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし おすすめ訪問記 流産率を下げ、妊娠率を高める検査「PGT-A」 。ただし100%完璧ではないことは理解しておきましょう【オーク梅田レディースクリニック】

流産率を下げ、妊娠率を高める検査「PGT-A」 。ただし100%完璧ではないことは理解しておきましょう【オーク梅田レディースクリニック】

2024/04/26 公開
「オーク梅田レディースクリニック」の待合室

画像ギャラリー

受精卵の染色体や遺伝子を調べる検査「PGT-A」「PGT-M」。遺伝診断を得意としている「オーク梅田レディースクリニック」の田口早桐先生にお話を聞きました。さらに、オーク住吉産婦人科、オーク銀座レディースクリニックと連携した最新治療ができる「オーク梅田レディースクリニック」のオンライン診療についてもご紹介します。

田口早桐先生
田口早桐先生
川崎医科大学卒業、兵庫医科大学大学院修了。府中病院をへて、医療法人オーク会勤務。体外受精は排卵誘発法を含めた治療戦略をしっかり立てることが大事との信念から、個人の状態に合わせた方針を決めることに力を注ぐ。著書に『ポジティブ妊活7つのルール』(主婦の友社)など。

受精卵の染色体や遺伝子を調べる検査が容易にできるように

JR大阪駅の目の前、ハービスPLAZA内にあるオーク梅田レディースクリニック。JR大阪駅や大阪メトロ梅田駅・西梅田駅などから地下街を通って行くこともできるアクセス抜群な施設です。

同じ系列のクリニックに、大阪市内南部にあるオーク住吉産婦人科、東京のオーク銀座レディースクリニックがあり、患者さまの情報はすべて共有。いずれも高い専門性をもつ複数のドクターが診療にあたっています。なかでも遺伝診断を得意としているのが、田口早桐先生。

「近年は計測機器が発達し、PGT-AやPGT-Mといった、受精卵の染色体や遺伝子を調べる検査が容易にできるようになりました。ただ、それぞれメリットもあれば、デメリットもあるので、事前にしっかりと理解してから受けてほしいです」

受精卵から細胞を採取することで着床率が下がる可能性も

PGT-Aとは、受精卵の染色体の数を調べる検査。体外受精では卵子と精子を受精させて成長した受精卵を子宮に戻しますが、その前にその受精卵の細胞の一部をとって調べます。

「流産の原因のほとんどは受精卵の染色体異常。PGT-Aで調べた異常のない卵だけを移植することで妊娠率は高くなります。

体外受精では受精卵の見た目や成長具合などからグレードをつけて、グレードのよいものから移植していくのが一般的ですが、PGT-Aはその進化版と考えてもらうと分かりやすいでしょう。見た目がよくても染色体数に異常がある卵もありますから、それらは移植しないでおくことで身体的にも経済的にも負担を減らすことができます」

ただし、受精卵が成長して胚盤胞という状態にならないと検査ができないため、そこまで受精卵が成長しない人はこの検査ができません。体外受精では卵を体の外で育てるため、卵によっては「体のなかで育てていたらもしかしたらうまくいったかも…」という可能性もあるでしょう。さらに「受精卵にとって侵襲的な検査であるというデメリットもあります」と田口先生。

「検査する細胞は、受精卵の胎盤になる部分から採取するため、胎児への影響はありません。しかし最近では胎盤の部分の細胞数が多い方が着床しやすいと言われており、胎盤の細胞をとることで着床率を下げてしまう可能性があると考えられています。

PGT-A後の移植の場合、理論的には妊娠率は7割は超えるはずなのですが、実際は6割台。その差は検査によって胎盤が侵襲されたことが原因の一つになっているのではないかとも言われています」

不安な場合は妊娠後にNIPT(新型出生前診断)などを組み合わせるとより安心

また、PGT-Mは、重篤な遺伝性疾患を持つ子どもが生まれる可能性がある夫婦を対象に行う検査です。重篤な疾患とは、「成人になるまでに命に危険が及ぶ病気」とされており、筋ジストロフィーの一部や、骨の異常で呼吸ができなくなる難病などが日本産科婦人科学会によって認められています。

「検査の方法はPGT-Aと同じで、受精卵の胎盤の細胞の一部をとって調べます。家族のなかに遺伝性疾患のかたがいらっしゃるなどの場合に行われますが、まずは医師によるカウンセリングが必要。どんな疾患を心配されているかなどをお聞きし、その症状が遺伝子によるものかなどの診断を行います。

日本産科婦人科学会がこれまで認めていない遺伝性疾患については、審査制になっていますので、まずは相談をしていただきたいです」

さらに、「PGT-AもPGT-Mも、100%完璧な結果がでるものではない、ということは頭に入れておいてほしいです」と田口先生は言います。

「これらの検査をした受精卵を移植しているから、100%妊娠するわけではないですし、必ず健康で元気な赤ちゃんが誕生することを保証するものではありません。不安な場合は、妊娠後のNIPT(新型出生前診断)や胎児精密超音波検査などを組み合わせることも検討してみてください」

オンライン診療は、働く女性にとても便利です

田口先生はオーク梅田レディースクリニック以外にも、オーク銀座レディースクリニックでの診察やオンライン診療も担当しています。

「最近はオンライン診療を利用するかたが非常にふえていますね。オンライン診療なら自宅や会社などどこからでも診察を受けることができますし、女性は家から、男性は職場からなど、夫婦一緒に参加しやすいのもメリットです。

また、以前は仕事をやめて治療に専念される女性も多かったのですが、現在、オーク梅田レディースクリニックに通うかたは、ほとんどが仕事をされています。働きながら治療をしている女性にとっても、オンライン診療は非常に便利だと思います。

超音波検査や採血など来院が必要なこともありますが、たとえば超音波検査については当クリニックから紹介状を書いて、患者さんの近所のクリニックで受けてもらうこともできます」

そのため、北海道や九州といった国内だけでなく、中国や香港、アメリカなど海外からオンライン診療を受けるかたも増えているそうです。

「梅田院、住吉院、銀座院はすべてネットワークでつながっていますので、すべての医師がすべての患者さまの情報を共有しています。将来的には、患者さん自身がWEBから自分の受精卵のタイムラプス映像を見て、成長を確認できるようなシステムも取り入れられたらと考えています。

また、PGT-Mでは家族の遺伝性疾患についてお話されることにためらいを持たれる方も多いのですが、オンライン診療なら話しやすいということもあります。ご自身の都合に合わせて、利用していただきたいですね」

仕事と両立できるような治療を提案してくれるクリニックへ

治療と仕事との両立が難しく、どちらかをあきらめてしまう人もいるかもしれません。でも「どんなに仕事が忙しくても、両立する方法はあります」と田口先生。

「体外受精なら、来院回数を少なくするように工夫できますし、生理開始日と関係なく体外受精を始められる方法もあります。人工授精で男性とのスケジュールが合わないなら、精子凍結をしておくなどの方法も。働きながら治療しているかたは、できるだけさまざまな方法を提案してくれるクリニックへ行くことをおすすめします」

「オーク梅田レディースクリニック」受付
受付ではスタッフが笑顔でお出迎え。

「オーク梅田レディースクリニック」待合室
白を基調とした清潔感ある待合室。オンライン診療を活用する方も多いため、混み合うこともなく、予約の待ち時間はほとんどありません。

「オーク梅田レディースクリニック」手術質
体外受精に必要な採卵などが行える手術室が2つあります。

「オーク梅田レディースクリニック」リカバリールーム
採卵や胚移植後に体を休めるリカバリールームは、カーテンで仕切られているので、プライバシーも守られ安心。

「オーク梅田レディースクリニック」個室リカバリールーム
個室のリカバリールームも用意されています。

「オーク梅田レディースクリニック」培養室
培養室ではベテランの培養士が、大切な受精卵を培養し、成長を見守っています。

オーク梅田レディースクリニック

住所:大阪市北区梅田2丁目5番25号 ハービスPLAZA3階

アクセス:Osaka Metro 四つ橋線「西梅田駅」下車、北改札口から徒歩すぐ、JR線 「大阪駅」下車、桜橋口から徒歩約2分

電話番号:0120-009-345

HP:https://www.oakclinic-group.com/umeda_ladys/

診察時間:(※1)
〈月~金〉9:00~13:00/14:00~16:30/17:00~19:00
〈土〉9:00~13:00/14:00~16:00
〈日・祝(※2)〉9:00~13:00/14:00~15:00
※1)上記の診療時間と、診療受付時間は異なります
※2)日曜・祝日の診療は完全予約制です

オーク銀座レディースクリニック

住所:東京都中央区銀座2-6-12 Okura House7階

アクセス:東京メトロ「銀座一丁目駅」から徒歩2分、「銀座駅」から徒歩3分、JR「有楽町駅」から徒歩5分

電話番号:0120-009-345

HP:https://www.oakclinic-group.com/ginza_ladys/

診察時間:(※1)
〈月~土〉9:00~13:00
〈月~金〉14:00~16:30/17:00~19:00(※2)
〈土〉14:00~16:00
〈日・祝(※3)〉9:30~15:00
※1)上記の診療時間と、診療受付時間は異なります
※2)保険診療の方は、保険診療費用に加えて選定療養費予約料をご負担いただきます
※3)保険診療の方は、保険診療費用に加えて時間外選定療養費をご負担いただきます

取材・文/加藤夕子(リワークス) 構成/狩野啓子

『赤ちゃんが欲しい(あかほし)』は、主婦の友社が運営する妊活・不妊治療のお悩み解決メディア。ドクターや専門家監修の信頼コンテンツを中心に「妊娠したい」を全力サポートします。全国のクリニックや施設の検索もラクラク。

Twitter LINE
人気記事ランキング
  • 24時間
  • 月間
閉じる