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2024/06/02 公開
胚盤胞

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高齢での体外受精は、早めの着床前検査も検討

妊娠とは、卵子と精子とが正常に受精するところから始まります。妊娠率を上げるためには、まず受精率を上げること。そして受精卵が正常に着床し、成育していくことが大事です。

ではどうすれば受精・着床しやすくなるのか。長年の研究、臨床による私の結論は、「やっぱり胚が9割」ということです。

いい卵子と精子が出合い、いい胚ができること。これが妊娠率、出産率を左右するほとんどすべてと言っていい、と考えます。

35歳以上の人はPGT−Aができるクリニックへ

2020年にPGT−Aの臨床研究が開始され、1万5000人以上の胚が検査されています。これまで見た目や分割のスピードなどで良好胚かどうかを判断していましたが、検査をしてみると見た目がきれいでも染色体異常を持っている胚も多いことがわかりました。

高齢になって妊活をスタートした人、体外受精にチャレンジしているものの「着床しない」「流産を繰り返す」といった悩みをかかえている人にとっては、PGT−Aは有効な選択肢。35歳以降で不妊治療をする人は、着床前診断ができるクリニックを選ぶのがよいでしょう。

日本の不妊の治療の件数は年間約40万件、アメリカで行われている不妊治療の約3倍にもかかわらず、治療数に対する出生率は世界最下位です。これは、治療を受ける平均年齢が40歳と、妊娠適齢期を過ぎてから治療に踏み出す人が多いためで、日本の不妊治療は世界的に見ても高水準で高い医療技術を誇っています。

しかし、その技術を持ってしても、卵子の老化は止められません。一方で、金銭的負担を下げることで若い世代の不妊治療へのハードルを低くする、不妊治療への保険適用(対象は43歳未満)が始まっています。

年齢制限があるのは女性にとってはプレッシャーかもしれませんが、それだけ妊娠と年齢は深い関係にあるということ。治療が必要かどうか迷っているかたがいれば、まずは検査だけでも受けてほしいと思います。

※『赤ちゃんが欲しい 2022-2023秋冬』の内容を再編集して掲載しています。

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監修
監修

セントマザー産婦人科医院・院長。1976年順天堂大学医学部卒業。同大学医学部産婦人科教室に入局。越谷市立病院産婦人科医長をへて、1990年より現職。男性不妊をはじめ、さまざまな不妊原因への治療法を確立してきた、日本の生殖医療におけるトップドクターの一人。

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