2ページ目(2ページ中) | ひとりで経験してしまった「流産」がいつまでも終わらない…【ただいま進行中!アラフォー妊活記録#20】
あまりに痛がる私を心配した夫が、急遽クリニックへ電話して看護師さんへ相談してくれましたが、対策としてできることは子宮収縮剤をやめることとシンプルでした。ただ飲まないという方法を取る分、子宮の回復、ひいては私の体の回復が遅れることになるとのこと。
とにかくあまりに痛みが強いので1日だけ飲み飛ばし、翌日また飲み始めましたが意識が飛びそうなほどの痛みと、子宮がぐわんぐわん動いているような感覚は強くありました。
とはいえ、「妊娠できた」ことだけが私の光で、痛みのなかでも今凍結している受精卵を戻すと言い放ったことに夫は驚いていました。ここまで痛く辛い思いをしているのに。もう君の体がこれ以上辛いことはさせたくないのにと。
その後も出血や痛みは続き、「いつまで経っても終わりが見えない流産」に、だんだん自分の心が無になっていくのを感じていました。子を失ってもなお、あり余る痛み。意味があるのかないのかわからない出血。それまではなんの気なしに見ていたSNSも、妊婦やベビーのいる友達の投稿を見ることができず、即ミュートにしておいたのは自分のメンタルを守るうえで大事な作業だったと思います。
そんな日々を経てなんとか痛みが治って、少し仕事ができるようになってきたのは、流産が始まってから1週間後のこと。
その間ずっと常に寄り添ってくれた夫の言葉でいちばん心に残っているのは、「僕らは、家族になった気がする」。知り合って10年以上経っているがゆえにかもしれませんが、夫婦でありながらも友達、恋人的な側面が強かった私たち。ここまでどこか同士気分できたけれど、今回のことですごく家族になった気がしている、と彼が話してくれました。悲しみが消えないなかで私も同じことを思っていただけに、今彼と同じ方向を向けていることが救いになる。そんな風に思いながら、心と体の回復につと努めていきました。
※この連載は個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。
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