【保田 圭さんの妊活】「妊活っていい言葉だなぁって思います」念願のママになるまで
2014年9月に「妊活、始めました」と公表した保田圭さん。
婚活宣言してから結婚まで5年、妊活をへて妊娠、念願のママに。。
「お母さんは”なれてあたりまえ”じゃなかった」と語る圭さんに、お話をうかがいました。
私の妊活スタートは体の神秘を知ることでした
卵管が卵子をキャッチ?え!? マジですか!
「私の妊活は、基礎体温をはかることと、葉酸を飲むことから始まりました」と、保田圭さんは少し恥ずかしそうに言いました。
「知らないことがいっぱいありすぎたので、とりあえずそこから(笑)」
妊活を始めるまでは、基礎体温をはかったこともなく、「葉酸」という言葉さえ知らなかったそうです。
「結婚して1年は自然に赤ちゃんを待っていたんですが、なかなか授からなくて…。周囲の妊婦さんやママたちも『圭ちゃんも、もういい年なんだから、ちゃんとしなくちゃ』っていろいろ教えてくれたんです。でも、一つ一つ『ちょっと待って、それ何?』という感じでした」
妊娠についての知識は人並みに持っているつもりだった圭さんですが、本やインターネットで調べてみると、自分が知らなかったことがあまりにたくさんあることにびっくりの連続。
「排卵のときに卵子が飛び出して、それを卵管采がキャッチする?え?マジで?って感じ(笑)。卵子と精子の出会いも、奇跡みたいなタイミングなんですよね。自分の体なのに、何が起こっているのか全然知らなかったことにも驚きました」
まずは体のことをちゃんと知ろう。圭さんの妊活ライフが始まりました。
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妊娠検査薬を何本もむだにして知ったこと
妊活のスタートと同時に産婦人科で検査したところ、結果は「異常なし」。
基礎体温をつけながら、タイミング指導をしてもらうことになりました。ところが、毎日がんばってはかった基礎体温は、1カ月たっても2カ月たっても、きれいな2相にはなりませんでした。
いつが排卵日かが読みとれないほど、グラフも乱れていました。ふり返れば若いころから生理が重く、周期も不規則。自分の排卵リズムが乱れていたことに、はじめて気がついた圭さんでした。
「それでも、最初はものすごく楽観的だったんですよ。食事や服装にも注意して体をあたためているし、食べ物にも注意している。病院に通って排卵日をチェックしてタイミングをとれば、赤ちゃんはすぐにできるだろうって信じていました」
だからタイミングをとったあとは待ちきれなくなって、排卵日から数日しかたっていないのに妊娠検査薬で検査してしまったという圭さん。でも、結果は陰性。「まだ早すぎたかな?」と翌日も検査して、また翌日も検査して、それでもやっぱり陰性。そして生理がくる…。
「妊娠検査薬、あきれちゃうほどいっぱい使っちゃいましたよ~」
と笑い飛ばしたその目に、涙が浮かびました。
「やっぱり、ショックでしたね。人間の体って、そんなに簡単にはできていないんだ、思いどおりになるわけじゃないんだって、ようやくわかってきたかな…」
小さいころからずっと歌手になりたいと夢みていた圭さん。その夢は、想像していたより早く、17才でかないました。
けれど、「だれにでもなれる」と思っていた「お母さん」は、なかなかなれない。もしかしたら一生なれないのかもしれない。そんな不安がわき上がってきたのです。
いま通っている産婦人科ではなく、高度生殖医療を実施している専門クリニックに通い始めるのがいいのか、圭さんは迷いました。それでも、とりあえず出した結論は、「あせらないでいこう」というものでした。
「実は、数カ月前から通院を一時お休みしているんです。特に大きな理由はないんですが、ちょっと神経質になってきちゃったかな? と思って。基礎体温をはかることもいったんやめて、夫婦関係も自然に戻しているところです」
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笑顔でいられない妊活は私の望む妊活じゃない
治療をやめたわけではなく、少しだけのお休み。年が明けたら治療は再開するつもりだと言います。
「夫とも年が明けたらいっしょに病院に行って、本格的な治療を始めようって話しているんです。もう35歳ですからね。でも本音をいえば、本格的な治療に入る前に、ぽこっと妊娠できたらいいなぁなんて思ったりしてるんです(笑)」
圭さんの妊活のモットーは、笑顔でいること、ハッピーでいること。
「妊活を始めると、いろんなことが気になり始めますよね。『これは食べちゃダメかも』『あれをしたから妊娠できないのかも』って。
考えすぎると、どんどん自分を追い込むし、ストレスもたまりますよね。タイミングが合わなくて、ご主人との関係が悪くなったっていう話も耳にします。でも、夫婦関係が壊れちゃったら、それこそ本末転倒だと思うんです」
赤ちゃんは欲しい。すごく欲しい。でも、夫婦関係がぎくしゃくしたなかでムリに妊活して溝が広がるのは絶対にイヤだと圭さんはきっぱり言います。
「どんなに医療が進んでも、どんなにお金と時間をかけても、人間の命はやっぱり奇跡だと思うから、必ず手に入るとは限りませんよね。年齢的なリミットも、あと数年できてしまう。もしもそうなったとしても、幸せでいたいし、幸せな夫婦でいたいんです」
妊活したからこそわかる赤ちゃんを思う気持ち
妊活を公表して、最近つくづく「『妊活』っていい言葉だなぁ」と感じるようになったと圭さんは言います。
「赤ちゃんはまだ?って聞かれたとき、『妊活』って言葉がないと返事をしにくいと思うんですよ。私も『妊活してます』ってライトで言いやすいので公表したんですけど、してよかった。気をつかっていただけるし、みなさんからの励ましにも勇気づけられました」
妊活のちょっとだけ「先輩」の圭さん。「読者のみなさんにメッセージを」と言うと、少し照れながらこんなふうに話してくれました。
「妊活ってすごくすてきなことだと思うんです。だって、何の苦労もなくすぐに妊娠していたら、人間の体が神秘に満ちているということも、葉酸が妊娠中から必要だっていうことも、授かったこの命が奇跡なんだということも、知らずに終わってしまったかもしれませんよね。妊活は、幸せのうえにさらにハッピーを上のせしているようなものだと思うんです。だからメゲないで、いっしょにがんばりましょう!」
『妊活スタートBOOK2016』インタビューより
保田 圭さんProfile
やすだ・けい/1980年、千葉県出身。
17才で、モーニング娘。の第2期メンバーとして加入。2003年に卒業し、女優・タレントとして活動を開始。2013年結婚。 婚活から結婚への歩みについては、著書『美ブス婚』(ワニブックス)にくわしい。オフィシャルブログ「保田系」
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