3ページ目(4ページ中) | 【武内由紀子さん特別養子縁組でママに】不妊治療7年を経て「血のつながりなんて関係なかった!」
それまでも養子縁組という制度があることは知っていましたが、正直『そこまでして…』という思いもあり、今回ダメなら、今まで断り続けていた舞台にどんどん出ようと思っていました。
ちょうど旦那さんがベーカリーをオープンしたばかりだったので、その仕事も手伝いながら、今まで行けなかった旅にも出かけ、夫婦2人の人生を楽しもうと話していました。
でも、あの待合室でなぜか突然スイッチがパーンと切り替わったんです。あぁ、私は子どもを産むことはあきらめたけど、子どもを育てることにあきらめはついていないんだなと気づきました。
―そこから具体的にどんな行動を起こされたのですか。
まず養子縁組の制度について調べて、戸籍上も親子になれる特別養子縁組には、養親の年齢制限があることを知りました。養子が成人したときに養親が65歳以下であることが望ましく、民間団体によっては妻の年齢を43歳までと定めているところもありました。
リビングの壁には一徹くんの成長の折々の写真がズラリ。かけがえのない家族の時間が。
私は当時44歳だったので、既に年齢オーバー!
あわてて今からでも登録可能な団体を探して、数週間後には説明会に参加し、納得のいく団体を見つけました。「いろんな団体や児童相談所にも問い合わせて、自分に合うところを見つけてください」と言われましたが、お話を聞いたときにスーッと心に入ってきて、ここにお願いしようと思えたんです。調べ始めてから申し込みまで、1ヶ月もかからなかった。
私のように不妊治療は45歳までと考えている方もいらっしゃると思いますが、もし少しでも養子を迎える可能性があれば、とりあえず調べるだけでも早めにすることをおすすめします。
―パートナーは養子について、どんなご意見でしたか。
旦那さんは7歳下なので、そこまで焦ってなくて、最初は『不妊治療をやめたら自然に授かることもあるから、あと1年ぐらい待ってみたら?』という意見でした。でも私はもう、生理が来て、落ち込んでという苦しい日々をあと1年も続けながら、そんな奇跡を信じることはできませんでした。養親にも年齢制限があることを伝え、話し合いを重ねた末、彼も賛成してくれました。
団体に申し込んだ後は、夫婦個別に電話面談がありました。なぜ子どもが欲しいのか、不妊治療や特別養子縁組を選んだ理由など、いろんなことを聞かれ、本音をさらけ出しました。それぞれの面談の後には、夫婦で話し合ってくださいと。2人でとことん特別養子縁組について向き合いました。この時間は私たちにとってすごく大切だったと思います。
―血のつながらない子供を我が子として育てていくことに不安はありませんでしたか。
養子の性別は選べないし、病気の子が来る可能性もあります。でもそれって自分が出産するときも同じことですよね。特に私は高齢だったので、ダウン症などのリスクもあったし、どんな子が来ても受け入れようと、覚悟はできていました。
それより、本当にうちにも赤ちゃんがくるのかな?という不安の方が大きかったです。
全ての研修を終えて、待機期間に入ってから、実際に赤ちゃんに会うまで、半年待つ人もいれば、1年以上の人もいる。いつ団体から電話がかかってくるかわからないので、毎日ドキドキしていました。民間団体では新生児の委託がほとんどですが、出産後に実母の意向を最終確認してから、養子に出すことが決まるので、連絡は突然来るんです。
待機期間中にはべビー用品も揃えておかなければなりません。でも、本当に来るかどうかわからない子のためにいろいろ準備して、もし来なかったらショックなので、どうしても買いにいけませんでした。
生後4日の初対面。この子は返さなくていいんだ
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