授からなかったら…?「43歳の誕生日」をリミットと決めて40歳ではじめた妊活。すぐに妊娠できるんだろうなーは甘かった【40代の不妊治療のリアル記録】

40代になってから妊活を始めたSさん。常にパートナーとコミュニケーションを取り、夫婦二人で生きていく未来も思い描けていたため、妊活中も悲観的にならず過ごすことができたと話してくれました。どんな思いを抱きながら、どんな日々を送ったのか。40代での妊活、不妊治療について、Sさん(43歳)の体験談をご紹介します。
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“43歳まで”と決めて、体外受精にトライ
結婚は38歳の時です。40歳で妊活をスタートし、自己流のタイミング法を1年ほど続けました。とくに生理不順や身体的な不調もなかったので、すぐに授かるものだと思っていたのですが…。
そううまくはいかず、不妊治療をスタートしたのは41歳のとき。年齢的なことはありますが、当初はできる限り自然に授かりたいと思っていたため、フーナーテストを3度受けました。が、残念ながら実を結ばず、人工授精に切り替えることに。
ところが、人工授精でもなかなか結果を得られません。せっかく不妊治療のプロフェッショナルにまかせているのだから、プロの手にゆだねてみよう。そう思い、体外受精にステップアップ。その頃、夫とも相談して、私の43歳の誕生日までをリミットに頑張ってみようと決めました。
夫とは“ふたりで生きる人生もきっと楽しい”という思いで一致していたので、無理せずに今できることを後悔しないように頑張ることにしていました。
43歳の誕生日。ずっと行ってみたいねと言っていた海の見えるイタリアンへ。
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思うように進まない体外受精。リミットまで9ヶ月のとき決心したのは…
体外受精に切り替えてから、卵の質の悪さに驚きました。毎月生理が来ていたので、排卵もしっかりできているのだろうと思い込んでいたのです。体外受精でつらかったのは、採卵です。とくに便秘ぎみのときはおなかが張っていて、痛みがきつかったので、採卵日に便秘にならないよう気をつけていました。
クリニックが年末年始のお休みに入るタイミングで、たくさんの促進剤を打ち、採卵してとれた卵がすべて未熟で使えなかったこともありました。私の勉強不足もあったのですが、このときは悔しくて泣きました。もっと事前に学び、医師と相談して納得して治療を受けないといけなかった、と。
移植は新鮮胚を1回、凍結胚盤胞を2回行いました。一度目の時、移植後3日目から5日間の泊まりがけの仕事が入り、おなかが気になりながらも仕事に集中してしまい、結果にもつながりませんでした。それを機に、十数年やってきた仕事をセーブする決心をしました。43歳の誕生日まであと9カ月という時でした。
妊活をはじめてから度々訪れている、葉山の森戸大明神。子宝と、安産の神様です。海沿いにありとても気持ちの良い場所です。
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妊娠目指して試行錯誤の日々。漢方、鍼灸、マクロビなどなど…
体外受精にステップアップしてから、漢方と不妊治療専門の鍼灸院にも週に一度のペースで通いました。漢方は毎回ていねいに問診してくれ、私の場合は腎の機能が弱いということで、ここを重点的に改善して、成熟卵を得られる体に近づける処方をしてもらいました。
–{毎回がテストのようだった通院。そのたびに…}–
その後は、体が整ってきたら卵がうまく着床できるよう、移植のタイミングを見計らって子宮内膜に栄養を蓄える処方を。着床が確認できてからは妊娠を継続できるようにと、その時その時の処方を続けてもらっています。
鍼灸院では、オーソモレキュラーの先生を紹介してもらい、血液検査による栄養診断を受けました。最終的にはおすすめされたヘム鉄、亜鉛、マルチビタミン、ビタミンD3、マルチオイルの5種類のサプリメントをとりました。先生から「ホルモンの分泌量はすばらしい!」とほめていただき、「絶対に妊娠できるよ」と言ってもらえたことがとても励みになりました。
私にとって毎回の通院がテストの合格発表のようで、「今回はこれでダメだったから、次回までには食事をこうしてみよう」「寝る時間を早めてみよ」などいろいろ試していました。同時期に始めたマクロビオティックも、治療を続けているうちに、「今のやり方では動物性タンパク質が足りないかも」と思うようになり、自分なりのゆるめのマクロビオティックに変更しました。スポーツジムに通ったのもその頃でした。
漢方薬局で出してもらっているクロレラ。
1年ほど漢方薬で体調を整えてから、子宮内膜の充実と着床の促し、妊娠の継続、栄養補給で、移植の少し前からお世話になっています。いまやお守りです。
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“授からなかったら”のことも、たくさん
結果的には、4回目の採卵、凍結胚の移植で妊娠できたのですが、不妊治療を続けたことで、自分の体を知るとてもいい機会になったと感じています。
最後の採卵をして、前日には再発した子宮のポリープを取りました。この夏は毎週末大好きな海へ行ってました
妊活中のみなさん。パートナーともたくさんお話ししてください。“授かったら”のことも、“授からなかったら”のことも、たくさん。
わが家はむしろ、授かれなかった未来の話をたくさんしていたように思います。それでも成長していく胚盤胞の写真に大喜びしていた夫を見て、また次も頑張ろうと思ったものです。それは期待しすぎるのが怖かったからかもしれませんが。
治療をしていると不安になることもたくさんありますよね。相談できる人、聞いてくれる人を見つけてほしいです。
私自身も、途中でいっぱいいっぱいになったことがありました。でも、そんなときは2~3ヶ月ほど通院を休みました。年齢的な焦りはありましたが、こんな気持ちであわててもいい結果は出ないはず。だったら体調を万全に整えてから、もう一度病院へ行こう。そう決めて、ひと月くらい好きなものを食べたり、夜更かしをしたりして、リフレッシュしていました。お金ももったいないですしね。
私の場合、リフレッシュからいい方向へ向かえたような気がします。
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