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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 基礎知識コラム 無排卵月経!?それでも自然妊娠できますか?【不妊治療専門医に聞いてみた】

無排卵月経!?それでも自然妊娠できますか?【不妊治療専門医に聞いてみた】

2024/10/02 公開

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全国の妊活・不妊治療中の方から、妊活メディア『赤ちゃんが欲しい』に寄せられた質問に、ドクターが答えます。

今回は病院指導のタイミング法を行った無排卵月経の女性(36歳)からのご相談です。回答者は『赤ちゃんが欲しい』で長年にわたり定評あるアドバイスを続けてくださっている山下レディースクリニック院長の山下正紀先生です。

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【質問】無排卵月経でも、自然妊娠の可能性はありますか?

<質問者データ>
●妻36歳、無排卵月経
●夫の精液検査:1回目精子数6200万、奇形精子数15%、運動率30%、
2回目精子数3600万、奇形精子数33%、運動率70%

半年前に不正出血があったので病院を受診、「無排卵月経」と診断されて、治療を始めました。

排卵誘発剤のクロミッドを服用してタイミング法にトライ。さらにhCG注射も使いました。薬の副作用で吐き気やめまい、生理痛が重くなって、ここ2ヶ月は治療を休んでいます。夫の精液検査の結果もあまりよくないようで心配です。

私たちが自然妊娠する可能性はありますか? 不妊治療専門クリニックへ転院して、詳しく検査しようか迷っています。

【回答】年齢を考慮して、治療のステップアップも視野に

妊娠するには排卵が起こることが必須条件。この方の場合は無排卵月経だったということで、まず排卵誘発剤を使用したのは妥当な治療です。

一方で、女性側の最も重要な検査の一つである卵管の検査(子宮卵管造影検査)がまだ実施されていないようですね。排卵しても妊娠しなかったのなら、まずこの検査を行う必要があります。もし卵管が左右両側とも詰まっていると、せっかくの排卵誘発剤での治療が無駄になってしまうからです。

また、35歳を超えると、残念なことですが卵子の質の低下により妊娠率は急速に下がっていきます。時間的なことを考慮した治療計画を立てることをおすすめします。

一定期間、自然妊娠にチャレンジしても成果がえられなければ、早めに不妊治療のステップアップを考えてみてはいかがでしょうか。

*妊活メディア『赤ちゃんが欲しい』の記事を再編集しています。

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監修
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山下レディースクリニック院長。
1980年奈良県立医科大学を卒業し、京都大学産婦人科に入局。舞鶴市民病院産婦人科医長に着任。86年オーストラリア・アデレード大学で体外受精の基礎から研鑚を積む。90年神戸中央市民病院に着任。産婦人科医長、体外受精チーフとして数多くの患者さんの治療にあたる。97年神戸三宮に山下レディースクリニックを開設。これまでに約10,000 人の妊娠をサポート。著書『最新! 不妊治療ナビ』(主婦の友社)が好評。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。

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