3ページ目(3ページ中) | 妻だいたひかるを「ますます好きになった」乳がん再発、不妊治療リスタートからの妊娠。いよいよママ&パパに!【小泉貴之さん独占インタビュー②】
その一刻、一刻がどれだけ大事か、今ならわかるんですけどね。きっと妻はもっと同じ温度感でいてほしかったんだと思います。
女性は年齢とともに卵子の数が減っていくということも知りませんでした。妊娠するには年齢にリミットがあることを義務教育でもっとしっかり教えたほうがいいのかもしれませんね。僕自身、もっと早い段階で自分も不妊治療いついて勉強し、妻の話に耳を傾けて、同じ温度感でのぞむべきだったなと。
不妊治療を重ねるにつれ、私も本やネットで調べたり、主治医の話を聞いたりして、徐々に知識が増えていったと思います。
専門的なことはわかりませんが、とにかく体を冷やしちゃいけないということで、温活にいい生姜湯や根菜類を買ってきたりもしました。
また、治療がうまくいかなかったときは妻が好きそうな温活グッズや文具をプレゼントして元気づけたり。
でも、今思うと、実はいちばん妻を落ち込ませていたのは、自分の“知識のなさ”だったかもしれないですね(笑)。
女の子かも?というコメントをいただいて、妻の小さい頃の写真(手前)を眺めております。可愛いなぁ。
採精は自宅より病院派! 気分的にラクです
私が初めて精液検査をしたときは、抵抗がないと言ったら嘘になりますが、あまり不安はありませんでした。
夫婦のために専門のドクターに診てもらうんだという気持ちで。
採精(精子を採取すること)は、その後の人工授精も含めて何度もやりましたね。自宅で採精するのと、クリニックで行うのとどちらも経験しましたが、僕は病院で採精するほうがラクだと思いました。
自宅で採精すると、クリニックへ持参するときの温度管理に気をつかったり、なるべく早く届けなければとあせったりで、プレッシャーになりますし、妻の負担が増えがち。不妊治療後半は病院で採ることが多かったです。
男性は奥さんの体についてもっと知ったほうがいい
今、不妊治療をしているご夫婦には、それぞれ悩みもたくさんあると思います。
ですが、うまくいかないことがあっても、下を向かないで、今日を笑って楽しんでほしい。
私は笑顔で過ごしていたら、がんも治っちゃうんじゃないかと本気で信じているんです。
それと、男性には…、女性の体について、特に「自分の奥さんの体の状態」について、よく知ったほうがいいかなと思います。自分ができていなかったから自戒をこめてなんですが…。
今回、妊娠を発表して、不妊治療中の多くのかたから、「安産を祈ってます」「絶対に大丈夫」と声をかけていただき、自分たちのほうが勇気をいただきました。本当にありがたい気持ちでいっぱいです。
※この記事は個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。
取材・文/岩村優子 構成/伊藤絵里子
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1977年8月14日 埼玉県川口市出身 アートディレクター、グラフィックデザイナー
イギリスでフセイン・チャラヤンのテキスタイルデザイナーとして活動後、2005年に帰国し、Wieden+Kennedy Tokyoに入社。現在はフリーのアートディレクターとして活動中。お笑い芸人のだいたひかるさんと2013年に結婚。8年におよぶ不妊治療を経て、2021年5月に妊娠発表。
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