2ページ目(3ページ中) | 人には言いづらいけど、2人目が欲しい!子どもがいながらの妊活って正直どんな感じ?「わたしが意外と楽しみなのは…」【妊活・不妊治療おしゃべり会レポート】
Yさん:ドアtoドアで2時間ちょっとかかります。
だけど、通院時間は、ひとりになれる貴重な時間でもあって。なので、その時間がかなりリフレッシュになっているんです!
編集部:なるほど!じゃあ通院もそこまで苦ではない?
Yさん:そうですね。いつも診療が終わった後は、ゆっくりお茶を飲んで一人の時間を満喫してリフレッシュしてから帰ります。私の場合、通院時間がかなりリラックスタイムになっています。
クリニックのある場所は、繁華街に近いんです。それもあって診療が終わった後、「新幹線の時間まで買い物しよう」「今回はお茶してのんびりしよう」と考えています。新幹線の往復も「自分だけの時間」としてあれこれ楽しめるので充実してます(笑)。
通院がリフレッシュになる、というのは2人目妊活ならではなのかもしれないです。とはいえ、はやく妊娠できたらうれしいなぁ。と思いながら通院しています。
~ここからは平山先生にミニ講座です。2人目不妊ならではの感情の変化にどう対応していけばいいのか、解説してもらいました。
平山先生のミニ講座
「2人目不妊は、1人目不妊とは違った苦しさがあります」
「2人目不妊は、1人目不妊とは違った苦しさがあります」
多くの患者さんのメンタルケアを行っている東京リプロダクティブカウンセリングセンター代表・平山史朗先生に2人目不妊の苦しさについてお話いただきました。
2人目不妊はいろいろな苦しさがかさなっています。
いわゆる子どもを望んでいるのにできない「不妊」の苦しさ。これは基本的に1人目と同じですね。
そして「育児をしながら妊活することへの大変さ」+「今いる子に『きょうだいを作ってあげられない』罪悪感」が加わるわけです。
さらに私は「居場所がない苦しさ」も2人目不妊の方にはあるんじゃないかと考えています。
1人目不妊の方からは「あなたには子どもがいるから私たちとは違う」と思われ、不妊経験が無く子どもがいる方からは「2人目は?」「1人っ子じゃかわいそう」と言われたりしてしまったり。すると孤独感が増し、「私にはどこにも居場所がない」と感じやすい状況になってしまいます。
2人目妊活「今まで通りにいかないのが自然」と考えて
まずは、妊活にかかる負担を正しく知って、自分たちに「できること」「できないこと」をきちんと考えることが大切です。
とくにお一人目を自然妊娠した方や、そこまで治療にも苦労せずに授かった方に多いのですが、「不妊治療=大変で手間のかかる治療」と考えがちで、「子育てしながら体外受精はできない」と思い込んでしまっている人もいます。
でも実際にどのくらい大変なのか、本当の負担を知ることが大切です。たとえば卵巣刺激の方法ですが、仕事や育児との両立を考えるなら、自然周期よりも調節卵巣刺激(いわゆる誘発をきちんと行う)周期のほうが、スケジュールが固定しやすく突然の来院が少ないため、両立しやすいという考えかたもあります。
そして、もう1つ考えて欲しいのが「完璧でない自分を許すことです」
普通に考えて仕事と育児だけでも大変ですよね。そこに不妊治療が加わったんだから、キャパオーバーになるのは自然なこと。でも「今までと同じようにこなさないとダメ」と考えてしまいがちです。キャリアを持って頑張ってきた人ほどそう考えてしまいます。
私たちのエネルギーには限界がありますから、今までのようにできなくて当然。適度に手を抜くこと、前のような成果が出せないご自身を許してあげることがとても大切です。
「2人目はまだ?」への対応どうする?
「2人目はまだ?」「きょうだいは考えてないの?」など、こういった話をしてくる人への対応でまず考えて欲しいのが「今後もその人とご自身が親しく付き合っていきたいか」です。
その答えが、NOやどうでもいい場合は、聞き流せばいいのです。ただし「適当に聞き流す」って意外とスキルがいるので、それが難しい場合は付き合い自体を避けてみる。今までその人とのコミュニケーションで使っていた時間をお子さんや家族との時間に費やそう、と考えてみてください。
そして「今後も親しく付き合っていきたい場合」は、親しくしたいからこそ自分がどんな思いと気持ちでいるかをきちんと伝える必要があります。
2人目まだ?と聞かれるとつらいことなどをしっかり伝えることが重要。「プライベートなことだから、これ以上踏み込まないでほしい」と伝えてみるのもいいかもしれません。
本当にあなたのことを大切に思っている人なら、あなたの気持ちや声に真摯に耳をかたむけてくれるはずです。逆に言えば、あなたが嫌に思っていることを伝えてもやめてくれない人と付き合い続ける必要があるのか、考えてみてほしいのです。
長年友だちでいた人だとなんとなくばっさり関係を断ち切るのは…と思いがちですが、付き合ってきた年数ではなく、ご自身の心の声をよく聞き、決めるのがいいでしょう。ご自身を傷つける人と付き合っていく必要はありません。自分が傷ついていることをしっかり感じることが大切です。
関連記事:「2人目はそろそろ?」周囲からの探りがツライ!2人目が妊娠しづらい原因って?
「一人っ子」はかわいそう?誰が思っているかが重要
一人っ子はかわいそう、まだこんなことをいう人がいるのかと思うかもしれませんが、無神経な人はやはりいるものです。
次のページ>>よく聞くフレーズ。どう捉える?
生殖心理カウンセラー(公認心理師・臨床心理士)。
東京リプロダクティブカウンセリングセンター代表。
広島市出身。広島大学教育学部心理学科卒業後、1997年より広島HARTクリニックで心理専門職による不妊カウンセリングを開始。98年米国にて生殖心理学の研修を修了。2002年より東京HARTクリニック生殖心理カウンセラー。21年生殖と不妊の心理支援に特化した心理相談室を開設。日本生殖心理学会副理事長。
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