【しんどいのは私だけ?】周りの“よけいな声”は聞くべからず!仕事をしながらの妊活心がけるべき5つのポイント
illust/中根ゆたか
画像ギャラリー仕事をこなしながら、妊活も頑張っている女性が多い今…、でもそれって、けっしてラクなことではありません。通院と仕事、どっちを優先すべき?職場への配慮は?
みんなの声とともに、“働きながら妊活”のコツを不妊カウンセラーで臨床検査技師の笛吹和代さんに聞きました。
仕事しながら妊活がうまくいく5つのポイント
仕事との両立を考えると、不妊治療をできるだけ短期間で終えるのがベスト。
遠回りをして心身ともにバーンアウトしないために、心がけるべき5つのポイントをご紹介します。
1.まずは社内制度をチェック
勤め先の制度について、よく知らないかたが多いという印象があります。探してみると、メンタルヘルスの不調による休暇や、通院休暇など、さまざまな制度があって、なかには不妊治療の通院に使えるものがあるかもしれません。
今までだれも使っていなかったから知らなかった、という人もいるので、まずは就業制度や福利厚生をしっかり確認してみましょう。
2.仕事をひとりでかかえ込まない
妊活だけでなく、異動や先々の「出産」「育児」を考えると、仕事はいずれ引き継ぐときがやってきます。業務はできるだけ「見える化」し、キャパオーバーしている分は可能な範囲でほかの人に助けてもらいましょう。
資料は共有フォルダに入れ、書類はラベリング、進捗シートを作るなど、ふだんからだれが見てもわかるように整理しておくという配慮がたいせつです。
3.遠回りせず、不妊治療専門クリニックへ
はじめは職場の理解を得られたとしても、2年3年と長く続くと、上司や同僚もヘルプがしづらくなってくるもの。そう考えると、時短妊活が理想です。
「近所の産婦人科でまずタイミング法を」と考える方も多いのですが、できれば高度な検査や治療ができ、効率よく不妊治療をステップアップできる専門クリニックに最初から通うことをおすすめします。
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4.最初からぜひ夫婦で検査を
男性が検査を受けず、女性だけが検査や治療を進めてもなかなかうまくいかず、いざ調べてみたら男性の側に問題があったという例は非常に多くあります。これでは、女性のせっかくの努力が水の泡に…。
時間とお金のロスをなくすためにも、不妊治療を始めるときには、必ず夫婦で検査を受けましょう。
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5.周りの“よけいな声”は聞くべからず
失礼なことや心ない言葉をかけてくる人に立ち向かうのって、勇気がいりますよね。でも、どこの職場にも残念ながらそういう人はいるものです。
私がよくアドバイスするのは、「そういう人には心の中であっかんべーをしてスルーしましょう」ということ。正面きって戦うと疲れてしまうので、言うべきことはビシッと言って、あとはうまく受け流すのがベストです。
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お悩みトップは通院時間の確保。転院やステップアップも検討を
妊活女性からの個別相談でいちばん多い悩みは、仕事でクリニックに行く時間がとれないということです。
解決がむずかしい問題ですが、都心では夜間診療があったり、土日に診療しているクリニックもあるので、最初の病院選びが大事になります。
地方ではクリニックが遠い場合もありますが、まだ治療を始めていない人には、まず検査だけでも受けに行ってみませんかとお伝えしています。万一、精子トラブルがあったり、卵管が詰まっている場合は、いくら自己流でタイミングをとっても、妊娠する可能性は低いと言えるからです。
治療期間短縮のためには、だらだらと同じ治療を続けず、ある程度のところでステップアップを考えることもたいせつですね。
働きながらの不妊治療は心身ともに本当に大変だと思います。ですが、私が治療をしていた12年前とくらべると、助成金や保険の適用も始まり、確実に状況はよくなっています。
「仕事」か「子ども」かを選ぶのではなく、「仕事も子どもも」両方叶えられることが当たり前の社会になることを心から願っています。
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不妊治療のため化粧品会社を退職し、第1子を出産。自身の経験をもとに不妊で悩む人の個人相談を開始。現在は企業の不妊アドバイザーやセミナー、執筆活動も行っている。著書に『あきらめない妊活 キャリアと不妊治療を両立させる方法』(みらいパブリッシング)
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