「え…」手から滑り落ちた精子。起きてこない夫、流産、お腹にはしった激痛。トラブルの連続だった全4回の人工授精/不妊治療に理解のない夫と焦る私の記録 | 不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし(赤ちゃんが欲しい)
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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 体験談 「え…」手から滑り落ちた精子。起きてこない夫、流産、お腹にはしった激痛。トラブルの連続だった全4回の人工授精/不妊治療に理解のない夫と焦る私の記録

「え…」手から滑り落ちた精子。起きてこない夫、流産、お腹にはしった激痛。トラブルの連続だった全4回の人工授精/不妊治療に理解のない夫と焦る私の記録

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結婚して6年半子宝に恵まれず、終わりの見えない子宮内膜症の腹痛に耐えながら人工授精に挑戦した体験談です。

不妊治療を経て妊娠できたのは、私すず(34)と夫(33)のときでした。見送ったタイミングも含め計4回挑戦した人工授精。不妊治療に理解のなかった夫とのやりとりも赤裸々に記録。成功、失敗、見送り、トラブル、腹痛など紆余曲折だった私の人工授精 体験談をご紹介します。

できれば自然妊娠したい…!乗り気でない夫を説得

それまでの不妊治療の経過は、まずはタイミング療法を3回、そこで指摘された子宮内膜ポリープを切除し、病院を不妊治療専門病院へ変更。さらにタイミング療法を5回ほど試みますが妊娠には至らず、人工授精をすすめられるといった流れでした。

ただ、夫には人工授精までしなくても…と言われていたので、できるだけタイミング療法で授かれないものかと試行錯誤の日々。

普段からルイボスティーを飲む、葉酸サプリメント、温活、適度な運動など心掛けてはいましたが、願ったように赤ちゃんはやってこず…。次のステップである人工授精に挑戦するしかない、と夫に相談をしたのでした。

夫に人工授精をしたいと相談したとき、彼はそれがどういったものかを全く知りませんでした。

これまでのタイミング療法にも半ば嫌気が差しているものの、私の頑張りたいという思いを汲み取り、なんとか頑張ってくれているという状況。人工授精について理解してもらおうと説明をし、なるほど…とはなりましたが、予想どおりあまり乗り気ではない様子でした。そしてすべては理解しきれていない状況のまま、初めての人工授精の日はやってきたのです。

関連記事:人工授精ってどんな治療?流れや妊娠率を解説!

初めての人工授精は出発前からドタバタ…

初めての人工授精は、いろいろと理解しきれていない夫とのやりとりからスタートします。夫の協力がなくてはできない人工授精。今後、挑戦される方は夫婦間での理解度の違いでもめないよう参考にしてほしいです。

人工授精当日の朝は夫の対応でひと悶着

人工授精日前日、「この容器に精液を入れて欲しい」と直径5cm、高さ8cm程度の筒状の容器を渡してお願いしました。

「これに?!」という反応でしたが、「トイレに置いといて」とだけ言われたので、そのとおりにトイレに置いて就寝。

翌日、朝イチで病院へ行く予定でしたが、結局、夫は起きてくれません…(朝早く病院に行くことは伝え済み)
やっと起きたところで、急いでトイレに向かわせたのですが、30分待っても出てきませんでした。「だから早く起こしたのに…!」と、朝から夫婦で喧嘩をすることに。

夫いわく、寝ぼけた状態じゃどうにもこうにも出せない、とのこと。
「だから前日に説明したし!前から人工授精の流れも説明してたじゃん!お酒飲んで夜更かしなんかせず寝ろよ!!」と、内心グチりながら、それでも頑張ってくれたことには感謝しつつ、急かして出してもらった精子を抱え、予定より30分遅れで病院へ向かいました。

関連リンク:マンガ・はじめての人工授精(AIH)にトライ!どうなる?

初トライで感じたタイミング療法との違い

まず、タイミング療法との違いは、夫の精子を持って病院へ行かなくてはならないということ。また、排卵日を狙って人工授精の日を決めるので直前まで日程が決められません。仕事の調整も必要になってきます。

当時、私は看護師をしていたのですが、職場の上司はとても理解があり、人工授精当日はお休み、もしくは午後から出勤といった対応をしてくれました。とても、ありがたかったです。

今思えば、女性ばかりの職場だったからこそ理解が得られたのではないかと。ですが特別扱い感は否めないため、快く思っていない職員もいるだろうと気をつかう場面も多くあったことも事実です。時間の許す日は積極的に残業をしたり、休みを返上して働くなど、肩身の狭い思いをしながら仕事と不妊治療を両立させる日々でした。

また、使用する薬の量が多いこともタイミング療法との大きな違いでした。

月経開始後3~5日目から受診を始め、以後排卵日まで1~2日ごとに通院。その都度hMGという卵胞の発育を促すための注射をします。

そして、人工授精日が決定したら前日にhCGという排卵誘発剤の注射。翌日に人工授精を行い、2週間ルトラールという黄体ホルモンを補う薬を内服していました。子宮内膜の厚さをキープさせ、着床しやすくする薬です。

リセットしたら再び通院。私の場合はこんな感じの通院と注射、内服スケジュールでした。

関連リンク:不妊治療で使う「排卵誘発剤」の効果や副作用(リスク)を知りたい

そして、やっと初めての人工授精

当日の流れとしては、無事に精子を運ぶことから始まります。人肌程度に温めた状態がいいと聞いたこともあったので、寒い日は何となく心配でおっぱいに挟む方法で運びました(笑)

そこから、精子の調整をするため1時間程度待ちます。元気のいい選りすぐりの精子を採取するため、精子洗浄培養液で洗浄、濃縮するそうです。私は病院近くのカフェで濃縮された精子が出来上がるのをいつも待っていました。

そしてやっと人工授精です。処理された精子は0.3mlまで濃縮され、排卵するであろう卵巣入口付近めがけて注入。内診台で足を広げた状態で15分ほど安静にして、終了でした。

費用は22,000円。通院分も含めると毎回30,000~35,000円近くはかかっていたと思います(不妊治療・保険適用前の体験談です)

初めての人工授精は非常に緊張しましたが、妙に期待もしていました。そのぶん再び生理が来たときは人工授精でもダメなのか…と落ち込みましたが、まだ1回目だからと励まされ2回目も再チャレンジすることになったのです。

関連リンク:精液調整って何するの?精液のビフォア・アフターを動画で見てみた!

2回目の人工授精へ。卵胞がしぼみ、見送りに…

1回目同様の流れで通院し、順調に卵胞の成長を確認。
そろそろ人工授精日が決まるかなという受診での出来事でした。

>>いつもと同じように内診台に上がったけど…

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