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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 不妊治療 どんなところが体にやさしい?自然周期の体外受精とは?【新橋夢クリニック×Shinjuku ART Clinic】

どんなところが体にやさしい?自然周期の体外受精とは?【新橋夢クリニック×Shinjuku ART Clinic】

2023/08/01 公開
2023/10/01 更新

画像ギャラリー

監修
新橋夢クリニック
院長
瀬川 智也 先生

→保険診療でも、心身に負担が少なく、成功率の高い治療を目指す。
自費診療の方へも金銭的負担のより少ない不妊治療を提供

Shinjuku ART Clinic
院長
阿部 崇 先生

→心身に負担が少ない「フェマーラ低刺激周期治療」で効率よく妊娠を目指す

排卵誘発剤をできるだけ使わず自然な月経周期で採卵します

体外受精には、排卵誘発剤を使ってたくさんの卵胞を育てて多くの卵子を得る「高刺激周期法」、排卵誘発剤を最小限使う「低刺激法」、排卵誘発剤などの薬を使わずに、自然な月経周期に合わせて十分に成熟した卵胞を採卵する「自然周期法」があります。なお「低刺激法」を自然周期と呼ぶこともあります。排卵誘発剤を使って多くの卵子を得る「高刺激法」に比べると、自然周期法では通常1つの卵胞だけを得ることになります。

その一方で、高刺激法では受精卵を一度凍結して次の周期で胚移植することになりますが、自然周期法であれば採卵と同じ周期で胚移植することができます。また排卵誘発剤を使わない分、治療費を低く抑えることができ、卵巣への負担も減らせるのも自然周期法のメリットです。自然周期法では1つの卵子だけを採卵するため、長時間をかけて何度も卵巣を穿刺して採卵する高刺激法に比べると、非常に短時間で終わります。

ただし卵胞に卵子がいなかったり、採卵した卵子が受精しないかうまく育たない場合はその周期の治療は終わりとなります。その場合も次の周期には再び採卵ができるのも、自然周期法のポイントです。

自然周期の一般的なスケジュール

STEP1
生理が始まって3日目ごろ

卵子が入っている卵胞の数や大きさ、卵巣刺激ホルモンとAMH(アンチミューラリアンホルモン)の計測などを行います。なお、クリニックによっては卵子が十分に育った段階で卵子の成熟を促す薬を投薬することもあります。

STEP2
10日目あたり

卵胞の大きさや発育状態を確認します。また、卵巣刺激ホルモンの計測などを行います。この日の状態に合わせて採卵日が決まります。

STEP3
14日目あたり

卵胞が十分に大きく育ち、適切なホルモン値になったら採卵を行います。なお排卵を促す黄体化ホルモンが低い場合は薬によって上昇させたうえで、2日後に採卵することもあります。

STEP4
移植

採卵後、卵子に精子を振りかけて受精を行ったら、受精卵を2~7日ほどかけて胚まで育てます。発育した胚をカテーテルという細い管を使って子宮に戻し、着床を待ちます。

自然周期のメリット

自然に育つ卵子を使います

●卵巣への負担が少ない
「高刺激法」のように排卵誘発剤を多く使って卵胞をたくさん育てると、卵巣に負担がかかります。一方、「自然周期法」では体が自然に育てた卵胞から卵子を得るため、身体にかかる負担を抑えることができます。

卵巣への負担が少ない分、卵巣が腫れたり何カ月も治療を中断することになる心配もありません。また排卵誘発剤の費用がかからず、超音波検査やホルモン検査の費用などで済むので、治療費を抑えられるのも自然周期のメリットといえます。

連続して治療ができる

●採卵と同じ周期に移植
「高刺激法」では排卵誘発剤を使うため、卵巣が腫れやすくなります。そのため採卵後は受精卵をいったん凍結して、採卵の次の周期に移植することになります。一方、「自然周期法」では薬を使わない分、卵巣の腫れなどが起こる心配がなく、採卵と同じ周期で移植も行うことができます。

採卵から移植までの流れが1回の周期で済むため、万が一いい卵子が得られなかったり胚移植まで至らなかったとしても、またすぐ次の周期に自然周期での体外受精を行うことができます。

採卵時の体への負担が少ない

●採卵は1回で終わります
「自然周期法」では一番大きく育った卵子を1つだけ採卵します。そのため「高刺激法」のように、時間をかけて何回も針を刺して採卵する必要がありません。採卵が1回で終わるので、採卵の処置も早くて30秒程度で済み、手術室で過ごす時間は数分程度となります。

クリニックによっては無麻酔で採卵を行うところもあり、その場合はさらに処置にかかる時間は短くなります。また1個の卵子を大事にするため、廃棄する受精卵を減らすことにもつながります。

デメリットも……

●卵子の数が限られます
「自然周期法」のデメリットは、1個の卵子だけを得るという点です。「高刺激法」ではたくさんの卵胞を発育させることで、いくつもの卵子を得て、その中からよりいい状態に育った胚を選ぶことができます。

一方、「自然周期法」では1回の卵子だけを得るため、卵胞の中に卵子がなかった場合はその周期での治療は終了となってしまいます。なお、卵胞の中に卵子がない確率は10%程度だと言われています。ただし、卵巣への負担が少ない分、その周期で移植ができなくても次の周期で再び治療ができ、時間を効率的に使えます。

自然周期のクリニック選びのポイント

☑実績があるかどうかチェック

医療技術や治療経験を確認
「自然周期法」では、注意深く卵胞の発育やホルモン値を見て、排卵が始まる前に採卵を行う必要があります。適切な採卵日を見きわめるためには、一定の医療技術や治療経験が必要です。

そのため、自然周期法による体外受精を希望する場合は、今までの実績があるクリニックかどうか、また医師の治療経験はどうかなどを確認してクリニックを選ぶのがおすすめです。クリニックのホームページで治療実績を見たり、医師のプロフィールから治療経験をチェックするといいでしょう。

☑診療体制をチェック

365日採卵できる病院を
「自然周期法」では薬を最低限しか使わないため、卵胞の発育をほぼコントロールできません。そのためクリニックの休診日に排卵まで進んでしまうと、その周期には体外受精ができなくなってしまいます。

「自然周期法」を希望する場合は、年末年始や夏季休暇などもない、365日診療を行っているクリニックで治療を受けるようにすると安心です。なお、ホームページに記載した診療時間以外でも採卵を行うクリニックもあるので、詳しくはクリニックに聞いてみるといいでしょう。

☑通いやすさをチェック

頻繁に通える場所かどうか
「自然周期法」では連日ホルモン検査や卵胞の測定を行うことがあります。そのため腕のいいクリニックだったとしても通いにくいところを選んでしまうと、通院するのがつらくなってしまうことも。働きながら不妊治療を受けている場合は、なおさら通院しやすいことが大切です。

医療技術や診療時間だけでなく、通いやすい場所にあるかどうかも考えてクリニックを選びましょう。働いている場合は職場の近くのクリニックを選ぶと、より受診しやすくなります。

『赤ちゃんが欲しい(あかほし)』は、主婦の友社が運営する妊活・不妊治療のお悩み解決メディア。ドクターや専門家監修の信頼コンテンツを中心に「妊娠したい」を全力サポートします。全国のクリニックや施設の検索もラクラク。

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