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体外受精で妊娠!でも2回とも流産に…不育症の検査を受けるべきでしょうか?【不妊治療専門医Q&A】

2024/04/22 公開

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不育症の半数以上は原因不明です。しかも、両親どちらかに染色体異常があるなど、原因が見つかっても対策の打ちようがない場合もあります。

それでも、投薬治療などで乗り越えられるケースがある以上、原因をさぐってみる価値は十分あるでしょう。

おもな不育症検査のうち、一般的な不妊の基本検査に含まれないのは、ご夫婦の染色体検査と、免疫異常を調べる抗リン脂質抗体検査です。どちらも血液を採取して調べます。

抗リン脂質抗体症候群は血液が固まりやすい自己免疫疾患で、血栓が絨毛や胎盤にできると、胎児に十分な量の酸素や栄養が回らなくなってしまうため、血液の凝固を防ぐ低用量アスピリン療法やヘパリン療法などを、妊娠確認後に行います。

不育症の主な要因

●ホルモンの分泌異常(黄体機能不全、高プロラクチン血症、甲状腺機能障害)
投薬治療を行います。甲状腺機能障害については、専門医との連携が不可欠です。

●子宮環境の問題(子宮内膜ポリープ、子宮筋腫、子宮腺筋症、中隔子宮や双角子宮などの子宮の形態異常など)
子宮内に着床や胎児の成長の妨げになりそうなものがないかをさぐります。子宮ポリープや粘膜下筋腫などは、子宮鏡下の手術も。

●高血糖(糖尿病)
空腹時に血液検査を行って、糖尿病などの代謝異常が起こっていないかを調べます。内科でのインシュリン治療で、無事に妊娠を継続し、出産できるケースもあります。

自己免疫疾患による血流障害(血液が固まりやすい抗リン脂質抗体症候群がみられる)

両親のどちらかに染色体異常がある
夫婦ふたりの血液検査を行います。一定の確率で、胎児に染色体異常が発生します。遺伝カウンセリングを受けましょう。

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監修
監修

山下レディースクリニック院長。
1980年奈良県立医科大学を卒業し、京都大学産婦人科に入局。舞鶴市民病院産婦人科医長に着任。86年オーストラリア・アデレード大学で体外受精の基礎から研鑚を積む。90年神戸中央市民病院に着任。産婦人科医長、体外受精チーフとして数多くの患者さんの治療にあたる。97年神戸三宮に山下レディースクリニックを開設。これまでに約10,000 人の妊娠をサポート。著書『最新! 不妊治療ナビ』(主婦の友社)が好評。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。

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