ハイヒール・リンゴさん『女性には妊娠適齢期がある』。不妊治療の適用について聞きました!

妊活の先輩といえば、50歳まで不妊治療を続けていたハイヒール・リンゴさん。漫才師としてTVほか、メディアの第一線で活躍されています。
不妊治療の助成拡大、保険適用に向けて動きが活発となるなか、NHK『日曜討論』では田村憲久厚生労働大臣や不妊治療専門医・杉山力一先生らと意見交換されました。
政府の方針について、50歳まで不妊治療を続けたリンゴさんにお話を伺いました。
関連記事:保険診療と自費診療の違いって?これからの不妊治療費の“スタンダード”
ハイヒール・リンゴさん
不妊治療と仕事の両立で苦労したこと
不妊治療と仕事の両立で苦労したこと
体にあわせた治療は予定通りにいかないことも…
だれにも言わずに治療してこれではダメだと、それから1年半お休みをいただき仕事に復帰したんですけど、オーダーメイドの治療だし、体のことなので、1〜2日のズレはどうしても出てくるんですよ。
たとえば受精卵も思ったように育たなかったりとか、いろんなことが起こってくる。だから、規則正しい仕事っていうのはむずかしいと思うし、そこは周りの理解だと思うんですよね。
周りに理解してもらって、今日はちょっと注射打たないといけないから午後からの出勤でいいかなって言えるような環境であれば、それが一番望ましいと思います。
カミングアウトすることでのプレッシャー
ただ、不妊治療していると言ってしまうと、(治療が)成功するよねっていうプレッシャーが出てくるんですよね。
治療していたのに、子ども見ないよねって。あそこあかんかったんやっていうプレッシャーがすごいから、そのあたりの環境もぜひ整えてほしいと思います。
関連記事:体外受精、通院回数の目安はどのくらい?
不妊治療の保険適用
政府の方針についてどう思いますか?
政府の方針についてどう思いますか?
不妊治療はお金との闘いですよね
とうとうやってくれるかという感じですね。不妊治療はやっぱりお金との闘いになってくるので。
私が不妊治療にとり組んでいたころは、体外受精など高度な医療を途中で自分の都合とか、体調や受精卵の状態などでキャンセルしても全額自己負担だったんですよ。
そうなってくると金銭感覚が麻痺してくる。何十万というお金がいっぺんにバンと出ていく、目に見えないところで飛んでいくので。
助成金よりも保険適用がありがたい
だからやはり、病気ではないですが、不妊治療に公的な補助が出るということは、非常にいいことだと思います。助成金は使いにくいんですよ。保険ということにしていただいたほうが、みんなにとってありがたいことだと思います。
関連記事:保険による不妊治療の「お金」まとめました/保険診療で受けられる項目と料金・早見表一覧
どのような制度が望ましいと考えますか?
所得制限があるから女性の仕事がセーブされるのは本末転倒
現在の助成制度には所得制限があるのが一つのネックだと思うのですが、730万円のラインがちょっとでも超えると受けられないとなると、そのためにわざわざ仕事を減らさなくてはいけないとか、女性が仕事をやめなくてはいけないとか、本末転倒なことがけっこう起こっていると思うんです。
そういうところで助成金は使いにくいと私は感じます。
年齢制限は必要。女性には妊娠適齢期があるということの教育を
また、年齢制限は必要だと思います。私は自分で働いてお金を貯めて、それを使っていましたけれど、私のように50歳まで治療するとなると、そこから産み育てるわけですから、それが正しいのかどうか。それをみんなのお金で負担するのは少し違うと思うのです。
回数に関しては、ちょっと考えていただきたい。というのは、治療真っ最中の人間はすごく後ろ向きになるんです。だから「あと3回できる」を、「3回しかできない」というふうな考え方になってしまうので、回数に関しての制限は慎重に論議していただきたいと思います。
結婚に適齢期はありませんが、残念ながら女性には妊娠適齢期というのがあるということを教育の現場でもっともっと教えて欲しいとも思います。
ハイヒール・リンゴさん
漫才師。大阪府出身。NSC1期生。ボケ担当のモモコと漫才コンビ・ハイヒールを結成。ツッコミ担当。学士号および名誉博士号を有する。不妊治療を50歳まで続け、当時、妊活情報誌『赤ちゃんが欲しい』でもインタビュー誌面に登場していただきました。
【この記事のあとに読まれています】
●体外受精ってどんな治療?【体外受精のキホン】
●42歳が妊活リミット? そんなことはありません【太田光代さん】
関連タグ
『赤ちゃんが欲しい(あかほし)』は、主婦の友社が運営する妊活・不妊治療のお悩み解決メディア。ドクターや専門家監修の信頼コンテンツを中心に「妊娠したい」を全力サポートします。全国のクリニックや施設の検索もラクラク。
- 24時間
- 月間
-
1【全国おすすめ子宝祈願】2023年絶対行くべき最強子宝スポット20選〜妊娠しましたレポ続々!2妊娠検査薬陽性の判定線の見分け方!線が薄い場合は?【不妊治療専門医監修】3【医師監修マンガ】40歳以上は3人に1人が流産?生理、妊娠、出産…、そのとき子宮では何が起こってる?4【排卵日検査薬】写真つきリアル体験談!実際に使ってみてどうだった?妊娠しましたレポートも5女の子が欲しい!医学的根拠に基づいた産み分けポイントを解説します 【産婦人科医監修】6死産の原因や兆候とは?予防法は?また妊娠できるの?〜産科医歴45年の浦野理事長「お母さんのせいではありません」〜7【近畿エリアで子宝祈願】子宝スポットでもあり強力なパワスポでもある2府5県の神社&お寺8体外受精中って「夫婦生活」してもいいの?それとも、しちゃダメ?【人に聞きづらい疑問に不妊治療専門医がズバリ答えます】9いつも夫がしたい時だけ…忙しいのはわかるけど自分勝手じゃない?チャンスは12回しかないのに!【2人目妊活がしんどい】10【カンテレ・村西利恵アナ】パニック症をのりこえて…「バツ2になって、もう怖いものはなかったです」独占インタビュー/40歳で妊娠するまで
-
1「下半身スッポンポンなのに、靴下はいてるよ…」『妊活夫婦』第2話-後編-妊活・不妊治療をマンガで学ぶ2【全国おすすめ子宝祈願】2023年絶対行くべき最強子宝スポット20選〜妊娠しましたレポ続々!3「生でやればできるもんだと思っておりました」『妊活夫婦』第2話ちょこっと読み!妊活・不妊治療をマンガで学ぶ4幸せそうに見える家庭の“裏側”をあなたは知らない。夫のとった行動が離婚危機に発展⁉︎【マンガ『妊活夫婦』第1話】5妊娠検査薬陽性の判定線の見分け方!線が薄い場合は?【不妊治療専門医監修】6女の子が欲しい!医学的根拠に基づいた産み分けポイントを解説します 【産婦人科医監修】7「病院で言われた。自然妊娠は無理だって」妻からの告白を聞いた夫の一言とは?衝撃です【マンガ『妊活夫婦』第1話/後半】8【こっそり読みたい】みんなのセックス体験談「出張が決まった夫と離れるのがさびしくて…。いつもより長くて濃厚な時間が結果的に⁉︎」9死産の原因や兆候とは?予防法は?また妊娠できるの?〜産科医歴45年の浦野理事長「お母さんのせいではありません」〜10【近畿エリアで子宝祈願】子宝スポットでもあり強力なパワスポでもある2府5県の神社&お寺