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不妊治療、病院を選ぶときのコツって?ぶっちゃけ、何を見たらいいの?見極めたいポイントを不妊治療専門医に聞いてみました

2023/05/12 公開
2023/06/22 更新

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妊活を始めても「妊娠」という結果が出なければ「病院で検査を受けてみようかな」と考え始めますよね。でも、どんな病院を選ぶのがいいのか、選択には迷うことが多いはず。

今回は生殖医療専門医・吉田 淳先生からのアドバイスをお聞きし、よりよい病院選びのポイントをさぐります。

病院の選び方って?不妊治療専門医からのアドバイス

病院の選び方って?不妊治療専門医からのアドバイス

高度治療までを行う施設を最初から選ぶのがベター

病院選びはほんとうにむずかしいテーマです。患者さんそれぞれのニーズ、性格、医師との相性、不妊の要因などによって、「よい」施設か「悪い」施設かは異なるからです。

ただ、医師として言えるのは、最初から一般不妊治療と体外受精や顕微授精などの生殖補助医療(ART)、どちらも行える施設を選ぶほうがよいということです。ふつうは一般治療からスタートして、結果が出なければARTにステップアップしますが、そのときに施設をかえなくてすみます。

そして、日本産科婦人科学会でART登録の施設であること、日本生殖医学会認定の生殖医療専門医がいることがベストです。不妊治療専門をうたう施設でも、専門医がいないことがあります。これはどちらも学会のウェブサイトを見ればわかります。

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安全第一の管理システムがとられているか

ほかにもチェックしておきたいのが安全性。

体外受精や顕微授精では、体外で精子や卵子、受精卵を扱いますから、万が一にもとり違えなどのミスがあってはなりません。複数人によるダブル・トリプルチェックは当然で、履歴をきちんとリアルタイムで残しているかが重要です。

国内の病院機能評価や国際的なISO9001という認証を取得しているかどうかは、ひとつの目安になるでしょう。

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ウェブサイトに掲載されている妊娠率などは、参考程度に考えて

クリニックの実力は、なかなかわからないものです。ウェブサイトの「でき」や「見栄え」は業者に依頼している場合も多く、公表している妊娠率も、どのレベルで妊娠としているか、また母集団の年齢などの数字によって千差万別です。

妊娠しづらい人が多い専門施設は、数字が低くなることも。どのクリニックも同条件の基準で比較できればいいのでしょうが、今日本ではその基準はありません。

ウェブサイトを見るときは、妊娠率などの数字より、医師がこれまでどんな施設で不妊治療を経験してきたか、また不妊治療に対してどんな考えを持っているかを、きちんと公開しているかどうかをチェックしてみましょう。

だれもが必ず妊娠できるという病院・クリニックはありません。納得して治療が受けられる施設を見きわめて。

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監修
監修

木場公園クリニック理事長。1986年愛媛大学医学部卒業。日本では数少ない女性と男性両方の不妊症の診察・治療ができる生殖(リプロダクション)専門医。1999年、木場公園クリニックをオープン。2019年には駐車場から一人目不妊治療と二人目不妊治療をセパレートした「つくば木場公園クリニック」を開設。

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