ドクターに聞いてみた！生理中のセックスって大丈夫なの？妊娠しやすい体位はある？プレッシャーを感じてしまう男性との妊活どうする？

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妊活を始めた多くの人が最初にトライするのが、排卵日ごろにセックスの機会を持つ「タイミング法」です。でも、実は排卵日当日に機会を持つのでは遅いこともあるといいます。

じゃあ、いつごろタイミングを取ればいいの？そんな妊活中に感じるセックスのさまざまな疑問について、産婦人科医でセックスセラピストでもある丹羽咲江先生に伺いました。

赤ちゃんを授かるには、いつセックスするのがいい？

まず、月経周期を知りましょう

月経が始まった日から次の月経が始まるまでを「月経周期（生理周期）」といい、正常な月経周期は25～38日です。

月経周期は、脳から分泌されるホルモンの働きで調節されていて、「卵胞期」、「排卵期」、「黄体期」、「月経期」の４つに分けられます。

卵胞期は、卵巣内で複数の原始卵胞が育つ時期で、基礎体温が低い低温期にあたります。女性ホルモンのエストロゲンの分泌が盛んになり、受精卵を迎える準備として子宮内膜がだんだん厚くなっていきます。

やがて脳から排卵を促すホルモンが分泌されて、成熟した卵胞の中から１つが卵巣から飛び出します。これを「排卵」といい、排卵日を含む時期を排卵期と呼びます。この時期には、基礎体温は一度下がってから低温期より高くなります。

排卵後の卵胞は黄体に変化して、女性ホルモンのプロゲステロンの分泌が多くなり、子宮内膜はさらに厚くなって、受精卵が着床しやすいようにふかふかの状態になります。これが黄体期です。

妊娠が成立し、受精卵が着床した場合は高温期が続きますが、妊娠しなかった場合は厚くなった子宮内膜が剥がれ落ちて月経（生理）となり、基礎体温が下がるとともに、プロゲステロンやエストロゲンの分泌も低下します。

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排卵日の２～３日前から排卵日にセックスの機会を持って

赤ちゃんを授かるためには、卵子が排卵されて卵管に入り、精子と出会うチャンスがある排卵日ごろにセックスの機会を持つ必要があります。

ただ、卵子の寿命は排卵後24時間とされ、排卵日当日にタイミングをとっても間に合わない場合も。精子の寿命は射精後２～３日といわれているので、排卵日の２～３日前から排卵日当日にセックスの機会を持つと、妊娠の可能性が高まるでしょう。

自己流タイミング法で排卵日予測をするには？

一般的に女性の排卵日は月経開始後14日目ごろといわれますが、人によってそれぞれ異なります。自分で排卵日を予測する場合は、排卵日予測検査薬を使うと、かなり正確に予測することができます。

排卵日を基礎体温から予測する方法もありますが、この場合には少し注意が必要です。基礎体温は排卵日ごろに一度下がるとされているものの、実際に基礎体温が下がったときには、すでに排卵が終わっていることが少なくないのです。

とはいえ、基礎体温を毎日つけていると、だんだんと自分の月経周期の傾向がつかめるようになってくるので、まずは測り続けることが大切。基礎体温を記録するアプリなどを利用すると、管理しやすいでしょう。

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男性はセックスする前に禁欲したほうがいいの？

禁欲期間が長すぎると精子の奇形が増え、精液の質が下がるため、禁欲期間は２～５日間とするのがいいといわれています。また、毎日射精していると精子の数や濃度が低下します。そのため、排卵日ごろにセックスする場合、毎日ではなく、１日おきにするのがおすすめです。

妊娠しやすい体位ってあるの？

よく「射精した後に膣の中にある精子が子宮の中にたまりやすい体位」として、脚を高くあげる姿勢などが紹介されていることがありますが、明らかに妊娠率が上がるというエビデンスはありません。

何よりも、本来、セックスは２人のコミュニケーションとして、楽しみながら行なうものです。あまり体位にこだわらないほうがいいでしょう。

生理中にセックスしても大丈夫？

生理中にセックスすることはNGではありませんが、子宮内膜がはがれ落ちている時期で感染を起こしやすくなっています。