3ページ目(3ページ中) | 「ダウン症の確率が22分の1」と聞き、頭の中が真っ白に。 羊水検査の結果が出るまで自問自答した35歳妊婦の体験談【出生前検査】
先生から「陰性でした」と聞いた時は、ほっとして泣きくずれてしまいました。
同時にお腹の赤ちゃんに「1週間、つらい話ばかり聞かせてごめんね」と謝りました。夫に伝えた時もほっとした様子でした。
出生前診断を受けたのは、最終的にはよかったけれど…
クアトロテスト、羊水検査を受けたことは最終的にはよかったと思います。「事前にわかることがある」のは、結果がどのようなものであっても準備ができますから。
一方で、出生前検査を受ける際の社会的フォローが圧倒的に足りていないなと感じたのも事実です。私が通っていた病院では検査の説明やリスク、費用に関しては話がありましたが、心のケアなどの話は不十分だったように感じます。
確率が高かった場合、陽性が出た場合、母親はもちろん、家族の精神的負担は非常に大きいです。
妊婦さんの気持ちに寄り添ってくれる団体などがもっと広く周知されたりするべきだと強く感じました。
出生前診断の経験者から、これから検討している方へ
もしこれから母体血清マーカー検査や羊水検査を、“安心材料のひとつ”にしたくて受けようとしているなら、「この検査を受ける意味」をしっかり考えておかれることをおすすめしたいです。
私自身、受ける前は「高い確率の数字が出るかもしれない」という思いはありましたが、どちらかというと安心材料がほしくて受けたところがあります。
結果が出たとき、自分たちはどうするのかを夫婦で話し合っておくのが大切。私たち夫婦は、この点をあまり深くまで考えられていなかったように思います…。
妊娠を考え始めた段階から、夫婦で事前に話題にしておくことも必要かもしれません。
出生前診断をへて…/後日談「無事、出産しました」
その後について、報告します。おかげさまで、無事に出産することができました。
わたしは無痛分娩を希望していたので、出産の日程はあらかじめ決まっていました。出産3日前に産院でPCR検査を受け、結果は陰性。通っていた産院で産めることに決まりました(PCR検査の結果が陽性の場合は、国指定の病院へ転院するため、分娩方法が変わる可能性が高いと事前アナウンスがありました)
出産の前日は、体調に変化はないものの、緊張してあまり寝られませんでした…。
いよいよ当日。起床は5:30。麻酔の関係で朝6:00以降は飲食ができないため、早起きして朝食をすませました。
8:00、病院へ向かいます。コロナの影響で家族の立ち合いはできませんでしたが、病院入口までは夫と娘が一緒に来てくれ「ママ頑張ってー!」と応援してくれたのが、とっても心強かったです。そして14:37、出産しました。
生まれてきた赤ちゃんは男の子。
自分自身や周りの人が、明るく光り輝ける人生を送れますように…という願いを込めて「顕」と名付けました。

出生前診断を受けて、出産した今、当時の自分に言葉をかけるとしたら「たくさん悩んだけど、この経験があったことで視野が広がったことはたしか。人生において必ず意味をもつよ」。そう、伝えたいなと思います。
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※内容は個人の体験です。検査や治療、薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。
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