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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 基礎知識コラム 「流産」と診断されたら、手術が必要? 次の妊娠まで、どれくらい待ちますか?【医師監修】 2ページ目(3ページ中)

2ページ目(3ページ中) | 「流産」と診断されたら、手術が必要? 次の妊娠まで、どれくらい待ちますか?【医師監修】

2024/11/17 公開

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流産後の月経再開は、いつごろ?

個人差はありますが、流産から1~2ヶ月の間に、月経(生理)が再開する人が多いでしょう。早い場合には流産後2週間で排卵が再開することもあるため、月経再開の前に妊娠する可能性もゼロではありません。

妊活再開は“2回目の月経がきたあと”に

妊活が再開できる時期については、一概に「○ヶ月後から」と言うことはできません。「流産後は避妊をしたほうがいいのでは?」と考える人もいるようですが、妊娠を避けなくても、流産率が上がったり妊娠しにくくなったり、妊娠中に妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群といった合併症のリスクが上昇したりする心配はありません。

流産をしたあとは、早く妊娠したいという気持ちが強くなるかもしれません。流産後の妊活再開については、流産後はじめての月経が通常の日数や出血量に終わり、月経周期が乱れることなくその次の月経がきたら、もう次の妊娠に向けた万全の状態である、と言えるでしょう。

次の妊娠のために気をつけることは?

流産という悲しい経験をしたあと、次の妊娠を考えている場合に、なんとかくり返さずにすむようにしたいと思うのではないでしょうか。流産の経験がはじめての場合と、2回目以降の場合について、できることは少し違ってきます。

はじめての流産の場合

 一度流産を経験すると、「自分の生活習慣でよくなかった点があったのでは?」などと、原因を探りたくなるものです。その気持ちはよくわかりますが、流産が起こった時期が初期であるほど、原因は誰にでも起こりうる染色体異常であることがほとんどです。食習慣や生活習慣、仕事の状況などが原因ではないので、次の妊娠に備えて何かを改める必要はありません。はじめての流産のあと、次の妊娠が流産になる可能性は、同年代の女性とくらべて高くなるということもないのです。

2回目以降の流産の場合・妊娠10週以降の流産の場合

今回の流産が2回目以降の場合や妊娠10週以降の流産の場合は、「不育症」の有無を調べることを考えましょう。そのためには、不育症のくわしい検査ができる医療機関への受診を検討しましょう。ただし、くわしい検査をしても、不育症の原因が特定できないことも少なくありません。その場合には、胎児の染色体異常がくり返された、あるいは、現在の医療では解明できない原因によって起きた可能性が考えられます。とはいえ、30代で3回の流産を経験していても、その次の妊娠では70%もの人が無事に出産しているというデータもありますから、希望はじゅうぶんにあると考えましょう。

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監修
監修

おおのたウィメンズクリニック埼玉大宮副院長。東京慈恵会医科大外卒業後、同大学附属病院、国立成育医療研究センター、獨協医科大学埼玉医療センターなどをへて、2022年4月より現職。
日本産科婦人科学会専門医・女性のヘルスケアアドバイザー、日本周産期新生児学会周産期専門医、FMF認定超音波医、日本女性医学会女性ヘルスケア専門医、母性内科学会母性内科診療プロバイダー。

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