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私の経験からも、
・治療そのもので身体的、心理的にかかるストレス
・周囲の人間関係(家族、友人、職場など)で発生するストレス
・経済的な問題、年齢など色々な事情により治療をいつまで続けるかの悩みや葛藤
・夫婦間での治療に対する温度差によるストレス
…あらゆるストレスまみれであげたらきりがありませんでした。

でもそんなストレスまみれの治療生活は何年も続くうちに、自分の生活のルーティンのようになっていきました。

そうなると結果が失敗に終わったとしても、激しく落ち込むことはだんだんなくなり、「また次に備えて、淡々と治療を続けていくだけ」と割り切れるようになりました。

そのほうが精神的に楽なことに気づき、気持ちを平たんにする術を覚えたのかもしれません。これがきっと、Tさんが見かけた「一喜一憂するのを控えたほうがいい」ということなのでしょう。

5年間治療を続け、期待と落ち込むことを繰り返しているうちに、私もそのような精神的境地にたどり着いたのだと思います。

ほかのサイトで見つけた「不妊治療や妊活は生涯を共にするパートナーがいるからこそできる。だから不妊治療や妊活は幸せなことなんだ」という言葉ですが、確かに、一緒に歩んでくれるパートナーに感謝することは忘れてはいけませんが、不妊治療や妊活が幸せだというのは、今現在、治療で大変な思いをされている、T様にとっては、すんなり受け入れられる言葉ではないと思います。

治療後に生理がきたということは、それまで育んできた受精卵(赤ちゃん)とのお別れをすることです。ですから、充分時間をかけてその子とのお別れを悲しんでよいのです。

妊活中、ご友人の妊娠報告に落ち込んでしまうのも当然の感情のあらわれです。
その感情を押し殺して無理に元気にしようとなさらずに、自然体でご自身の気持ちをじっくり受け止めてあげてください。

人間関係もご自身が辛くなるような相手とは、暫く距離を置いてもよいと思います。そして、気持ちが落ち着いたら、また前を向いて治療や妊活を進めていきましょう。

協力/NPO法人Fine

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