実は知られていないけど、けっこう重要!男女ともに意識してとりたい栄養素「オメガ3」がすごい!受精をスムーズにしてくれるって本当?

妊娠・出産前後に必須とされている栄養素に「葉酸」がありますが、実は“オメガ3の油”も同じくらい重要な栄養素であることが、日本ではまだ広く知られていません。
油=脂質は三大栄養素の一つで、生きていくために必ず摂らなければならないものです。油は体を動かすエネルギーになるほか、私たちの体内に約37兆個もある細胞のひとつひとつを覆っている膜を作る大切な材料となります。そして、その細胞膜にオメガ3の油が適度に含まれることが、細胞膜自体の柔らかさにつながります。
妊活において、卵子、精子、受精卵、母体、胎盤といったそれぞれの細胞膜が柔軟であることは、非常に重要です。
日本脂質栄養学会理事長で、オメガ3系脂肪酸に関する脳機能研究の第一人者である麻布大学 生命・環境科学部の守口 徹先生に詳しいお話を伺いました。
受精には卵子・精子ともに柔軟な細胞を持つことが不可欠
オメガ3は細胞膜の材料であると同時に、細胞膜を柔軟にする働きがあります。
妊娠のはじまりは、卵子と精子が受精し受精卵ができること。
卵子を覆っている膜に柔軟性があると精子が中に入りやすくなり、受精しやすくなります。
精子においても、卵子までたどりつける元気な精子が多いほど、妊娠の確率は上がります。その精子の活発な運動能力を決めるのが、鞭毛(しっぽ)であり、鞭毛の柔軟性に必要なのが、オメガ3の油です。
逆に、オメガ3が不足していて、卵子の膜が硬くなっていると精子が中に入り込むのが難しくなります。また精子の鞭毛の柔軟性が失われていると、動きが低下し、卵子までたどり着きにくくなってしまいます。
受精がスムーズに行われるためには、卵子・精子ともに柔軟な細胞を持つことが必要であり、また受精卵が着床するためには、子宮の細胞が柔軟であることも必要です。
2018年にハーバード大学関連病院のマサチューセッツ総合病院で行われた研究では、女性が1日に摂取する総エネルギーのうちの1%にあたる油を、オメガ3の油(EPAとDHA)に換えると、出産率は2.37倍に増加すると発表しました。※1
妊娠前から男女ともにオメガ3の油を意識して摂りましょう
オメガ3の油は体内で作ることが出来ないため、食事から摂る必要があり、魚介類やアマニ油、えごま油などに多く含まれています。
油(脂質)には大きく分けて4種類ありますが、細胞の働きに大きく影響するのがオメガ3とオメガ6の油。理想的な脂肪酸の摂取バランスは、オメガ3が1に対して、オメガ6が2〜4程度といわれています。
オメガ6の油は、サラダ油やコーン油・大豆油・ごま油等のほか外食・調理済みの惣菜・加工食品等にも使われていることが多いのですが、オメガ3・オメガ6ともにそれぞれの役割があるため、体の機能を本来あるべきパフォーマンスに整えるには“油の摂取バランス”がとても大切です。
オメガ3を摂るコツは?
受精がスムーズに行われるようにするため、妊娠前から男女ともにオメガ3を意識して摂ることを、ぜひ心がけてください。
魚は水銀の心配が少ないとされるアジ・イワシ・サバなどの小型のものなら安心です。魚を食べられない日には、小さじ1杯のアマニ油・えごま油を毎日コツコツ、摂るようにしましょう。
まずは約1ヶ月を目安に肌のツヤを見てみてください。摂り続けることですべての細胞・臓器にオメガ3が行き渡り、確実に手ごたえを感じるはずです。
ただしオメガ3の油は、酸化しやすく熱に弱いため、開封後は1ヶ月程度で使い切るようにしてください。
また、くれぐれも加熱調理には使わずに、サラダ他の料理にかけて使う習慣をつけることをおススメします。
※1:参考文献 Y-H Chiu et al,Serum omega-3 fatty acids and treatment outcomes among women undergoing assisted reproduction, Hum Reprod, 33:156-165 (2018).
取材・文/オメガさと子
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麻布大学 生命・環境科学部 食品生命科学科 食品栄養学研究室 教授。
横浜市立大学卒 国立がんセンター研究所、東京大学 薬学部に研究出向の後、同大学で博士号を取得。 米国国立衛生研究所(NIH)で脂肪酸と脳機能に関して研究。 2008年より現職。 日本脂質栄養学会 理事長。気分障害を中心としたオメガ3系脂肪酸に関する脳機能研究の第一人者。
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