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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 基礎知識 妊娠できるかセルフチェック!まずは妊娠力を27項目でセルフ確認してみる【不妊症検査の前に】

妊娠できるかセルフチェック!まずは妊娠力を27項目でセルフ確認してみる【不妊症検査の前に】

2023/12/08 公開
2023/12/09 更新

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「子どもが欲しい」と思い、夫婦で妊活してもなかなか授からないと、本当に妊娠できるかなと不安になる人もいますよね。でも、いきなり病院を受診するのは…というカップルも少なくありません。

そこで、自分で妊娠できるかセルフチェックできる方法を夫婦・女性・男性に分けてご紹介!いますぐ確認してみましょう。

まずはセルフチェックで自分の体を知ろう【女性編】

□35歳以上である

□月経が不順

□月経痛がひどい

□月経血が多い、または少ない

□婦人科健診を受けたことがない

□冷え性である

□貧血がある

□外食が多い

□甘いものがやめられない

□過去に過度なダイエットをしたことがある

□クラミジアに感染したことがある

まずはセルフチェックで自分の体を知ろう【男性編】

□45歳以上である

□寝つきが悪い

□性欲が落ちてきた

□性病にかかったことがある

□精巣の長径が3cm以下

□育毛剤を使っている

□3日以上セックスしないことが多い

□朝立ちがない、または減った

□熱いお風呂、またはサウナ好き

もしかして妊娠しづらい?不妊症セルフチェック 【夫婦編】

□太りすぎ、または痩せすぎ

□不規則な生活をしている

□喫煙している

□お酒を飲みすぎる

□あまり体を動かさない

□日々ストレスを感じている

□セックスの回数が月2回以下


上記であげた項目はすべて妊娠を妨げる原因になるもの。あてはまるものがあれば改善していきましょう。チェック項目についての説明や、対策についても解説していきます。

年齢と不妊期間について「生理があるから妊娠できる」は危険!

あてはまった?→ 女性 ☑35歳以上である 男性 ☑45歳以上である

健康な男女でも、排卵に合わせてセックスして妊娠する確率は約15%といわれています。

何億という精子が腟内に射精されても、卵子にだどり着いて受精できるのはたった1つの精子だけ。運よく受精しても、それが受精卵となり、子宮に着床するかは確実ではありません。

さらに加齢とともに妊娠率は低下していきます。女性の妊娠適齢期は一般的に20~34才ごろといわれています。その理由は、35才頃ごろから赤ちゃんになる可能性が高い卵子が減りるからです。

妊娠する力が何才まであるかは、個人差がありますが「生理があるから妊娠できる」というのはまちがい。閉経する10年前あたりから妊娠するのが難しくなります。20~30代で早発閉経となる人もいますが、現代女性の多くは51~54才で閉経するので、逆算すると41~42才が平均的な目安となります。

男性の場合は、45歳未満が妊娠適齢期といわれています。これを過ぎると精子の質や量、運動率、機能の低下などがあらわれはじめます。

「妊娠」は、いつでも、簡単にできるものではないのです。妊活のタイムリミットがあることを理解しておきましょう。

月経周期とホルモンについて

あてはまった?
女性→ ☑月経が不順 ☑月経痛がひどい ☑月経血が多い、または少ない ☑婦人科健診を受けたことがない ☑冷え性である ☑貧血がある ☑過去に過度なダイエットをしたことがある

女性編〜妊娠力を27項目でセルフ確認

妊娠するためには、まず女性の卵子と男性の精子が、女性の体内で出合って受精することが必要です。女性の体の中では、ホルモンの働きによって卵子のもと(原始卵胞)から卵胞が育ち、そのうち1個が排卵されます。

個人差はありますが、卵子は月経がはじまって14日前後に卵巣から放出されます。これが排卵です。排卵は1カ月に1回で、1回の排卵数は通常1個。そのため、その排卵する日にあわせてセックスをすることが重要になってきます。

一般的に月経の周期は28~32日ですが、次の月経までの間隔が毎回違う、生理が来ない月があるなど生理月経不順の場合は、自分で排卵日を予測することが難しくなります。

また、月経は定期的に来ていてもホルモンの分泌異常などで卵子が受精できるくらいまで育たない、何らかのトラブルで排卵していない可能性もあります。はやめに受診し、検査しましょう。

それぞれの項目についても解説します。

☑月経が不順
月経の周期は28〜32日が一般的。無排卵やホルモン分泌異常のほか、脳下垂体の機能や黄体機能に異常があるケースも。

☑月経痛がひどい
不妊の大きな原因となる子宮内膜症ははげしい月経痛や性交痛が特徴。卵巣や卵管、子宮などに炎症が起き、妊娠を妨げることも。

☑月経血が多い、または少ない
子宮筋腫や無排卵、ホルモン分泌異常などで妊娠しづらくなっている可能性が。急に月経血量が変化した場合も注意。

☑婦人科健診を受けたことがない
月経トラブルや出血などの症状がなくても、がんや子宮筋腫、子宮内膜症で妊娠しづらくなっているかも。

☑冷え性である
冷え性=体の代謝が弱っている証拠。ホルモン分泌異常や、卵巣機能が低下し、卵子の発育悪化や排卵障害、着床障害を起こすことも。

☑貧血がある
貧血は鉄分不足や自律神経のバランスのくずれが原因。黄体ホルモンが不足して子宮内膜が厚くならないなど妊娠に悪影響が。

☑過去に過度なダイエットをしたことがある
短期間で体重が10㎏以上増減すると、ホルモン分泌機能異常や月経不順、無排卵を起こす可能性が。要注意。

性感染症について

あてはまった?→  ☑クラミジアに感染したことがある ☑婦人科健診を受けたことがない ☑性病にかかったことがある

妊娠しづらい原因ともなる性感染症。性感染症は放置していると腟や子宮に炎症を起こしたり、卵管が詰まるなど不妊の原因になります。男性も精子をつくる機能に障害が出たり、精管が詰まりを引き起こすので、まずはしっかり完治を。

特に女性の場合、症状があまりなく、感染に気づきにくい場合が多いので要注意です。妊娠を希望するなら性病の検査は早めに受けましょう。

クラミジア感染症は、放置したままだと卵管閉塞や卵管周囲癒着などを起こすことがあり、不妊の原因や子宮外妊娠の原因になることもあります。そのほか、糖尿病やバセドウ病の人は妊娠しづらかったり、服用している薬の副作用で妊娠に影響が出ることも。病気やトラブルがある場合は、主治医とよく相談してください。

女性が注意したい病気&トラブル
クラミジア性感染症、淋病、トリコモナス腟炎/虫垂炎、腹膜炎、出産時の帝王切開/糖尿病、バセドウ病など

男性が注意したい病気&トラブル
クラミジア性感染症、淋病、梅毒、尿道炎/ヘルニア、尿道・精巣の手術/糖尿病、高血圧、おたふくかぜ、腎炎、腹膜炎など高熱を伴う病気

関連記事:気をつけたい性感染症「梅毒」母子感染や流産・死産の可能性も

子宮や卵管について

あてはまった?→  ☑月経が不純 ☑月経痛がひどい ☑月経血が多い、少ない ☑クラミジアに感染したことがある ☑婦人科健診を受けたことがない ☑性病にかかったことがある

卵管は、排卵や精子と卵子が出会って受精する、受精卵が子宮へと移動する際に通過するための重要な器官です。

ただ、性感染症や子宮内膜症の影響で卵管の一部に癒着があり狭くなることや、ふさがってしまい卵管閉塞となることがあります。になることも。性感染症のひとつであるクラミジアの後遺症は卵管閉塞による不妊症。子宮外妊娠の原因になることも。

また、受精卵が着床して育つ場所である子宮も重要です。受精卵が子宮に到着してもトラブルがある場合、着床できない、受精卵が育たないことになり、妊娠を継続することができません。

子宮内膜が本来あるべき場所以外で増殖してしまう子宮内膜症は、不妊症の原因になるといわれています。また、子宮内に良性の腫瘍ができる子宮筋腫は、筋腫の大きさやできる場所によっては着床の妨げとなることが。子宮内膜にポリープがあると受精卵が着床しにくくなる可能性があり、不妊の原因となることがあります。

妊娠できるかセルフチェックで「月経痛がひどい」、「月経量が多め」にチェックがついている人は、子宮に上記のようなトラブルが発生していることがあります。また、最近になって急に月経量が変わった場合も注意が必要です。

生活習慣について

あてはまった?→男性 ☑寝つきが悪い ☑性欲が落ちてきた ☑育毛剤を使っている ☑3日以上セックスしないことが多い
男女 ☑不規則な生活をしている ☑喫煙している ☑お酒を飲みすぎている ☑あまり体を動かさない ☑日々ストレスを感じている ☑セックスの回数が月2回以下

男性編〜妊娠力を27項目でセルフ確認

生活習慣も妊娠できるかを考えるうえで見逃せない項目です。

規則正しい生活は妊娠のための体づくりに不可欠。女性は深夜勤務の人ほど流産や排卵障害のリスクが高くなるという報告もあります。生活リズムを整え、なるべく夜更かしをしないことも妊娠力をあげるためには必要です。

受動喫煙でも害があるタバコは、異常精子の増加や質の低下、流産や死産のリスクが上がるなどの危険性が。妊活するなら男女ともに禁煙するようにしましょう。お酒も深酒ではなく、嗜む程度にするのがベターです。

精子をあたためすぎるのも妊活をするうえではNGです。しめつけの強い下着や長風呂や頻繁にサウナへ行くのは避けてください。フィナステリドを含む育毛剤の場合、男性ホルモンを抑制するため精力減退やED、造精機能の低下などを引き起こす場合があります。

また、セックスの回数を増やすことで精子と卵子が出会う確率は高くなります。妊娠できるかセルフチェックで「3日以上セックスしないことが多い」、「セックスの回数が月2回以下」にチェックがついた場合は、回数を増やすように心がけましょう。その場合、「排卵日前後」のセックスにこだわるとプレッシャーになったり、妊活がストレスに感じることも。セックスする時期は、あまり限定しないようにすることが、上手に回数を増やすコツです。

関連記事:とにかく夫の顔を見るだけでイライラする…【夫婦のタバコ問題100人調査】

体と心について

あてはまった?→ 女性 ☑冷え性である ☑外食が多い ☑甘いものがやめられない ☑過去に過度なダイエットをしたことがある
男女 ☑太りすぎ、または痩せすぎ ☑あまり体を動かさない ☑日々ストレスを感じている

男女ともに太りすぎ、やせすぎは妊娠するうえでリスクとなります。肥満は、男性だと勃起障害(ED)や精子の運動率低下、女性は無排卵や排卵障害を引き起こす要因に。見た目の体型は普通でも甘いものを頻繁に食べている場合は注意が必要です。食後血糖値が150mg/dlを超えると、卵巣機能を低下させるAGEが発生して蓄積されます。バランスの良い食事を心がけてください。

適度な運動も妊娠力をあげるためには重要です。

また女性によくみられる冷え性は、体の代謝が弱っていて卵子の発育や排卵障害、着床障害につながることも。規則正しい生活を心がけ、しっかりと睡眠をとってください。食事では体をあたためる効果があるという発酵食品や根菜類を多めにとるといいでしょう。

また、できるだけストレスを減らすこともポイント。ストレスは男性の乏精子症や女性の排卵障害や卵巣機能を下げる原因と考えられています。

関連記事:不妊と相関関係があるAGEは食事で改善を!ドクター監修

日常生活を見直すことで妊娠力をアップ

子どもを考え始めたり望んでいる人の中には、「そもそも妊娠できるか不安」、「早く授かりたいけれど、病院に行くのは緊張する…」という方もいますよね。

妊娠できるか27項目でセルフチェック

そんな人はまず「妊娠できるかセルフチェック」で確認をしてみましょう。項目で挙げたのはすべて陰唇を妨げる原因になるもの。チェックがついた項目が多いほど妊娠力が低いということに。ただ、項目の中には日常生活を見直すことで、改善できることも多くあります。

とはいえ、性感染症にかかっているか、子宮や卵管にトラブルがあるかなどは、自分自身ではわかりません。妊娠を目指すのであれば、産婦人科や不妊治療を行う医療機関で検査や相談をしてみましょう。

あわせて読みたい記事→「婦人科」と「レディースクリニック」って違うの?実は知らない素朴な疑問

出典:『新板 はじめての妊活』


妊活スタート!治療の流れ

「赤ちゃんが欲しい」と思ったら妊活スタート。第一歩は病院探しから始まります。

1.まずはあなたにぴったりの病院を探す
>>病院検索はこちらから

●病院の診療時間もチェック!
自分のライフスタイルにあった診療時間のクリニックかも合わせて確認しましょう。
あかほしの検索機能を使えば、9時前に診察OK、18時以降も診察している、土日祝も診察している、など条件からも探すことができます。

2. 予約(WEB予約をクリック)
受診するクリニックを決めたら、予約をいれましょう。WEBで予約をできるクリニックも増えています。初診だけは電話などで予約のクリニックもあるので、確認しましょう。

3. クリニックに行く/問診票に記入
予約した日程にクリニックにいったら、まずは受付&問診票に記入。問診票には、最終月経の状態、生活習慣、既往歴など検査に必要な質問項目に答えます。生理中でもできる検査もあります。

4. 先生によるヒアリング
事前に記入した問診票を見ながら、医師と直接話す問診タイム。日ごろから気になっていることなどはここで質問を。過去の病歴や、流産・中絶経験などもつつみかくさず正直に答えることが重要です。

5. 内診&超音波検査
外陰部の視診や触診、腟鏡を使って腟内の状態確認を内診台の上で行います。外側からは見ることができない子宮や卵巣の内部は超音波で検査します。不妊治療における超音波検査は、内科の聴診と同様の位置づけだと考えましょう。

6. 血液検査&尿検査
血液検査と尿検査は、ほとんどのクリニックで初診の時に行われます。不妊の原因になる疾患が見つかればその治療が優先されるので、初診で調べるのが基本。

7. 会計・次回の予約
ひととおり検査が終了したら待合室に戻ります。その後、会計をすませて初診の検査は終了。検査結果が出るスケジュールを聞いて次回の予約をします。初診時の多くの検査は保険が適用されますが、保険適用の有無は確認しておくと安心です。

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監修
監修

木場公園クリニック理事長。1986年愛媛大学医学部卒業。日本では数少ない女性と男性両方の不妊症の診察・治療ができる生殖(リプロダクション)専門医。1999年、木場公園クリニックをオープン。2019年には駐車場から一人目不妊治療と二人目不妊治療をセパレートした「つくば木場公園クリニック」を開設。

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