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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 体験談 世の中にこんなに悲しいことがあるのだと知った。心拍確認の前夜…流産【ただいま進行中!アラフォー妊活記録#19】

世の中にこんなに悲しいことがあるのだと知った。心拍確認の前夜…流産【ただいま進行中!アラフォー妊活記録#19】

体験談
2021/12/11 公開
2023/09/16 更新

ひとりでいることに若干の不安を感じながらも、翌日の心拍確認に向けて「できることはゆっくりすること!」と、呑気な日曜日を過ごしていました。

するとお昼過ぎにおなかの痛みを感じたので、すぐにソファーへと移動し横になりました。おなかの痛みが収まるのを待っているなかで出血したことに気がつきました。
これは普通ではないとすぐに判断し、気が動転しながらも夫に電話で報告しました。

この日は日曜日だったこともあり、通っていた不妊治療のクリニックは休診日。日曜診療のクリニックに行くしかないと、夫に遠隔で行き先を探してもらっている間に着替えを済ませタクシーを呼び、急遽見つけたクリニックへ急行しました。

おなかの痛みと不安、こんな時に限って大阪の道に詳しくないタクシー運転手に当たってしまう不運。なんでもいいから早く連れて行ってと思いながら、夫が探してくれたクリニックの中から、いちばん近いところへと駆け込みました。

クリニックへは自宅を出る前に簡単な症状を伝えていたこともあって、すぐに診察してもらうことができました。そこで伝えられたのは、

「流産が進行しています」

という衝撃的なものでした。
渡されたエコーに映っていたのは、子宮口へと近づいていっている胎嚢でした。

胎嚢確認の際には子宮の奥にいたものが、どんどん出口へ向かっている。これを進行流産といい、もう止めることはできないと。

なんだかんだ大丈夫と自分に言い聞かせていたり、すぐに家に帰ることができるはずだと思って来たので、まさかという思いで話を聞きました。言われていることが全てなのだろうなと思うあまり、涙も出ず、どういう反応をしたのかも正直思い出せません。

ただ覚えているのは、通常なら手術ということも提案するけれど、あなたのかかりつけのクリニックは別にあるし、おそらく今日中にはこのまま胎嚢が排出されるだろうから様子を見るのがいいと思うと医師に言われたこと。

その抱えきれない事実とともになんとかまたタクシーに乗って自宅に戻り、夫に報告をしたら、止めどなく涙が流れました。彼はなんとかして今日中にそっちに戻る、と。

時間を追うごとにおなかの痛みは増して、ベッドから起きることもできない状態に。そんな自分の体と格闘すること1時間半ほど、強烈な痛みに襲われてトイレに立ってみたら、大きな塊が排出されました。
あ、出た、と直感でわかりました。これが流産だ、と。

特に医師からの指示があったわけではありませんでしたが、なんとかその塊を拾い上げて、明日のクリニックに持って行かなければと必死になりました。その後も続く大量の出血とおなかの痛みに疲れ果てた夜遅く、夫が帰宅。

悲しさ、悔しさ、不安、焦燥感、喪失感、ありとあらゆる感情があふれて、壊れたように泣きました。
世の中にこんなに悲しいことがあるのだと、知った夜。唯一の救いは、自分でもなんとなく理解できるほど「おなかがきれいに空っぽになった感覚があったこと」。

おそらく手術の必要はない、私にこれ以上の負担がないような状態なのかなと感じていました。
それでも、あれほど悲しい夜を経験したことはないと今でも思っています。

※この連載は個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。

>>20話「「流産」がいつまでも終わらない…」へ続く

関連リンク:胎嚢が空っぽ、赤ちゃんの心臓が動いていない、母子手帳をもらってから…【流産体験談まとめ】

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PROFILE
ミキさん
PROFILE
ミキさん

あかほし主婦ライター。関西在住・40代。中学生の頃から多嚢胞性卵巣症候群と付き合ってきた体でも、もしかしたら妊娠できるかも…という楽天的な考えをもったまま、結婚式、仕事との兼ね合い、金銭面や夫婦同士のタイミング、クリニックとの相性まで…。ありとあらゆる複合的な理由から、40歳で(ようやく!)本格的に不妊治療をスタート。

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