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2022/04/13 公開
2023/05/30 更新

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妊娠がわかったあと、私は妊婦向けの保険に入ろうと考えました。帝王切開、切迫早産、産後うつなどさまざまな保障があり、月々の掛け金も手ごろです。赤ちゃんが生まれたら、そのまま子どもの保険としても使えるものもあります。先輩ママからも「いいよ!」とアドバイスされていたのでネットで見積もりをしてみました。

ところが、申し込み注意事項のところに「体外受精、顕微授精の方は入れません」という但し書きがあったのです。
ん??? と思って、保険相談の窓口に足を運んで直接聞いてみました。

窓口で「顕微授精での妊娠なんですが、入れる保険はありませんか?」と聞くと、「その場合は“異常妊娠”になるので入れる保険がありません」と言われてしまいました。窓口の方も妊活で苦労されたそうで、「お気持ち、とてもよくわかります」と申し訳なさそうに言ってくれましたが…。

衝撃です。異常?正直、びっくりしました。「いまどき、そんな理由で保険に入れない?」と、怒るのではなく、笑ってしまいました。
根気よく探したら、入れる保険もあるのかもしれませんが、あまりに時代に合っていませんよね。生まれる赤ちゃんの14人に1人が高度生殖医療で誕生している時代です。それを「異常」ととらえる現状に、笑うしかないなぁと思いました。百歩譲って「体外受精や顕微授精は出産までのリスクが高い」と考えるのであれば、それ相応の保険があってもいいはずです。

でも、私はたまたま保険に入ろうとしたから知ったわけですが、そんなルールがあることすら知らないがほとんどだと思います。安心安全に産むためにも、寄り添った仕組みができることを願います。

退院し、タクシーで帰宅するときの写真です。
なかなか授からなかったから、なおさらだとは思うのですが、妊娠中は不安が尽きませんでした。
心音を聞く機械を友達が貸してくれていて、毎日朝晩に心音を聞いてホッとしていました。

不妊治療も妊娠・出産も子育ても、土台は夫婦。最強夫婦になろう!

結婚、妊活、そして妊娠・出産…ここまでの日々を振り返ったとき、土台になるのはやっぱり「夫婦」なんだなぁって改めて思いました。

妊活を始めるとき、私たち夫婦はたくさん話し合いました。最初にお話したように、「ケンカはしない」という約束や、赤ちゃんができたときのことも、できなかったときのこともたくさん話し合いました。あえて話し合いの時間をもうけるわけではなく、気がついたときにどんどん話していきました。

なかでも妊活中に不安を伝え合って、お互いを支え合う習慣ができたことは私たちの宝です。無事に妊娠できたあとも、不安が消えるわけではありません。それどころか不安を感じることが増えるかもしれません。

私の場合、妊娠初期は流産の不安を感じ、中期以降は切迫早産による入院もありました。しかもコロナ禍です。不安を感じたことは全部夫に話しましたし、彼の「大丈夫!」という言葉で安心できました。


夫の手を息子が握っているところ。
夫婦ふたりで不妊治療を乗り越えることができてよかった、と心から思っています

ちなみに、コロナのワクチン接種をどうするかについてもいっしょに考えました。私の場合、3回目を出産後に接種するようにしたかったので、1回目の接種は妊娠12週を過ぎてから受けるようにしました。

小さいことから大きなことまで、たくさん話し合うことは、これから先もずっと続けていこうと思っています。子どもの成長、発達、進学…これからも家族でたくさん話し合っていきます。子どもが巣立ったあともきっと。

ちゃんと話し合える夫婦って、最強だと思いませんか?老後だってきっと楽しくなるはず。ゆっくりと親になりながら、最強夫婦も目指していきたいです。


出産したらやりたかったことの一つ、ニューボーンフォトはお家で撮影しました!

※あくまで個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師や専門家に相談してください。


時東ぁみさんの妊活・不妊治療インタビュー

▶︎約4年半の不妊治療。29歳で妊活スタート、顕微授精で妊娠するまで Vol.1

▶︎生理はリセットではなく妊活のスタート!と考えられるように Vol.2

▶︎不妊治療クリニックでの判定日。「ヨウセイ、デタネ」にきょとん Vol.3

●時東ぁみさん
1987年9月25日生まれ。34歳。東京都出身。2005年にミスマガジンつんく♂賞でデビューを飾り、アイドル、女優、ラジオパーソナリティなど幅広い分野で活躍中。2016年にPsycho le CemuのヴォーカルDAISHIさんと結婚。約4年半の不妊治療の末に第一子を妊娠。撮影時は妊娠5カ月に入ったところ。 自身の不妊治療経験を発信するInstagram(@tanoshiku.funin)やnoteも開設。

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