検査技術が一般的になって見つかりやすくなりました
確かに少しずつ増えている感覚はありますが、明確なデータはありません。おそらく、検査の技術が普及して、より判明しやすくなったこと、そして、女性たちが体の不調を改善したり、不妊治療に対する意識が高まってきていることが関係しているのかもしれません。
Q.最初から不妊治療専門クリニックに通ったほうがいい?
適切な治療を受けるためにも不妊治療専門クリニックへ
一般の産婦人科でも排卵誘発剤の処方はできますが、妊娠を望んでいながら月経トラブルがある場合、多囊胞性卵巣症候群や、なんらかの病気を抱えている可能性も。治療の時間をムダにしないためにも、はじめから不妊治療専門クリニックを受診するのがおすすめです。
Q.生活改善などで防げる?
防ぐことはできませんが、妊娠しやすい環境づくりはたいせつです
体質的なものなので、残念ながら防ぐことはできません。ただ、治療するだけでなく、妊娠後に備えて環境をととのえることはムダではありません。食生活の見直しや冷え改善、ストレス解消など、赤ちゃんのための体づくりを心がけてくださいね。
Q.妊娠中、多囊胞性卵巣症候群の影響はある?
流産や早産、妊娠糖尿病などのリスクがあります
多囊胞性卵巣症候群の人が妊娠した場合、流産や早産になりやすく、妊娠糖尿病や高血圧などのリスクがやや高いことが研究結果として出ています。妊娠中も慎重に経過を見る必要があるので、妊婦健診を受けるクリニックで多囊胞性卵巣症候群であることを必ず伝えましょう。
Q.多嚢胞性卵巣症候群だと卵子の質が悪い?
そんなことはありません
「多嚢胞性卵巣症候群だと卵子の質が悪いので妊娠しにくい」と言われることがありますが、そんなことはありません。一度にたくさんの卵胞が育っている分、うまく育てばよい成熟卵が採れる確率も高く、妊娠率も上がります。上手に育ててきちんと成熟卵を採れば大丈夫なので、安心してください。
Q.妊娠はむずかしいでしょうか?
成熟卵子が育ち、排卵できれば大丈夫です
多嚢胞性卵巣症候群では、卵巣に卵胞がたくさん残っています。ですから、適切な治療によって上手に成熟卵子を育てて排卵させることができれば、妊娠の確率はけっして低くはありません。治療により約8割の人が妊娠しています。
*『赤ちゃんが欲しい 妊活パーフェクトガイド』から転載しています。
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