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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 体験談 【本田朋子さんの妊活】片道約2時間の遠距離通院と治療を乗り越えて、3回目の体外受精で妊娠 〈中編〉

【本田朋子さんの妊活】片道約2時間の遠距離通院と治療を乗り越えて、3回目の体外受精で妊娠 〈中編〉

2025/08/27 公開
本田朋子

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2013年にプロバスケットボール選手の五十嵐圭さんと結婚した、フリーアナウンサーの本田朋子さん。現在は、約2年の不妊治療を経て授かった6歳の長男と、2歳の長女の子育てに奮闘する毎日です。そんな本田さんの妊活記を全3回に渡りお届け。

2回目となる今回は、「すぐに妊娠するだろう」という思いに反して、なかなか妊娠しない日々が続いた当時の気持ち、新潟から東京のクリニックに通っていた遠距離通院の苦労や実際の治療内容のこと、そして、待望の妊娠にいたるまでのエピソードをお話しいただきました。

前編インタビューを読む>>結婚して2年「すぐに授かるだろう」から一転、もしかして自然妊娠は難しい?

新潟に引っ越し。治療は東京のクリニックを選択

不妊検査を受けたあと、まずは自分でできることをやろうと思い、養命酒を飲んだり、葉酸と鉄分が配合されたグミを取り入れたり。また、本格的なよもぎ蒸しセットを購入して温活をし、体質改善や体のベースを整えることに積極的に励みました。

本田朋子
飲み物はカフェインレスのものを。

本田朋子
よもぎ蒸しを自宅で。気持ちよさにハマりましたがかなり場所をとるので、つい最近処分しました(笑)。

色々と試したのには、検査では異常がなかったのだから、温活などで体をいたわれば自然妊娠するのでは?という思いからです。でも、意に反して妊娠せず。そこで再び、不妊検査を受けた東京のクリニックに出向いて不妊治療をスタートしたのが、33歳のときです。

実は、不妊検査を受けた直後、夫が新潟のチームに移籍。それに伴いふたりで、名古屋から新潟に引っ越しました。

新潟から東京までの移動は新幹線で、片道約2時間。それでも、検査を受けたクリニックは妊活をしていた先輩方のおすすめの病院でもあったので、住んでいる場所から近いクリニックを新たに探す考えはありませんでした。

新潟と東京の往復…遠距離通院は決してラクではないことを覚悟したうえで、都心のクリニックで治療すること決めました。

2回の人工授精を経て、体外受精にステップアップ

不妊治療はまずは病院指導のタイミング法から始めることが多いと聞きますが、私の場合は自己流でタイミングをとっていたこともあり、人工授精から治療をスタート。

でも、私としてはせっかく東京まで行くのだから、最初から「体外受精でもいい」という気持ちでした。それに、「少しでも若いうちに、卵子を採取しておきたい」という思いもあったんです。けれど、「まずは人工授精から」というのが先生の見解。少々じれったくもありましたが、先生がおっしゃる方針で進めることに同意しました。

そして2回ほど人工授精を試みましたが、妊娠しません。そこで、私から「体外受精に進みたい」と先生に相談をして、わりと早い段階で次のステップに進みました。

採卵した卵子は52個!3回目の胚移植で妊娠

体外受精では排卵誘発剤を投与して採卵をしますが、なんと卵が52個(!)も採れたんです。多嚢胞性卵巣症候群を疑う症状が影響していたのかどうか、はっきりとしたことはわかりませんが、これには先生もかなり驚いていました。でも、たくさん採卵できたとはいえ、半数以上は未熟。成熟していたのは20個程度で、そこから受精卵となったのは6個です。

体外受精に進めば今度こそ妊娠するだろうと思っていたものの、1回目の胚移植では結果が出ませんでした。最初は妊娠ホルモン値が出ていたのに、10日後くらいの検査ではその値がゼロに。おそらく着床したものの、育たなかったようです。

期待があっただけにショックが大きかったことを覚えています。さらに、2回目の胚移植も妊娠にはいたりませでした。

もちろん、結果が出なかったこと自体も悲しいのですが、新潟から東京の遠距離通院をしていたので、「これだけがんばって通院したのに」という思いがさらにメンタルを打撃しました。

例えば、朝8時半ころに病院に到着しても、すべてを済ませて病院を出られるのは14時半ごろ。そこから新潟に戻って…という生活は想像以上に時間と労力がかかりました。なので、早く治療を終わらせたいという思いが強かったですし、この大変な遠距離通院がまだ続くのかと思うと、心が折れそうになりました。

そんな思いを経験しながら、その後、3回目の移植でようやく息子を授かることができました。「待ちに待った妊娠」だったので、わかったときは本当にうれしかったです!

本田朋子
小さな胎嚢が大きく育ってくれました。

本田朋子
産まれてきてくれてありがとう。

そっと寄り添って話を聞いてくれる夫が、心の支えに

妊娠しない現実や、遠距離通院の大変さなど、メンタルが弱っていたときに心の支えになってくれたのは、やはり夫です。

夫は、特別な言葉をかけてくれるタイプではないのですが、いつもそっと寄り添ってくれて、治療の内容にもしっかり関心を持ち、話も熱心に聞いてくれました。だからといって私の一喜一憂につられるのではなく、いつもフラットな姿勢で聞いてくれたんです。それが、かえってよかったのだろうなと思います。

本田朋子
妊活中は旅行に行ってリフレッシュ。

本田朋子
大楠がある来宮神社(静岡県熱海市)で安産祈願。

最初の検査や人工授精のときは、夫と一緒にクリニックに行きました。待ち時間にはふたりで外出してカフェに行ったり、おいしいものを食べたり。朝早くから半日がかりの大仕事なので、息抜きがないとストレスが溜まってしまいます。だから、少しでも楽しみを見つけながら過ごすことを、通院ではとても大事にしていました。

続きを読む>>39歳、凍結受精卵で授かった2人目。二度の不妊治療で得られたこと

PROFILE本田朋子(ほんだともこ)さん
1983年8月16日生まれ、愛媛県出身。2006年4月にフジテレビ入社し、アナウンサーとして数々の番組で活躍。2013年にプロバスケットボール選手の五十嵐圭さんと結婚し、フリーアナウンサーに。2018年10月に第1子(男の子)を、2023年7月に第2子(女の子)を出産。Instagram▶@tomoko_honda_official_phonics/ オフィシャルブログ▶「Sunny Days」

取材・文/柿沼曜子

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