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「何これ…乳汁?」月経のタイミングでトラブルが…。原因は?不妊治療の影響もあるの?【ドクターに聞いてみました】

2024/03/29 公開

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妊活をしていると浮かんでくる疑問や不安。主治医に直接聞きにくいこともありますよね。そんな「赤ちゃんが欲しい」読者さんからの質問に山下レディースクリニックの院長・山下正紀先生に答えてもらいました。

今回は「検査の疑問」について、どんな検査があるのか・どんなことがわかるのか?教えてもらいます。

Q 体外受精にトライ中です。乳汁がでるのですが…

質問者データ
35歳/夫の年齢40代
妊活歴4年
現在の状況:体外受精5回

体外受精にトライしています。月経のころに乳汁のようなものが出るようになりました。なにか原因はあるのでしょうか?何か受けるべき検査はありますか?

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妊娠しにくくするホルモンの影響かもしれません

下垂体で分泌されるホルモンのひとつに「プロラクチン」というものがあります。乳汁分泌ホルモンと呼ばれ、乳腺を発達させて母乳が出るようにするほか、この血中濃度が高い授乳期間は排卵を抑制する働きをします。

妊娠していないときは値が低いのが普通ですが、高い場合は排卵やその後の黄体機能に影響が出て、結果として妊娠しにくくなるとされています。

しかし、プロラクチンの値が相当高い人や乳汁分泌のある人、また極端な場合には、授乳中のお母さんでも妊娠することはあります。ですからプロラクチンは妊娠成立に絶対的な影響を与えるものではないと考えられます。

妊娠を妨げるリスクになりそうなことは早めにとり除いておきましょう

プロラクチンの値が高い「高プロラクチン血症」の原因のひとつに、下垂体にできた腫瘍によるものがあります。また、抗うつ薬や胃薬、抗アレルギー薬の一部の薬などを服用していると高値になることがあります。

ただ、程度が軽い場合は原因がわからないことも多いようです。ホルモン値は一日のうちでも変動するので、1回の検査結果だけで判断するのは危険です。

しかし、少しでも妊娠を妨げそうなリスクはとり除くに越したことはありません。早いうちに検査を受け、プロラクチンが高値であればカバサールの飲み薬で、プロラクチン値を下げるのが一般的な考えかたです。この問題だけで妊娠できないのなら、 薬を服用することで、比較的早期に妊娠が成立すると思います。

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監修
監修

山下レディースクリニック院長。
1980年奈良県立医科大学を卒業し、京都大学産婦人科に入局。舞鶴市民病院産婦人科医長に着任。86年オーストラリア・アデレード大学で体外受精の基礎から研鑚を積む。90年神戸中央市民病院に着任。産婦人科医長、体外受精チーフとして数多くの患者さんの治療にあたる。97年神戸三宮に山下レディースクリニックを開設。これまでに約10,000 人の妊娠をサポート。著書『最新! 不妊治療ナビ』(主婦の友社)が好評。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。

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