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子宮卵管造影検査って、検査前に「避妊」が必要なんですか?【生殖医療コーディネーターに聞く】

2024/01/10 公開
2024/01/11 更新

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妊活メディア『赤ちゃんが欲しい(あかほし)』に寄せられたお悩みに、専門家が答えます。「いつか妊娠したい」「ママになりたい」と思ったときに浮かんでくる、さまざまな疑問…。

今回は子宮卵管造影検査(HSG)について、湘南茅ケ崎ARTレディースクリニックの看護師長(生殖医療コーディネーター)にお答えいただきました。

「子宮卵管造影検査後はゴールデン期」と聞きます。受ける前に避妊は必要?

質問者データ
妻34歳
夫36歳
妊活歴5ヶ月

子宮卵管造影検査って、検査前に避妊が必要なんですか? また「検査後はゴールデン期」と言われたりしていますが、どれくらい妊娠率がアップするのでしょうか?

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【回答】月経終了後から排卵前までに行います。検査前は避妊を

子宮卵管造影検査(HSG:hysterosalpingography)は、子宮内に造影剤を注入後にレントゲンで撮影することで、子宮形態(子宮の形)の把握、両側卵管通過性(両側の卵管に閉塞や狭窄部位の有無)、骨盤内癒着の可能性を診断する検査です。

排卵の時期に受精してから、その後1週間は着床の時期となります。それを避けるため、子宮卵管造影検査は月経(生理)終了後から排卵前までに行うのが適当です。

受精卵に対しての造影剤の安全性がわかっていないこと、子宮卵管造影検査にはレントゲンを使うため、受精卵が被爆することとなり、安全性が確保できないため、月経開始日から子宮卵管造影検査までは避妊が必要となります。

「検査後はゴールデン期」と言われるのは、卵管をふさいでいた粘液などが造影剤注入により排除されること、卵管の動きを阻害していた癒着がはずれること、受精卵を子宮へ運ぶ卵管内の線毛が刺激されることなどによると考えられ、この効果は数ヶ月持続すると考えられています。

最近のレビューでは…、6ヶ月以内の妊娠継続率と生児出産率は、油性造影剤を使用して子宮卵管造影を受けた女性が、水溶性造影剤を使用して子宮卵管造影を受けた女性よりも高く〔39.7%対29.1%、相対リスク1.37%、95%confidence interval(Cl)1.16~1.61〕、また、費用対効果も大きい、という報告があります。※1)

ただし、このレビューでは、内分泌学的な障害がなく、卵管の病理学的リスクが低い、39歳未満の不妊女性に限定され、この結果は不妊女性に一般化されるべきではない、とされています。また、妊娠にはさまざまな要因が関係していて、個人差が大きいため、必ずしもすべての人に当てはまるわけではありません。

※1)生殖医療の必修知識 一般社団法人日本生殖医学会編 2020 p.95

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妊活スタート!治療の流れ

「赤ちゃんが欲しい」と思ったら妊活スタート。第一歩は病院探しから始まります。

1.まずはあなたにぴったりの病院を探す
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●病院の診療時間もチェック!
自分のライフスタイルにあった診療時間のクリニックかも合わせて確認しましょう。
あかほしの検索機能を使えば、9時前に診察OK、18時以降も診察している、土日祝も診察している、など条件からも探すことができます。

2. 予約(WEB予約をクリック)
受診するクリニックを決めたら、予約をいれましょう。WEBで予約をできるクリニックも増えています。初診だけは電話などで予約のクリニックもあるので、確認しましょう。

3. クリニックに行く/問診票に記入
予約した日程にクリニックにいったら、まずは受付&問診票に記入。問診票には、最終月経の状態、生活習慣、既往歴など検査に必要な質問項目に答えます。生理中でもできる検査もあります。

4. 先生によるヒアリング
事前に記入した問診票を見ながら、医師と直接話す問診タイム。日ごろから気になっていることなどはここで質問を。過去の病歴や、流産・中絶経験などもつつみかくさず正直に答えることが重要です。

5. 内診&超音波検査
外陰部の視診や触診、腟鏡を使って腟内の状態確認を内診台の上で行います。外側からは見ることができない子宮や卵巣の内部は超音波で検査します。不妊治療における超音波検査は、内科の聴診と同様の位置づけだと考えましょう。

6. 血液検査&尿検査
血液検査と尿検査は、ほとんどのクリニックで初診の時に行われます。不妊の原因になる疾患が見つかればその治療が優先されるので、初診で調べるのが基本。

7. 会計・次回の予約
ひととおり検査が終了したら待合室に戻ります。その後、会計をすませて初診の検査は終了。検査結果が出るスケジュールを聞いて次回の予約をします。初診時の多くの検査は保険が適用されますが、保険適用の有無は確認しておくと安心です。

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湘南茅ヶ崎ARTレディースクリニック看護師長
東海大学医学部付属病院での経験を経て、日本看護協会認定の不妊症看護認定看護師、及び日本生殖医学会認定の生殖医療コーディネーターの資格を取得。不妊や妊活で悩む患者さんへ寄り添いながら専門的なアドバイスを提供し、自己決定を促す役割を担う。現代の多様なニーズに応えた情報提供と支援を担うリプロダクティブ・ヘルス/ライツへの貢献を目指して活動中。

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